かぎろひNOW
悠久の奈良大和路を一歩ずつ 風景、もの、人…との出会いを楽しみながら
茶房 キサラギ
龍センセが「ひとり同人誌 芝辻」(⇒★)で、10号から連載していた小説「茶房キサラギ」が、この13号で完結した。

↑そのⅠ(芝辻10号)
「キサラギ」については、よく聞かされていたので、わぁ、ついに小説になったのね、という感慨と、(聞きすぎて)すっかりおなじみになった名前が登場するので、不思議な懐かしさを覚えながら読んだのだった。ほとんど本名で出しているらしい。
聞いていただけだったので、「島」さんだと思っていたら「志摩」さんだったり、葱さんが「根木」さんだったり(笑)
センセに言わせると、おそらくみんな鬼籍の人だろうから「鎮魂歌」の思いで書いたと。
センセ本人も登場するのだが、学生(10代の終わり頃?)で、仲間うちではいちばん若かったらしい。
小説「茶房キサラギ」に頻繁に出てくる「田中日佐夫」(⇒★)さんは有名な学者で、わが家にも『二上山』をはじめ、何冊かの著書はあるはず。
まさかと思いつつ、ネットで「キサラギ」を検索したら、ヒットしたので、コーフンした(笑)
美術史家、坂上しのぶさんのサイト(⇒★)

この中の「京都青年美術作家集団」の説明の中に(⇒★)
青美の集会に使われる場所は、下京区下魚棚通大宮東入にあった市村司の家の2Fや四条河原町二筋目を東に入った喫茶店「キサラギ」などであった。キサラギには文学関係者や革命家、詩人、画家、陶芸家、演劇人などがたむろしていた。芸術論がかわされるサロンとしてしばしば当時の活動場としてその名が登場する。
同じページに、小説にも登場していた、志摩篤、中塚量夫の名前も見えて、何だかちょっとうれしくなったりしたのだった。
小説には登場しないが、キサラギを拠点にしていたグループはほかにもあり、同人誌「ノッポとチビ」の清水哲男(H氏賞)らもいたらしい。
同人誌といえば、小説に出てくる『鮫』も実名のようだが、検索してもヒットしないのが悲しい。
それもそのはず、3号ぐらいで廃刊に追い込まれたというのだから。
小説にも出てくるが、同人初参加の若い中沢クンの書いたものだけが、かの寺山修二に評価されたこともその一因だったらしい。
その中沢クン、実は龍センセその人。
過去の栄光などと言ったら叱られるだろうが(笑)、同人誌『鮫』も、寺山修二の記事も読んでみたいものである。どこかの図書館とかに保存されていないかなあ。
若い芸術家たちのサロンとして「キサラギ」の名が歴史に刻まれていることを喜んでいたら、こんなものが届いてビックリ。

お手紙には
「茶房キサラギ」が全編そろったところでデジタル化し、一冊の本として我が手元に置けるようにしました。今回はデジタル化したため、何冊でも作ることができることに気づき、これは完成品をご覧いただかねばとお送り申し上げた次第です。著者にご本をお送りするのも変な話ですが…
とあった。
これだけでも、思いがけないことなのに、小説に出てきたあのベートーベンの「大公」(ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調作品97)。しかも、小説そのままの、パブロ・カザルス (vc) / ジャック・ティボー (vn) / アルフレッド・コルトー (pf)の名盤が、巻末に添えられていたのだった。

なんて粋なことを。
センセの喜びようときたら!
ありがとうございました。

↑そのⅠ(芝辻10号)
「キサラギ」については、よく聞かされていたので、わぁ、ついに小説になったのね、という感慨と、(聞きすぎて)すっかりおなじみになった名前が登場するので、不思議な懐かしさを覚えながら読んだのだった。ほとんど本名で出しているらしい。
聞いていただけだったので、「島」さんだと思っていたら「志摩」さんだったり、葱さんが「根木」さんだったり(笑)
センセに言わせると、おそらくみんな鬼籍の人だろうから「鎮魂歌」の思いで書いたと。
センセ本人も登場するのだが、学生(10代の終わり頃?)で、仲間うちではいちばん若かったらしい。
小説「茶房キサラギ」に頻繁に出てくる「田中日佐夫」(⇒★)さんは有名な学者で、わが家にも『二上山』をはじめ、何冊かの著書はあるはず。
まさかと思いつつ、ネットで「キサラギ」を検索したら、ヒットしたので、コーフンした(笑)
美術史家、坂上しのぶさんのサイト(⇒★)

この中の「京都青年美術作家集団」の説明の中に(⇒★)
青美の集会に使われる場所は、下京区下魚棚通大宮東入にあった市村司の家の2Fや四条河原町二筋目を東に入った喫茶店「キサラギ」などであった。キサラギには文学関係者や革命家、詩人、画家、陶芸家、演劇人などがたむろしていた。芸術論がかわされるサロンとしてしばしば当時の活動場としてその名が登場する。
同じページに、小説にも登場していた、志摩篤、中塚量夫の名前も見えて、何だかちょっとうれしくなったりしたのだった。
小説には登場しないが、キサラギを拠点にしていたグループはほかにもあり、同人誌「ノッポとチビ」の清水哲男(H氏賞)らもいたらしい。
同人誌といえば、小説に出てくる『鮫』も実名のようだが、検索してもヒットしないのが悲しい。
それもそのはず、3号ぐらいで廃刊に追い込まれたというのだから。
小説にも出てくるが、同人初参加の若い中沢クンの書いたものだけが、かの寺山修二に評価されたこともその一因だったらしい。
その中沢クン、実は龍センセその人。
過去の栄光などと言ったら叱られるだろうが(笑)、同人誌『鮫』も、寺山修二の記事も読んでみたいものである。どこかの図書館とかに保存されていないかなあ。
若い芸術家たちのサロンとして「キサラギ」の名が歴史に刻まれていることを喜んでいたら、こんなものが届いてビックリ。

お手紙には
「茶房キサラギ」が全編そろったところでデジタル化し、一冊の本として我が手元に置けるようにしました。今回はデジタル化したため、何冊でも作ることができることに気づき、これは完成品をご覧いただかねばとお送り申し上げた次第です。著者にご本をお送りするのも変な話ですが…
とあった。
これだけでも、思いがけないことなのに、小説に出てきたあのベートーベンの「大公」(ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調作品97)。しかも、小説そのままの、パブロ・カザルス (vc) / ジャック・ティボー (vn) / アルフレッド・コルトー (pf)の名盤が、巻末に添えられていたのだった。

なんて粋なことを。
センセの喜びようときたら!
ありがとうございました。
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