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かぎろひNOW

悠久の奈良大和路を一歩ずつ  風景、もの、人…との出会いを楽しみながら

Yahooニュースに「奈良八重桜の会」 

9月21日(木)は「かぎろひ歴史探訪」の当日でした。ご参加の皆様、ありがとうございました。ご報告は明日できると思います。

実はこの日、朝から、ワタクシのスマホに着信多く、なになに、と思って確認すると、「奈良八重桜の会」のことがyahooニュースに載ったとのことで、大騒ぎなのでした。⇒


何日か前に、産経新聞に掲載されたのですが、それと同様のようです。

記録しておきたいので、全文載せておきたいと思います。

「奈良の都の八重桜」能で美しさ表現 幻の演目、来春上演
2023/9/14 12:05

古都・奈良で古くから愛されてきた桜の一品種「ナラノヤエザクラ」をテーマにした室町時代作といわれる幻の能「八重桜」が来年4月、奈良市内で上演される。江戸時代以降、長らく埋もれていたとされる演目で、地元の桜愛好家らが奈良ゆかりの金春流(こんぱるりゅう)とともに復曲に向けて取り組んできた。ナラノヤエザクラの花の姿はあまり知られておらず、能を通じてその美しさと歴史を知ってもらいたい考えだ。

奈良の春日明神に参詣した天皇の臣下が、翁(おきな)から春日山の縁起を聞いた夜、水谷の神(現在の春日大社摂社)が現れてナラノヤエザクラをたたえて舞う-。今回復曲することになった能「八重桜」のあらすじだ。

きっかけは、ナラノヤエザクラの保護育成に取り組む「奈良八重桜の会」の上田トクヱ会長(78)が新作能を創作し、ナラノヤエザクラを伝えたいと思い立ったことだ。現在の4流が奈良発祥とされる能楽も託すにふさわしい芸能だが、一から能を作ることは難しく、そのまま10年ほどが経過した。

令和3年、「夢物語」は大きく動き出す。会の名誉会員である興福寺の多川俊映寺務老院を通じて、能楽研究者に「八重桜」という能があることを教えてもらった。

「これはやるしかない」。上田さんはそう思い、同会で復曲することを決めた。

「八重桜」が記された謡本は残っていたものの、そのままでは上演できない。同会はクラウドファンディングで資金を募り、興福寺ゆかりの金春流能楽師に舞の型付けなど復曲を依頼。8月にはシテ(主役)を勤める奈良市の能楽師、金春穂高さんらと囃子(はやし)方が集まって稽古を始めた。


金春さんによると、能が幕府により整えられた江戸時代以降、ほぼ演じられていないと推測されるという。「オーソドックスな脇能(能楽における神をシテとする曲)で、その特徴を生かすよう舞いたい。今後繰り返し演じられるようになり、身近な曲になる可能性が高い」と期待を寄せる。

清楚な美しさのナラノヤエザクラ=今年4月、奈良市(奈良八重桜の会提供)

かつて興福寺東円堂付近にあったとされ、平安時代の歌人、伊勢大輔が「いにしへの 奈良の都の八重桜 けふ九重に にほひぬるかな」と、その美しさを詠んだナラノヤエザクラ。上田さんは「ナラノヤエザクラは他の桜が散った後にそっと咲くので目を引きにくいが、清楚(せいそ)で美しい。奈良では桜一本にも物語があることを知ってもらいたい」と語る。

多川さんは「題材を含め奈良らしい曲で、奈良に根付いた金春流に復曲してもらう意義は大きい。1度で終わらせず、ぜひ再演してほしい」と期待する。

能「八重桜」は来年4月27日に奈良春日野国際フォーラム甍(いらか)・能楽ホールで上演する予定。(岩口利一)


ナラノヤエザクラ カスミザクラの変種と考えられ、他の桜より遅れて4月下旬に咲く。紅色のつぼみが開くと淡いピンクに、散り際には再び紅色となる。古くから和歌に詠まれ語り継がれながら、長らく幻になっていた。大正11年に東大寺塔頭(たっちゅう)・知足院の裏山で植物学者が見つけ、古来記録されていた奈良ゆかりの桜の特徴と合致することを確認し、翌年に国天然記念物に指定された。現在は奈良公園周辺に約700本があり、奈良県や奈良市の花にもなっている。


掲載されたナラノヤエザクラの写真はワタクシが撮ったものでーす。(2023.4.18 東円堂跡で)

2023.4.18ナラノヤエザクラ

産経新聞⇒
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Posted on 2023/09/22 Fri. 22:16 [edit]

category: 奈良八重桜

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