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かぎろひNOW

悠久の奈良大和路を一歩ずつ  風景、もの、人…との出会いを楽しみながら

若さを生きる老年に 

9月20日は「敬老の日」だった。
国が決めた記念日の類にはあまりとらわれないほうだが、誕生日が近いせいか(最近は移動するので、敬老の日=誕生日となることも、笑)、どんどんトシをとっていくからか「敬老の日」には老いを思う。


9月21日(火)、サンケイ新聞の朝刊「朝の詩」には、97歳の田代光枝さんが書かれた「宝物」と題する詩が載せられていた。

不自由な
身体になった

けれども
老いさせたくない
気持ち

今日生きた嬉しさを
明日の暮らしの力に
喜び哀しみの想い出は
97年の私の宝物


210921朝の詩


『辻邦生が見た20世紀末』の中にも、似たような一文があったことを思い出した。

「若さを生きる老年に」

老年の最大の辛さは、身体の痛みや、体力の衰えや、不自由さや、孤独や、死が近いという怖れだろう。しかし、ヘッセは、老年にはそういう辛さもあるが、その年齢でしか味わえない魅力も知恵もある、と言っている。ヘッセが「人は成熟するにつれてますます若くなる」というのは、自然現象としての老年を楽しく受け入れれば、若いときには知ることができなかったものに目が開かれるからだ。
ある研究によると、脳の老化で記憶力が失われても、脳は推理力を司る機能を発達させ、記憶力の不足を十分カバーするという。

今日という日のすばらしさに心を鳴らすかぎり、人は老いることはない。現代には老人の悲劇は多いが、それを含めて、すべて感謝をもって引き受けたい。

(4・21)


2109辻邦生が見た20世紀末
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Posted on 2021/09/21 Tue. 12:11 [edit]

category: 辻邦生

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