fc2ブログ

02 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 04

かぎろひNOW

悠久の奈良大和路を一歩ずつ  風景、もの、人…との出会いを楽しみながら

夏目漱石『三四郎』 

今日9月24日は、辻邦生さんの、生誕96年。
辻さんの生まれた日と、亡くなった日には、辻さんに関わることを書きたいと思っている。

というわけで、夏目漱石『三四郎』。

2109三四郎全集


先日再読したばかり。前に読んだのは、高校時代(たぶん)。まるでわかってなかったよな、と思う反面、三四郎の初心な恋心については、案外近い思いで読めたのかもしれない(笑)

『三四郎』と辻邦生との関係はというと、
実は、『三四郎』の舞台となる東京の本郷西片町は、辻さんが生まれた所(笑)。お父さんが名古屋へ転勤する5歳まで住んでいた。

それだけではなく、
辻さん自身も、「『三四郎』のなつかしさ」という一文を書いている(『辻邦生が見た20世紀末』)。

2109三四郎のなつかしさ


『三四郎』は明治41年(1908)、「朝日新聞」紙上で、9月1日~12月29日まで117回連載されたという。

2109三四郎


100年以上も前に書かれたとは。知的で自由に行動する美禰子さんは、当時としてはきっと斬新な女性像だったことは容易に想像できる。


時代の先端を切った作家としての漱石のえらさもさることながら、こんな美しい女性を造形したということはさすが。世の中が騒がしいとき、明治日本の希望と落ち着きをぜひ味わってみたいと考える。

と、辻邦生は書いている。


また、
冒頭の、名古屋で旅の女と泊まり合わせることになり、シーツを半分まるめて寝るところなど、今でも腹をかかえて笑ってしまう。漱石文学にはいたるところにユーモアがあって、読んでいて朗らかな気持ちになる。

とも。

三四郎は、翌朝、女に「あなたはよっぽど度胸のない方ですね」と言われてしまう。

たしかに、思わず笑ってしまうシーンが各所にあった。
たとえば、牛肉屋の肉が馬肉かもしれないという疑いがあるときは、皿に盛った肉を手づかみにして、座敷の壁にたたきつけるという話。落ちれば牛肉でひっつけば馬肉だとか(笑)

「先生」の「與次郎」評
気楽ならいいけれども。與次郎のは気楽なのじゃない。気が移るのでー例えば田の中を流れている小川の様なものと思っていれば間違いはない。浅くて狭い。しかし水だけは始終変わっている。だから、する事が、ちっとも締りがない。


全集が身近にあるという単純な理由で読み始めた漱石。
『心』⇒『明暗』(⇒)⇒『続明暗』(水村美苗著)(⇒)⇒『三四郎』ときて、次は何にしようかな。


関連記事
スポンサーサイト



Posted on 2021/09/24 Fri. 21:05 [edit]

category: 辻邦生

TB: 0    CM: 0

24

コメント

Comment
list

コメントの投稿

Secret

Comment
form

トラックバック

トラックバックURL
→http://kagiroi3.blog.fc2.com/tb.php/2677-9fe68ee2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Trackback
list