09 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 11

かぎろひNOW

悠久の奈良大和路を一歩ずつ  風景、もの、人…との出会いを楽しみながら

現代の名工 港竹仙の墨 

父の書斎を、いつもより念入りに掃除していて、使われないままになっている墨を見つけた。

呉竹(くれたけ)精昇堂の千寿墨(せんじゅぼく)。布ばりの箱に入っていて特別仕立ての様相。


裏には5羽の鳥が細工されている。


しおりを見て、アッと思った。
墨匠の名前が、港竹仙(みなとちくせん)とあったのだ。


『かぎろひの大和路』旧刊の「奈良を創る」で取材させていただいたことがある方だ!
かれこれ25年も前のことなので、もしかしたら見過ごしていたかもしれないのだが、つい先日の「ナラ咲くまつり」で「奈良を創る」展をして思い出に耽ったたばかりなのでビックリ。

25年前の港竹仙さん。この時は「現代の名工」に選ばれたばかり


呉竹精昇堂のホームページを見てみると、千寿墨というのは限定墨で「墨づくりの集大成」とうたっている。
この「五客(ごかく)」も昭和55年の製造ということで載せられていた。
限定100挺のうちの、父のは79号のようだ。

取材させていただいたのが昭和59年だから、すでにこの時、父は購入していたのかもしれない。
それを知っていれば、取材にもまた幅が出たかも…と思ったりして。

実家の襖という襖には父の墨絵が描かれている。


襖絵が完成したのは、父が情熱をもって水墨画にうちこんでいた20年ほど前のことだ。
うちの娘たちはまだ小さくていたずら盛り。
父の襖に落書きでもされたらタイヘンとヒヤヒヤしていたワタクシは子どもらを前に申し渡した。
「襖にはゼッタイ落書きしたらアカンのよ!」

神妙に聞いていたように見えたのだが、下の娘(現在は二十歳)が一言。
「おじいちゃんは、落書きしてもいいの?」

今、思い出しても笑えてしかたがない。

関連記事
スポンサーサイト

Posted on 2011/01/08 Sat. 20:26 [edit]

category: 高野山麓から

TB: --    CM: 10

08

コメント

 

おぜんさん
こちらこそ、遅くなりまして<(_ _)>
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
お義父さまの絵を、たしか以前ブログで拝見して、すばらしいと思った記憶があります。
毎年、南画院展は楽しみにしているのですが、お義父さまの展覧会へも行かせていただきたいものです。
またブログでもご紹介くださいね。

URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2011/01/10 15:02 | edit

 

かぎろいさん、ちょっと遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
お父様の水墨画素晴らしいですね。義父も水墨を40年ほどしています。でも、襖絵は・・・。構図から何から何までオリジナルですから。センスが素晴らしい。
義父はほとんど仏像です。飛鳥園のお写真を参考にしています。写実的で、モノクロの写真を見ているようです。

URL | おぜん #79D/WHSg | 2011/01/10 11:40 | edit

 

リンネさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。
リンネさんらしい散策ですね。
この土地が、呉竹の社長さんの所有地だということを以前聞いたことがありますが、そこに呉竹関係の方が長らく住み(墨^^;)、それが通称地名として残るというのがいいですね。
貴重な情報をありがとうございます。実際に歩かないと得られない話だと思います。
あ、それから、今日は、念願の国見山へ登ってきましたよっ♪
登山道は整備されて、楽に行きつくことができました。
見晴らしもまずまず。
またブログアップしますね。

URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2011/01/09 18:47 | edit

 

先日、以前から気になっていた中央体育館の東、若草中学校北側の「呉竹住宅」の通称地名を散策して来ました。
地元の御方と話す機会があり、昔は良質の竹が採れた事や今でも墨の「呉竹」と関係の御方がお住みと聞きました。
今年も記事楽しみにしています。

URL | リンネ #79D/WHSg | 2011/01/08 22:52 | edit

 

kumaさん
こんばんは。
コメントありがとうございます(↑emirinさんの分もここで。ありがとうございます)。
子どもは大人には想像がつかないことを突然言うからおもしろいですね。書き留めてはないのですが、心の宝物になっていて、思い出すと笑顔になります。
襖絵は父の趣味ですね。悪口を言うと自己満足^^;

URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2011/01/08 22:48 | edit

 

emirinさん
こんばんは。
夕刊で墨職人さんの記事が出ていたのですか。それは奇遇ですね。
ナラ咲くまつりがあったから、この墨を発見したような気もして、不思議な感慨にうたれました。
たかだか160年ですよ~
普段、奈良で深い歴史に触れているせいか、さほど感じません(笑)
子どもの頃は、蔵も2つあったのですが、もうありませんし、ね。
これは置いといてほしかったなと残念に思っています。

URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2011/01/08 22:43 | edit

 

らん♪ちゃん
こんばんは。
コメントありがとうございます。
ナラ咲くまつりで思い出していた方だったものですから、ビックリしましたよ~。
子どもが小さいころに放った名言(?)は数々ありますが、これもそのうちの1つですね。
また機会がありましたら、ほかのも紹介したいと思います(笑)
思い出すたびに笑えることがいっぱいです。

URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2011/01/08 22:34 | edit

 

こんばんは!
幼かった娘さんたちにとってはおじいちゃんの素敵な墨絵はらくがきだったのですね〜 http://blog.narasaku.jp/img/d/xE72A.gif>
今になりますとほんわかエピソードですね。http://blog.narasaku.jp/img/d/63903.gif>
それにしてもお父様の墨絵が襖絵に… 素敵ですね。
墨とともに宝物ですね。http://blog.narasaku.jp/img/d/63903.gif>

URL | kuma #79D/WHSg | 2011/01/08 21:57 | edit

 

今晩は!
これは、また・・
正直な処・・墨はテレビなどで奈良の墨作りを
見るだけでしたが・・
ちょうど、今日の夕刊で和歌山田辺の山奥で墨職人さんの記事を
読んでいて・・かぎろひさんのブログを見て驚きました。
田辺市の山奥の墨職人さんは、松から採れるススを使った墨・・
松煙墨を復活されたそうで、透明感のある青みがかった
色を発する松煙墨は「青墨(せいぼく)」と呼ばれる・・
ススの粒子が不ぞろいなため、変幻自在ににじみ、かすれ、書に
独特の味わいを生むそうです。
そして・・墨もすごい、作る墨の匠もすごい!
しかし・・もっとすごいのは、かぎろひさんのお父様!
お父様が書かれた襖の水墨画・・・圧巻です。
なんだか、かぎろひさんの実家って・・すごいのでは
安政・弘化4年って・・160年も前から・・
これは、宝の蔵ではないか??

URL | emirin #79D/WHSg | 2011/01/08 21:56 | edit

 

こんばんわ。
港竹仙さんの記事覚えています。
すごいお宝発見ですね!
しかも取材までされていた方の墨が
実はお父様が持っていらっしゃたなんて。
 >神妙に聞いていた娘たちだが、下の娘(現在は二十歳)が一言。
  「おじいちゃんは、落書きしてもいいの?」
 には大笑いしてしまいました\(^o^)/
かぎろひさんのお父様の襖絵、素敵です。

URL | らん♪ #79D/WHSg | 2011/01/08 21:49 | edit

Comment
list

コメントの投稿

Secret

Comment
form