かぎろひNOW
悠久の奈良大和路を一歩ずつ 風景、もの、人…との出会いを楽しみながら
冬の日の般若寺

1月18日、般若寺へ納品に行きました。
車だとさほどわからないかもしれませんが、自転車で行くと、このお寺がかなり高所に位置しているのを実感します。
何しろ1度に200冊ほど持っていくので(たぶん自転車ではこれが限界^^;)、できるだけ楽な道を選びたい。これまでに、いろいろなルートを試してみましたが、鴻ノ池経由がいちばん早くて楽という結論に達しました。
それでも、自転車を押さねばならない急坂が2か所。
最終の、奈良阪への上り道は、短いけれど急勾配で、ハァハァあえぎながら…。
けれども、お寺へつくと、しんどかったことはすっかり忘れてしまうから不思議。
石仏たちの慈顔に癒され、みるみる元気を取り戻すのです。
というよりは、もっと元気になっているカナ。坂道でかいた汗が爽快感と達成感に変わっているという単純さ!!

「耳をすませば、あなたのペダルを踏む音、聞こえたよ」「ちょっと遅かったやん」
大好きなお寺に『かぎろひの大和路』を置いていただける幸せを感じます。
で、役得で申しわけないのですが、ちょっとゆっくりさせていただきます。
「すいませーん、写真とかも撮らせていただいていいですかぁ」
「どうぞ、どうぞ」
冬の日のこの頃は、お寺全体がのんびーりした雰囲気にあふれています。
ユンボを操るご住職とか、そばで夫人がお庭を整えていらっしゃったりするのもこの時期ならではでしょうね。

←おっ玉骨や。
先日行った五條市の藤岡家住宅がこの方の生家でした。
昨年から、般若寺を詠んだ句碑(や歌碑)を立てているそうで現在、その数は19。
子規や鴎外もありました。
ちなみに、子規のは、
般若寺のつり鐘細し秋の風
中に、ご住職が詠まれた句もあるとか。
「わぁ、どれですかぁ」
「そんなん恥ずかしくて言えません」と住職夫人。
でも、ワタクシ、すぐに当てましたけどね

般若寺へ行かれたら、句(歌)碑めぐりをして、一句ひねってみては。
触発されて名句が詠めるかも。
では、ワタクシも一句……
……アカン…出えへん…^^;
失礼しましたっ。
境内には、以前よりもベンチがたくさん用意されていました。
せっかく坂道登ってわざわざ来てくださる皆様に、どうぞ心ゆくまでゆっくりしていってください、というお寺さんの気持ちが感じられました。
※般若寺さんには、『かぎろひの大和路』下記の号を置いていただいています。
9号(東大寺 創建前後と大仏造立)
10号 秋篠、押熊の里
11号 女人高野 室生寺
14号 西大寺から菅原の里
15号 大神神社と山の辺の道
16号 東大寺転害門から般若寺
17号 天武の皇子たち(2) 忍壁皇子とその弟妹
18号 郡山城跡と城下町 弥生時代から近世まで
19号 平群 古代豪族の跡をたどる
21号 元興寺界隈 奈良町(ならまち)
22号 唐古・鍵遺跡と三古社(田原本 たわらもと)
23号 飛鳥めぐり② 桧隈の里
24号 山の辺の道② 柳本古墳支群
25号 五條 歴史の交差点
26号 秋篠川 西岸に甍連ねる巨刹
27号 葛城の道② 伝承と史実のはざま
28号 三輪山と纏向遺跡 卑弥呼をたずねて
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コメント
らん♪ちゃん
こんばんは!
朝から雨でしたね。
昨日、般若寺さんへ行っておいてよかったー。
らん♪ちゃんはまた何か製作されていたのかしら。
手作りのワンピース、素敵!
私も予定を変更してデスクワーク。
とはいえ、なかなか集中できませーん。
URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2012/01/19 19:09 | edit
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