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かぎろひNOW

悠久の奈良大和路を一歩ずつ  風景、もの、人…との出会いを楽しみながら

まぼろしの「菩提泉」 

かつて「菩提泉」というお酒があったのをご存じでしょうか。

ああ、日本で最初につくられた清酒のことね。
室町時代、奈良市の東山間にある正暦寺で、初めてどぶろくにかわる澄酒がつくられたと言われています。それが「菩提泉」という名前だったとか。

「奈良県菩提酛による清酒製造研究会」と、奈良県工業技術センターが共同研究を続けた結果、再現復活に成功したのが20年前。「菩提酛」清酒は知名度も人気もすっかり定着した感があります。

が、ワタクシがここでいう「菩提泉」は、それ以前から、安川酒造(廃業)でつくられていたお酒。かつて、年末になると近くの酒屋さんで「菩提泉」が売り出されたのです。日本酒というより、どこかワインのような、酸味のきいた不思議な味わいでした。酒蔵の廃業にともなって、あの「菩提泉」はまぼろしの酒に。


先日、Nさんとおしゃべりしているとき、なぜか安川酒造の「菩提泉」の話になり、「未開封で置いてある」とおっしゃるのでビックリ。まさかまだこの世にあったとは!

見せていただきました。

191218菩提泉


ちょっと見てみようか。

191218菩提泉2


15年古酒のようです。もともとちょっと黄色味を帯びていたと記憶しているのですが、さあ、どんな色になっているのでしょうか。

191218菩提泉3


おお! 風味も深さを増しているのでしょうね。

Nさん「私が死んだら、葬式のときに飲んでもらおうと思ってる」とおっしゃるので、

「そ、それはないでしょう。ぜひ開封の儀をしてお味見しましょうよ」と提案^^;

「そうやな、そうしようか。じゃ、そのときにはあなたも呼ぶからね」

という話になったのでした。ヤッタ(笑)


安川酒造は『かぎろひの大和路』誌上「蔵めぐり」シリーズの第1回にとりあげたので感慨深い限り。「菩提泉」のことも書いてありました。⇒こちらから
(あ、35号で取材した「北岡本店」のアップを忘れていることを発見^^;)

菩提酛づくりの体験に参加したときは、安川酒造さんの名もありました。⇒(もう15年も前)

それから、安川酒造の主要銘柄は「雪園」(ゆきその)でしたが、その名前は受け継がれています。

19-雪園
(五條酒造で)

ネット検索したら、こんな記事を見つけました⇒(毎日新聞)
 2006年に閉鎖された奈良市内の老舗醸造元がかつて造っていた日本酒「雪園(ゆきその)」を、元従業員の吉川勝信(まさのぶ)さん(56)=田原本町八尾=が現在勤務する五條酒造(五條市今井1、中元英司社長)で11年ぶりに復活させた。「『雪園』を造った人間はもう自分しかいない。名称を永遠に残したい」との吉川さんの思いがこもった銘酒は27日から、奈良市内などで販売される。【栗栖健】
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Posted on 2019/12/21 Sat. 12:29 [edit]

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