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かぎろひNOW

悠久の奈良大和路を一歩ずつ  風景、もの、人…との出会いを楽しみながら

されど われらが日々ー 

昨日のこと、学生時代の友人たちで作るライングループに、Nさんが書き込んだ。

230121ライン

なんとも懐かしいものが胸を通り過ぎていった、一抹の痛みをともなって。

『されど われらが日々ー』(柴田翔)

20代の初めの頃だろうか、何度か思い入れ深く読んだ。そのあとも同じ作家が著した『贈る言葉』『立ち盡す明日』『犬は空を飛ぶか』などを読んだと思うのだが、内容は覚えていない。それなのに『されど われらが日々ー』だけは冒頭シーンもくっきり。古本屋さんで、真新しい「H全集」をみつけ買うところから物語は始まるのだった。


何度かの引っ越しをかいくぐって、文庫本が手元にある。

230123文庫本

約40年経過?

230123文庫本2

久しぶりに読んでみたが、もはや若い頃に覚えた感動はなかった。トシをとったということやね。
夏目漱石の『こころ』を再読したときと似ているような気もした。

思い違いにも気づいた。
『されど われらが日々ー』は、「芥川賞」を受けたのがきっかけで読んだのだろうと思っていたのだが、調べてみると受賞したのは昭和39年(1964)で、読んだときよりもずいぶん前のことなのだ。
小説の内容も、実は1950年代の若者を描いているようでびっくり。

そんなに時代が隔たっているとは思わなかったし、著者も自分よりもちょっと上くらいの印象だったのだが…

友人が撮って送ってくれた新聞では

230123新聞

柴田さん、御年88歳なんですね。


そうそう、最近、30年ぶりに小説を出されたとか。
『地蔵千年、花百年』

230123地蔵千年


読んでみたい。
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Posted on 2023/01/23 Mon. 19:30 [edit]

category: 読書

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