かぎろひNOW
悠久の奈良大和路を一歩ずつ 風景、もの、人…との出会いを楽しみながら
さよなら豊住書店さん③ 江戸時代の版木
昨年10月31日に閉店された豊住書店さん。
さよなら豊住書店さん②⇒★
2週間ほど前、所用でお伺いする機会がありました。
あれから半年近く経って、もうすっかり整理がついたものだと思っていたのですが、200年も続いた老舗はそんなわけにはいかないようです。
所用を済ませた後、気になっていることをお尋ねしてみました。「江戸時代の版木が見つかったそうですね」(情報は2月中旬にYさんからゲット)。
「ご覧になりますか」
と、こちらの胸のうちを一瞬にして見破られまして。でも、ずいぶんお世話になったお父様ならあり得そうですが、まだ2~3回ほど、マスク姿で立ち話をしただけの息子さんが気軽にそのように言ってくださるのは、思いがけず、とてもうれくて。
2階へ案内していただきました。
すごい量です! 200点ほど?



これは読めそう?(笑)


↑表紙に鹿の絵。観光本かなあ

↑水滸伝?
有名な『月瀬記勝(つきがせきしょう)』も見つかったそうですが、これは「月ケ瀬梅の資料館」へ貸し出し中とか。⇒★
『月瀬記勝』は藤堂家(三重県名張)の斎藤摂堂が月ケ瀬を旅した時の紀行文。この本が出版されてから、月ケ瀬は梅の名所として知られるようになったと言われています。
名張の藤堂家邸跡へは、5年ほど前に「かぎろひ歴史探訪」で訪ねましたね。

豊住書店は伊賀上野(三重県)での創業。その頃に発行されたのでしょうね。
版木はすでに、専門家の調査も入っているようですので、いつかお披露目してほしいものですね。
古書類も大切に保存されているようでした。

豊住書店2階の一角はワタクシにとって、懐かしい場所。

かれこれ40年前? アルバイトをしていたワタクシはここで返品処理などをしたものです。
返品本をどんどん積み上げて、どこまで高く積めるか!? とひそかに一人遊びをしていたら、見つかってしまい、お目玉をくらったことも^^;
版木を見せていただいたのも貴重なひとときでしたが、ふっと昔の自分に会ったような気がしました。
そうそう、2階に案内してくれた息子さんは、ワタクシがアルバイトをしていた時は、たしか、中学生か高校生。ちらっと見かけることはあっても、話をすることなどまずなかったのです。
ところが、ある日突然、電車の中で声をかけてくれたのが、この青少年。おしゃべりしながら奈良まで帰ったことがありました。寡黙だと思っていた子が、こんなに明るくてさわやかだったことに驚くとともに、うれしかったのでよく覚えているのです。たぶん、むこうは全く覚えていないはずなので、そんなことは言いませんでしたが。
でも、なんだか、亡き店主がそのままお若くなったような、親近感があります。
ありがとうございました。
さよなら豊住書店さん②⇒★
2週間ほど前、所用でお伺いする機会がありました。
あれから半年近く経って、もうすっかり整理がついたものだと思っていたのですが、200年も続いた老舗はそんなわけにはいかないようです。
所用を済ませた後、気になっていることをお尋ねしてみました。「江戸時代の版木が見つかったそうですね」(情報は2月中旬にYさんからゲット)。
「ご覧になりますか」
と、こちらの胸のうちを一瞬にして見破られまして。でも、ずいぶんお世話になったお父様ならあり得そうですが、まだ2~3回ほど、マスク姿で立ち話をしただけの息子さんが気軽にそのように言ってくださるのは、思いがけず、とてもうれくて。
2階へ案内していただきました。
すごい量です! 200点ほど?



これは読めそう?(笑)


↑表紙に鹿の絵。観光本かなあ

↑水滸伝?
有名な『月瀬記勝(つきがせきしょう)』も見つかったそうですが、これは「月ケ瀬梅の資料館」へ貸し出し中とか。⇒★
『月瀬記勝』は藤堂家(三重県名張)の斎藤摂堂が月ケ瀬を旅した時の紀行文。この本が出版されてから、月ケ瀬は梅の名所として知られるようになったと言われています。
名張の藤堂家邸跡へは、5年ほど前に「かぎろひ歴史探訪」で訪ねましたね。

豊住書店は伊賀上野(三重県)での創業。その頃に発行されたのでしょうね。
版木はすでに、専門家の調査も入っているようですので、いつかお披露目してほしいものですね。
古書類も大切に保存されているようでした。

豊住書店2階の一角はワタクシにとって、懐かしい場所。

かれこれ40年前? アルバイトをしていたワタクシはここで返品処理などをしたものです。
返品本をどんどん積み上げて、どこまで高く積めるか!? とひそかに一人遊びをしていたら、見つかってしまい、お目玉をくらったことも^^;
版木を見せていただいたのも貴重なひとときでしたが、ふっと昔の自分に会ったような気がしました。
そうそう、2階に案内してくれた息子さんは、ワタクシがアルバイトをしていた時は、たしか、中学生か高校生。ちらっと見かけることはあっても、話をすることなどまずなかったのです。
ところが、ある日突然、電車の中で声をかけてくれたのが、この青少年。おしゃべりしながら奈良まで帰ったことがありました。寡黙だと思っていた子が、こんなに明るくてさわやかだったことに驚くとともに、うれしかったのでよく覚えているのです。たぶん、むこうは全く覚えていないはずなので、そんなことは言いませんでしたが。
でも、なんだか、亡き店主がそのままお若くなったような、親近感があります。
ありがとうございました。
- 関連記事
スポンサーサイト
26
コメント
Comment
list
コメントの投稿
Comment
form
トラックバック
トラックバックURL
→http://kagiroi3.blog.fc2.com/tb.php/2863-cca1323b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
Trackback
list
| h o m e |