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かぎろひNOW

悠久の奈良大和路を一歩ずつ  風景、もの、人…との出会いを楽しみながら

東大寺幻想 

東大寺千手堂の特別拝観に行った8月9日、就寝前に、何気なく昔の「アサヒグラフ」を開いてみました。
1980年4月1日の臨時増刊号で、特集は「東大寺の名宝」。大仏殿の昭和大修理と「東大寺展」の記念に発行されたものです。

2008アサヒグラフ


ずいぶん前に、円亀山人さんが贈ってくださったものなのですが、実は巻頭エッセーが辻邦生「東大寺幻想」。

2008東大寺幻想

知らなかったし、何冊かのエッセー集にも載っていない(と思う)ので、とても嬉しくて大事にしています。
全集には入っているのかなあ。ワタクシは、最後の20巻(文学アルバム/雑纂 年譜/著作年表/書誌 辻邦生・人と文学)しか持っていないので。


このアサヒグラフのページをめくっていると、拝観してきたばかりの、千手堂本尊の写真が見開きいっぱいに載せられていてビックリ。長らく手にとってないものだったのに、呼ばれたのかなあ(笑)

2008アサヒグラフ千手堂

解説は下記のとおり。

千手観音立像と四天王立像
戒壇院千手堂
像高 74.2cm
木造
鎌倉時代 重要文化財


千手堂内の宝形造りの大きな厨子は、外見は地味で何の変哲もないが、その内部は、あふれんばかりの極彩色の世界が輝いている。
巧みな彫刻技術が入念な仕上げをしているのと同様、色彩に重点をおいた精緻な装飾技法が随所にほどこされている。
14世紀ころの南都仏師の意気が感じられる。



では、辻邦生さんの文章も紹介しておきますね。
というか、雑誌そのものが少し色あせてきているし、この文章がここにしか載っていないものだったら、記録しておかなアカンやん。という思いも^^;

あ、撮ったらええのか(笑)

2008見開き1
↑クリックで大きくなりますが、文字は読みづらいですね。


文字だけのもアップ。クリックすると読めるカナ。

2008東大寺幻想1


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2008見開き2

東大寺幻想2


その次

2008見開き3

東大寺幻想3

東大寺幻想4


最終あたりだけ引用します。


思えばはじめて大仏殿の前の八角燈籠の上に浮き彫りされた笛吹き童子(音声菩薩)に魅了されたのは私が旧制高校の学生として奈良を訪れたときであった。私はその軽やかな典雅さのなかに、遠くペルシア、シルクロードを越えた古代ギリシャの息吹を感じたが、その後、これらの国々を旅した眼で見ると、ことさら天平人の眼に映ったまぎれもない日本の優しさが胸を打つ。日本人の感性は奈良から遠い国へ出てふたたび奈良に戻ってくるのではないかーこの清浄な土地へ立ってそう思うようになったのはただ年齢のせいとばかり言えないような気がする。

辻邦生さんがこの文章を書いたのが1980年。
内容から、その2年前に、大仏殿の昭和大修理のときに来て足場にも上っていることがうかがえます。1978年。
ワタクシが奈良で勤め始めたのが1979年。
そうそう、1978年軽井沢でのさだまさしコンサートに行った翌年に奈良へ来たのだったよ。
1980年、大仏殿落慶法要。さだまさしさんの記念コンサート。


辻さんが来られていたことも知らなかったし、大仏殿でのさだまさしコンサートにも行ってないのですが、同時期に大好きな奈良へ来た奇跡(笑)。目に見えないかたちで、背中を押してくれていたのではないか、という気がしてしまいます。
辻邦生とさだまさし⇒

1982年、「かぎろいの大和路」創刊。
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Posted on 2020/08/11 Tue. 10:32 [edit]

category: 辻邦生

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