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かぎろひNOW

悠久の奈良大和路を一歩ずつ  風景、もの、人…との出会いを楽しみながら

パンジーの真似 

しばらく前から、道路沿いの植樹帯には、パンジーの花が色とりどりにあふれ、街を明るくしてくれている。

240214パンジー

みんな笑顔でこっちを向いているような感じがして、こちらもつい笑ってしまいそう。

それで思い出した。作家の辻邦生さんがよくパンジーの真似をしていたという話。

辻さん本人はそんなことをどこにも書いていないのだけれど、奥様がご主人が逝った後に、素顔の一こまをちょこっと教えてくれた一文があったのだ。

どこに書いてはったやろ。すぐに出てこないのは情けない限りだが、思い当たる本をめくってみる。辻さんの死後、奥様が書かれた本ってそんなに多くないのでね。このどちらかのはず。

2402辻佐保子著

『辻邦生のために』の中の「人間を見つめる視線」という一文の中に見つけることができた。

国分寺に住んでいたころから、マンション暮らしの今でも、季節になると私はパンジーを大事に世話している。窓際でひなたぼっこしながら、拡げた両手の親指を眼の脇にあて、怒った顔や笑った顔を作ってはパンジーの真似をするのが主人は得意だった。あまり毎日おかしな真似をするので、目尻に皺がよっては大変と、なるべく模様の少ない一色のパンジーを探すようにしていたほどである。外見がまじめそうな分だけ、人前でそんな物まねをすると初めて見る人は本当に驚く。…

240214パンジー2

二度、辻さん本人に出会ってお話ししている者としては、さほど意外な気もしないエピソードなのであーる。

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Posted on 2024/02/22 Thu. 20:09 [edit]

category: 辻邦生

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