かぎろひNOW
悠久の奈良大和路を一歩ずつ 風景、もの、人…との出会いを楽しみながら
ナラ咲く祭りで「奈良を創る」展
旧刊と復刊の間には10年のブランク。
旧刊はもう20年以上も昔のことですし、思い出すこともほとんどなかったのですが、このほど三条通り「なら青丹彩」に入られた赤膚焼の大塩正史さんにお会いしたことがきっかけで、久しぶりに旧刊を見ることになりました。
旧刊で最も力が入っていたのは「奈良を創る」という見開きページ。
毎号、奈良を代表する方々に登場していただいていました。
今、改めて見てみると、そうそうたる顔ぶれであったことに驚いてしまいます。
列挙してみます(敬称略)。
菊岡 義政(彫刻家)
北村 謙一(漆芸家、現・「人間国宝」北村昭斎)
川辺 庄三(釜師)
左野 勝司(石工)
金春 金三(能師)
今西 康雄(奈良漬製造)
山本 雨宝(人間国宝・八雲琴伝承者、飛鳥寺住職)〈当時〉
西畑 義雄(椿寿庵主人)
小林 章男(鬼師)
藤井 孝一(筆師)
乾 勝二(日本画家)
畑中 祥子・市場 冨美子(新陰流薙刀)
中西 盛士(文化財修理家)
奥田 秀雄(彫刻家)
神谷 利晴(菊師)
小川 順子(マリンバ奏者)
今井 凌雪(書家)
太田 昭夫(彫刻家)
直木 孝次郞(歴史学者)
市辻 放雲(篆刻家)
松井 牧牛(画家)
北河原 公典(第210代東大寺別当)
池田 源太(歴史学者)
大塩 正人(陶芸家)
小林 茂市(奈良商工会議所会頭)〈当時〉
松井 茂雄(製墨研究)
川崎 幽玄(指物師)
大鍬 四郎(カメラマン)
吉田 文之(撥鏤ばちる、人間国宝)
鈴木 鳳永(第132世信貴山真言宗管長)
笠置 侃一(南都楽所楽頭)
港 竹仙(墨匠)
苧毛 健作(陶芸家)
5号から37号(旧刊最終)〈昭和57年~61年〉まで、33人に登場いただいています。
ものづくりの迫力ある写真は、カメラマンの小林道夫さん(故人)の撮影。
バシャッ。ハッセルブラッドの重みのある音が昨日のことのように耳によみがえります。
華奢でいつも物静かな小林さんが、被写体に挑むような感じで撮られていたのを思い出すと胸が熱くなります。小林さんは旧刊をお休みして、ほどなく他界されました。

文章は、龍センセ(かぎろひ誌主宰)。
いつも軽々と書き上げてしまう龍センセも、この短い記事には魂をこめているように感じたものです。
今、旧刊をめくってみると、このページだけが活きているのではないかとさえ思います。
で、あなたは何をしていたんだって?
あ、ワタクシですか?
駆け出しの若さ(ばかさ)あふれるワタクシも、ちょっとだけ仕事をもらっていました。
作業場での緊迫した撮影会の後の、和やかな雰囲気で話される先生方のスナップ写真をまかされていたのです。

必死になって撮っていたので、大事な話の中身はほとんど覚えていないのが残念。
その頃第一線で活躍されていた方々ですが、亡くなられた方も多いと思われます。
それで思いつきました!
ナラ咲く祭り「かぎろひブース」(和室)に、この旧刊の「奈良を創る」のページを展示させていただこうと思います

興味のある方はぜひご覧ください。

12月7日、8日、9日
奈良町物語館
http://message.narasaku.jp/e27472.html
かぎろひブースは7日のみ。
●『かぎろひの大和路』の近刊と、バックナンバーも並べます。
●旧刊の「奈良を創る」を展示します。
(旧刊は在庫がありませんので、非売品です。ご了承くださいませ。)
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« 奈良マラソン 応援 | 赤膚焼 正史窯に寄せて »
コメント
コトコさん
こんばんは~
コメントありがとうございます。
何も思いつかなくて、こんなにぎりぎりになってしまいすみません。
それなのに、今日は奈良マラソンの応援に行っていて
慰労会も終えて、先ほど戻りました^^;
準備に入りますっ。
URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2010/12/05 21:09 | edit
待ってました、かぎろひさん!
かぎろひさんなら何かやってくれるんではないかと
密かに期待しておりました(^_^)v
メールいたします♪♪
URL | コトコ #79D/WHSg | 2010/12/05 10:40 | edit
円亀山人さん
おはようございます。
コメントありがとうございます。
まさか、旧刊号がこんなかたちで日の目を見るとは思ってもいませんでした。
ついぞ思い出すこともなかったのですが、不思議ですね。
赤膚焼の大塩正人さんのお孫さんにお会いしたのがきっかけですから、これもご縁なのでしょうか。
モノクロ写真、たしかに、こうしてみると温もりがありますね。
私が撮った巨匠の写真が残っていることに、ちょっと感動しております。
URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2010/12/05 08:06 | edit
メグさん
おはようございます。
コメントありがとうございます。
7日、またお会いできるのを楽しみにしておりま~す^^
たくさんの方においでいただきたいし、同時にちょっと恥ずかしい。
URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2010/12/05 08:00 | edit
*ならら*さん
おはようございます。
コメントありがとうございます。
ほんとに皆さんお若い!
そしてあの時、君も若かった~♪(笑)
当日、なららさんの古本市も楽しみにしております。
よろしくお願いしま~す。
URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2010/12/05 07:58 | edit
なつかしい写真ばかりですね。
プロの写真もいいですが、かぎろひ様のスナップも
人物の個性を十分に表現されていて素晴らしいです。
今となっては昔のモノクロフィルムが貴重な文化財
だったことに思い当たり、温かい人間味についひき
つけられます。拙宅にも2、3台使えるカメラがあ
るのに・・・う~ん!!
URL | 円亀山人 #79D/WHSg | 2010/12/04 23:38 | edit
かぎろひさん
「奈良を創る」のページを展示!!
いいですね~~(#^.^#) 私も 7日の日に行きますよ
時間的に制約がないので ゆっくりしてる予定ですので
沢山の方々がきてくださるといいですね
白雪さん
こんばんは!
ほんとうに、自分でもビックリしております^^;
名もない、バックもない、地味~な冊子の申し入れを、どの先生も快く承諾してくださったことに、感謝です。
こうはいかない世界もたくさんあるように思いますので。
当日、お待ちしておりま~す。
私だけですかね、白雪さんと面識があるのは。
ご紹介させていただきますよ。お楽しみに!
URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2010/12/04 22:53 | edit
emirinさん
こんばんは!
コメントありがとうございます。
37号で休刊してしまったのが、今思うと残念です。
続けていれば、もっと多くの方に登場していただいていたはずですから。
それにしても、ぎりぎりで急に思いついて…^^;
アブナイ、アブナイ。
当日はよろしくお願いしま~す。
URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2010/12/04 22:47 | edit
かなでさん
こんばんは!
コメントありがとうございます。
7日は1日中おります。
お会いできるのを楽しみにしておりま~す。
URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2010/12/04 22:43 | edit
こんばんは。
そうそうたる御仁ばかりですね。ビックリするやら感心するやら、「かぎろひ誌」の
凄さを垣間見ることができました。
7日にブースが開設されるのですね。みなさん楽しみにされているのですね。(何か足がすくみますが・・・)
URL | 白雪 #79D/WHSg | 2010/12/04 22:00 | edit
今晩は!
奈良を創る・・
こんなにも匠の人がいっぱい・・いらしゃるのですね!
今も・・これからも多くの「奈良を創る」方が増えればいいですね
ナラ咲く祭り・・楽しみです。
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