かぎろひNOW
悠久の奈良大和路を一歩ずつ 風景、もの、人…との出会いを楽しみながら
卑弥呼の里
「卑弥呼の里」という名のお酒に初めて出合ったのは、まさに「卑弥呼の里」かもしれない地でした。
纏向遺跡(桜井市)で大型建物跡が検出されて現地説明会が行われたのはちょうど2年前の2009年11月のこと。多くの人がかけつけたフィーバーぶりは記憶に新しいところです。→そのときの記事
長蛇の列に並ぶと、前日の雨でぬかるんだ地面から冷気がたち上り、身体に悪寒がはしりました。
そんなとき、身も心も温め元気を甦らせてくれたのが、「卑弥呼の里」だったのです。

試飲させていただき1本ゲット。
あれから2年経ち、3種類とも味わい済みです

お酒に関してだけは熱心やね、って誰かおっしゃいました? ホホ、お酒の深い味わいと、こういうものをつくり出す蔵人さんを全面的に尊敬していますのでね。
「卑弥呼の里」は、『かぎろひの大和路』28号でも紹介させていただいています(あ、未発行です^^;)。3つの蔵へもお邪魔し、お話を聞いてまいりました。
3つの蔵が同じ銘柄で商品化するのは珍しいですよね。奈良では初めてではないでしょうか。
桜井市にある2つの蔵(三輪の今西酒造、多武峰街道沿いの西内酒造)と、桜井市の東隣、宇陀市大宇陀の芳村酒造。
名前が同じでも味わいは個性豊か。

おしゃれなボトルですね。
奈良県唯一の酒造好適米奨励品種「露葉風(つゆばかぜ)」を使っているのが特徴。
栽培が難しいだけではなく、醸造過程でも手間のかかるデリケートな品種だとか。
しかし、「独特の風味があり、清酒本来の美しさが出やすい」、と今西酒造ではこの米にこだわります。
桜井市の山間部三谷地区で、自然保護活動を行っていらっしゃるNPO法人「山野草の里」の協力を得ながら露葉風を栽培しています。収穫には蔵人も参加するとか。

古代米(黒米)を用いています。
グラスに注ぐとほんのり桜色。
アントシアニン系の色素によるもので、疲れ目に効いたり、ビタミンやミネラルが豊富、また抗酸化作用があると言われます。最近話題ですね。
古代ロマンだけではなく、健康面にもうれしい二重の味わいと言えるでしょうか。

桜井市も宇陀市も広域的には同様の気がするのですが、芳村酒造さんはかなり遠慮気味に「卑弥呼の里」を醸されているような印象を受けました。
米は福井の五百万石を使うなど、ことさら卑弥呼を意識したスタイルは見せていらっしゃいません。
しかし、いち早く古代米を用いた酒造りをしたのはこの蔵なのですよね!
赤米でつくる「阿騎野物語」はロゼワインのような美しさ。
赤米こそがお米のルーツ、邪馬台国への献上米だったという説がありますから、名前はともかく、こちらに興味がわくというものです。

ね、ささやさん?(あ、ご無沙汰しております)
←以前、「酒蔵ささや」で教えていただきました。
古代米のイメージとはちょっと違い、洗練された風味を感じました。

桜井市商工会女性部が運営するこの店には桜井市の特産物をはじめ、卑弥呼グッズもいっぱい。
取材中、何度か立ち寄って、休憩させていただきました。
卑弥呼さんがたくさんいらっしゃって、明るく楽しい雰囲気があふれていたのでした♪

■今西酒造
桜井市三輪510番地
TEL 0744-42-6022
FAX 0744-42-3612
■西内酒造
桜井市大字下3番地
TEL 0744-42-2284
FAX 0744-45-1015
■芳村酒造
宇陀市大宇陀万六1797
TEL 0745-83-2231
FAX 0745-83-0840
■まほろばの里 卑弥呼
桜井市大字河合257-6
TEL 0744-46-1787
- 関連記事
14
« 仕出し弁当2種 | 正倉院展鑑賞後、お茶をいっぷく »
コメント
白雪ダーディーさん
こんばんは。
遅くなりました~<(_ _)>
そうです、そうです、白雪ダーディーさんが、山の辺の道を歩かれる前に立ち寄られた所です。
よくご存じでしたね。私は今回初めて、知りました。
みたらしだんご、五平餅、に自信をもってはりました。
URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2011/11/14 21:11 | edit
kozaさん
こんばんは。
1日、博物館へ今年度最後の奉仕に行っていて、お返事遅くなりました。
はい、お察しのとおり、お酒の楽しみ、喜びは多いのですが、
失敗も数えきれぬほど…^^;
URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2011/11/14 21:08 | edit
おはようございます。
kozaさんと同じかな?
終いの写真のお店先日「みたらし団子」を買ったお店ですね。
とても美味しかったですよ。醤油味のでしたが。
URL | 白雪ダーディー #79D/WHSg | 2011/11/14 08:29 | edit
Comment
list
コメントの投稿
Comment
form
| h o m e |