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かぎろひNOW

悠久の奈良大和路を一歩ずつ  風景、もの、人…との出会いを楽しみながら

よみがえる正倉院宝物 

奈良国立博物館で特別展「よみがえる正倉院宝物ー再現模造にみる天平の技ー」が開催中です。

200804博物館


7月23日(⇒)に観に行ったのに、ブログアップが遅くなってすいませんm(__)m

実は、あまりにもすばらしかったので、8月4日(⇒)の特別鑑賞会(賛助会特別支援会員のための)で、解説を聞いてからにしようと決めていたのでした。
いつもなら、展示品を鑑賞しながらのギャラリートークもあるのですが、こんなご時世なので中止。講堂での解説だけとなりました。三本研究員による興味深いお話を聞くことができました。
あ、でも、あまりメモをとっていないうえに、図録も買っていませんので、詳しくはご紹介できません。やっぱり最初に観た感動が中心ですがご了承くださいね。


一般に、模造とかレプリカとかいうと偽物、モノマネというような軽いイメージがありますが、もう全く違う世界です。

もともと模造製作は、正倉院宝物を修理するために始まりました。
何しろ、本物の宝物といっても、1300年の時を経ていますから、当初の色や形状をそのままとどめているはずがありません。触れるだけで、壊れてしまいそうなものもあるようです。

最新の研究と人間国宝らの超一流の技術が融合して誕生した作品ぞろいなのです。
X線などによって、初めて内部構造がわかったものもあるようです。

たとえば、「模造 黄銅合子」

2008黄銅合子
↑「奈良国立博物館だより」より

お香を入れるもののようですが、高さ15~16cmほど。つまみが五層の塔状(相輪?)。
驚かされるのは、なんと、58枚もの薄い金属板(座金)が使われているんですって! また、塔の各層にガラス玉がはめ込まれていたり、暈繝(うんげん)、いわばグラデーション、の彩色があったもよう。これらの装飾は、本物の宝物ではほとんど失われているそうで、模造ならではのすごさですね!

見た目にはそこまでわからないので、材料の展示や説明があってありがたいと思いました。

宮内庁の年次報告で見つけました。これですね⇒



それから、「模造 黄金瑠璃鈿背十二陵鏡」

「奈良国立博物館だより」(第114号)の表紙に使われていました。

2008奈良国立博物館だより

解説が載っていましたので、そのままお借りします。

正倉院南倉に伝わる、背面を七宝で飾った銀鏡の模造。古代の鏡は鋳造により全形をつくり出すことが一般的だが、模造に際し、対象となった原宝物は特殊な製法によることが推測された。それは、十二陵形の銀鏡の上に、鈕(ちゅう)をもつ十二陵形の銀板を重ね、さらにその上に大中小の花弁を6枚ずつ重ね合わせるという大変手の込んだ方法で、本模造も同様の方法で制作された。花弁や鈕に施した七宝の釉薬には、正倉院収蔵のガラス片に成分を近づけたものを用いるなどして、1300年前の色味の再現も叶うこととなった。

正倉院宝物黄金瑠璃鈿背十二陵鏡の模造について⇒


また、輪積み法で作られている、「模造 銀平脱合子」でしたかね。
巻胎漆器というそうですが、輪っかを5~7段重ねて容器が作られていることにも驚きます。

完成まで8年の歳月を要したという「模造 螺鈿紫檀五絃琵琶」。
螺鈿・木工・絵画など多くの工芸家が連携しての作品づくりだったとか。しかも、形状や装飾だけではなく、演奏できる楽器の再現を目指したそうです。展示室に響いていたのはこの楽器だと思われます。

2008-模造琵琶


ちょっと特異なのは、忠実な再現ではない模造。
↓「奈良国立博物館だより」より

2008檜和琴


「正倉院文書」の模造はコロタイプ印刷に限るのだそうで、その技術を継承しているのは京都の便利堂さんだけとのこと。その行程がビデオで紹介されていたのも興味深く拝見しました。

コロタイプとは(便利堂)⇒


まだまだ紹介したいことはあるのですが、このあたりで。
もう一回、行こうかなあ。

13年前、県立美術館で開かれたときの「正倉院宝物と近代奈良の工芸」展⇒

「よみがえる正倉院宝物ー再現模造にみる天平の技ー」は奈良国立博物館では9月6日(日)までですが、以後、全国を巡回されます。名古屋、沖縄、福岡、新潟、北海道、東京。

展覧会公式サイト⇒


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Posted on 2020/08/06 Thu. 12:00 [edit]

category: 奈良国立博物館

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