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かぎろひNOW

悠久の奈良大和路を一歩ずつ  風景、もの、人…との出会いを楽しみながら

北杜夫『人間とマンボウ』新版 

辻邦生つながりの友人から情報をゲットできるのはありがたい。

50年前に発行された、北杜夫の『人間とマンボウ』が今年、新版となって出たのだという。親交のあった作家たちのエピソードを綴っているもので、その中に、辻邦生も登場しているとのことだ。

辻邦生のことは、旧版にも載っているのだろうが、読んでいない。実はワタクシ、北杜夫の熱心な読者ではなくて^^;


即、ゲット。

220711人間とマンボウ

余談だが、お昼頃注文したのに、その日の夕方に届いた。できることなら、地元の書店でとは思っているのだが、うーむ、Amazonおそるべし。


辻邦生については、「端正さと……」というタイトルで書かれているが、ワタクシにとっては知悉していることばかりで、新たな発見や感動はなかった。北杜夫と辻邦生は旧制高校時代からの友人で、辻さんについて書かれている文章は他にたくさんあり、それを読んでいる身としては、いささか物足りない。独特のユーモアも発揮できていないような…

それに比べて、三島由紀夫との交流は、ホンマカイナと思うほどの言動が暴かれていて、たまげた。遠藤周作、手塚治虫…、おもしろすぎる。

どんな暴言を吐こうとも憎まれない、北杜夫の愛されキャラが浮かび上がってくる。

阿川弘之いわく
「ムツゴロウ氏の本」の中の、「もう一つ、著者の人間味である。その個性的な人間味は、他の人間の特色をも引き出す」なる一行を藉りていえば、さきにも挙げた北さんの不思議な人間の魅力が、大勢の作家の「人間の特色」を自在に引き出し、そうして北さん自身の上にまた照り返しているといった趣が、この一冊には感じられた。


三島由紀夫いわく
ムニャムニャ何だかたよりないことを言ひながら、その間にちゃんと言ひたいことを直言してゐるといふ北氏の性格は、私などと比べて、ずゐぶん得だと羨望に堪へない。「どくとるマンボウ」のユーモアも、あれだけ嘘ともまことともつかぬことを書きつらねながら、結局人の信用を、増すような具合のユーモアである。



お父様の斎藤茂吉については、やはり最も多くページを割いているが、息子だからこそ語り得る人となりが描かれていて興味深い。


北杜夫が阪神タイガースのファンだったというのも初めて知った。「ヨガ式・阪神を優勝させる法」は抱腹絶倒の読み物。


『人間とマンボウ』の旧版は読んでいないので定かではないが、新版のどこが違うかというと、おそらく巻末のエッセイに、佐藤愛子さんの「一人遺されて 北杜夫さんをしのぶ」が加わった部分だと思われる。
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Posted on 2022/07/13 Wed. 08:11 [edit]

category: 辻邦生

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