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かぎろひNOW

悠久の奈良大和路を一歩ずつ  風景、もの、人…との出会いを楽しみながら

芳山の石仏 

先日、春日奥山ハイキングをしたとき(→icon52)、あっ、昨年9月、春日大社錬成会秋ノ峰に参加して(→icon52)やっと拝観かなった芳山(ほやま)の石仏のことを、まだアップしていない、ことに気づきました。

30年ほど前に奈良へ来た頃から、春日の奥の芳山にはそれは見事な石仏があるらしい、というウワサは聞き及んでいました。
昨年、ブログで、拝観叶わぬこの石仏に会いたいと書いた(→icon52)のがきっかけで、実現することになりました。

まず、*ならら*さんが、すぐに、芳山の石仏のことが書かれている本のコピーを送ってくださいました。

これがまあスゴイ本で、春日大社錬成会秋ノ峰の栞に
戦後になり、石仏研究家であった故太田古朴氏によって世に知られることになった、奈良時代後期の様式を示す石仏で、春日山山中でも最古

とある、その太田古朴氏らが初めて、芳山の石仏を訪ねられたときのことを書いたものだったのです。

*ならら*さんは、芳山の石仏のくだり7ページほどのコピーを送ってくださったのですが、タイトル、序文、奥付のコピーも添えられている配慮にいたく感心したのでした。





奥付や序文があるのとないのでは大違い。著者、発行者、発行年の情報は、一気にいろんなことを教えてくれます。
著者の小林月史さんはNHK奈良放送局長のかたわら、奈良の小寺を研究されていたこと。芳山の石仏を訪ねたのは、小林氏のほか、太田古朴氏、興福寺の多川管長、川勝政太郎氏と地元の案内人? ら7人ほどの一行だったようです。

太田古朴氏と言えば、過日行った五條市念仏寺陀々堂の「鬼はしり」(→icon52)で使われている鬼の面を復元された方だと、教えていただいたばかり。


そして、川勝政太郎氏って確か、学生時代、京都のお寺巡りガイドブックの著者だったわ~。






懐かしい、と引っ張り出してみたら、なんと初版が『奈良の小寺』と同じ昭和39年で、ビックリ。
マリーローランサンは何だって? 円通寺のしおりと一緒に、この本に挟まれていたもの。昭和55年! ひととき、若かりし昔を偲んだのでした。


ああ、前置きがつい長くなりました。
『奈良の小寺』を読んで、ますます行きたい気持ちをつのらせていたところ、スミレ君から、春日大社錬成会秋ノ峰で芳山へ行くよ~とお知らせいただいた次第。


←芳山へは、峠の茶屋のもう少し先から入ります。

その前に、八柱神社を参拝し、「大祓詞」を唱和。





いよいよ入山です。




最高峰520mですが、すでにだいぶ登ってきていますから、わりとすぐだったような感。先達あってこそでしょうね。


目指す石仏は、ちょっと平らになった場所にいらっしゃいました。

でも、狭い地に100人近くがぎゅうぎゅうと入りましたので(←)、実はゆっくり拝観できなかった、というより、撮れないよぉ…。

祈りの場ですからね。それでなくても、1人だけ金剛杖を持たず一眼ぶら下げたバチあたり、春日山を巡ってきて、この頃にはちょっと反省の色も出始めていたのでした。

まずはお祈りします。
ここでは神官さんに導かれる「大祓詞」ではなく、山岳寺院から同行してくださっていると思われる山伏姿の方がリードしてくださいました。

神仏習合が祈りのかたちに表れていることに感動。
まず、般若心経を唱和。それから「光明真言」が。オン アボキャ ベイロシャノウ …
郷里の高野山麓では知らない人はいないフレーズ。でも一般的ではないらしく、急に唱和の声が小さくなりましたが、ワタクシは何だかうれしくて…
後で、山伏さんに「どちらからですか」とお聞きすると、「高野山です」。わぉ。

←若い山伏さんたち、記念撮影してはりました。









ワタクシは最後まで居残って、やっと急いで石仏撮影。二尊石仏です。
春日大社錬成会秋ノ峰の栞によると
石高 184㎝
像高 128㎝

南面と西面に、説法印の如来立像が半肉彫りされています。









拝して、胸にズキンとするものを感じました。
興福寺北円堂の、無著・世親さんの像に初めて接したときと同じような感動だったかなあ…。

『奈良の小寺』によると、この石仏は、廃仏毀釈のときに、里人に倒されて「寝仏」と呼ばれていたとか。元の姿に戻されたのが昭和11年8月とのことです。

『奈良の小寺』の著者は最後にこう書かれています。

…この石仏を拝した人は里人を除いては、ほとんど無いと云っても過言ではない。感銘の浅からぬ内にと筆をとったが、実は後程印象がふくらむ石仏なのである。

実は、ワタクシもまた会いに行きたくてたまらないのです。

過日、芳山石仏ツァーの声をかけながら、1人さっさと実現させてしまいましたが、改めて行きませんか~。

不肖、ワタクシめがご案内いたしましょう…たぶんできるかと…できるんじゃないかな…ま、ちょっとご覚悟あれ、とさだ風になってしまうのですが、道はついていたので、行けるでしょう。みんなで迷えばコワクナイし、ね。


←錬成会秋ノ峰のこの日は、ここからさらに頂上へ。







磐座が不思議なパワーを発していました。




この日、入浴する段になって、足から出血していることに気づきました。

うわ、悪名高きヤマビルのシワザか!?

出血は少ないものの止まらないので、傷テープを貼っておきました。
全く痛くないので、ま、この程度やったら驚くに足りぬ、と思っていたのですが、傷テープをとるや腫れてきて痒くて仕方がありません。で、また貼っておいたのですが、完治するまでだいぶかかりました。

ヤマビル、おそるべし!!

それでも、また芳山へ行きたい。冬場がよさそうですね。

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Posted on 2013/02/01 Fri. 23:55 [edit]

category: 石仏

TB: --    CM: 18

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コメント

 

*ならら*さん
連続コメントありがとうございます。
また、寒くなりそうですよ。老体にはついていけませぬ…
そう、誰もが簡単には行けないからこその魅力がありますよね。
春日さんには、手篤く守られているようで安心しました。
あの本の持ち主さんを最優先に考えたいと思っています。
是非!

URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2013/02/05 08:10 | edit

 

おはようございます
春立って過ごしやすくなりました・・
好い機会に恵まれたんですね・・・
本に出てくるくだりから想像してはいましたが、
やはり”強面!屈強”なところですね・・・^^;
時間が合えば是非と、思います^^v

URL | *ならら* #79D/WHSg | 2013/02/05 06:56 | edit

 

MILK MODE さん
こんばんは!
はい、そりゃもう多いほうが安心ですよぉ。
自信はないのですけど、下見はできないし(笑)、探検気分でご一緒していただけたらうれしい限りです。
>山ヒル
暖かくなったら活動開始するようですから、行くとしたら11月~3月でしょうね。
いつにしましょうか。

URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2013/02/04 00:09 | edit

 

こんばんは~
私には難しいことは分からないけど、一人でも多い方が道に迷った時
安心だとおっしゃるなら、着いて行きます。よろしくデス(^_-)-☆
で、でもヒルがコワイ~(>_<)

URL | MILK MODE #79D/WHSg | 2013/02/03 23:02 | edit

 

なむ隊長ゞ
こんばんは!
タイミングよく、本日、纏向遺跡で屈強な白雪さんにバッタリ。
お願いしようと思っていたら、「1人で今頃あんなとこへ行ったらアカン」と一喝されました。
ということは、たぶん一緒に行ってくださるということでしょうね。
隊長もありがとうございます。よろしくお願いします。
>きび団子ください。
今日は山の辺の道で探したのですが見つからず、かわりに私が「あわ餅ぜんざい」を食べてきました。これでいかがでしょう(ナンノコッチャ)。

URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2013/02/03 20:24 | edit

 

らんちゃん
こんばんは!
節分祭、どこへ行かれたのでしょうか~
>お声がけくださいませ~。
ありがとうございます。
ちょっとたどりつけるか自信はないのですが、みんなで歩けたら楽しいです。
こうなったら、隊長を引っ張り出さねば、と思っていたら、↓お伴してくださるようで、うれしい限り。さて、きび団子、きび団子っと…^^;

URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2013/02/03 20:15 | edit

 

おはようございます。
屈強な白雪さんが行く気満々のようですね。
きび団子ください。お伴いたしますので。

URL | なむさいじょう #79D/WHSg | 2013/02/03 09:21 | edit

 

おはようございます~。
一昨日に、ちょうど「岩渕寺」というお寺の名前を本で読んたところでした。
春日山の岩渕寺って何処やろ~~って首をかしげてたら
なんと!かぎろひさんのコメントに(*^_^*)
お声がけくださいませ~。
あっ「岩渕寺」跡には行かなくてもいいですよ♪
歩くだけで嬉しいです(^-^)

URL | らん #79D/WHSg | 2013/02/03 08:47 | edit

 

メグさん
こんばんは!
金剛山、春日奥山、一緒に行けそうな所が続いて出ていますね。
芳山は、道標もなかったので、今となっては、かなり自信ありません。
エラソーなことを書きましたが^^;
何人か揃えば、迷ってもコワクナイかな。
行くなら、暖かくなる前がいいでしょうね。
行けそうなときは、必ず声をおかけしますね。

URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2013/02/03 00:35 | edit

 

円亀山人さん
こんばんは!
長らく憧れていたことが、実現してうれしい限りです。
思い続けることってやっぱり大事ですね。
というより、ブログ発信のチカラかな。
磐座、気になりますね。
やっぱり、もう一度行かなくては。
でも、屈強な同行者がいないと、ちょっとコワイです。

URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2013/02/03 00:28 | edit

 

これが うわさの 芳山石仏 ですか
私も 春日奥山の道を歩いてる時に 鶯の滝で 休憩してたら
そばで 休憩していらしたおじさまが この石仏のことを話してくださいました。 写真でみせていただいて ますます 行きたくなりました。
是非 連れて行ってください。 

URL | メグ #79D/WHSg | 2013/02/02 22:28 | edit

 

春日山中「芳山の石仏」、凄いですね。
私には夢のまた夢のような・・・。
リンネさん同様、私も「最後の磐座」がとても気になりました。
これと同じもの(似たもの?)を都祁高原でいくつか拝見した
からです。今では無意識下の存在として記憶にもないのに、
時には秘められたパワーを発する原初的な感覚とでもいうの
でしょうか?

URL | 円亀山人 #79D/WHSg | 2013/02/02 21:03 | edit

 

リンネさん
こんにちは!
春日奥山には、貴重な石仏がいっぱい残されていますよね。
信仰や修行の名残を感じます。
磐座には驚きました。
ほんとはもっと原始林の中を歩き回りたいのですが、自重しています(笑)
で、岩渕寺跡へもよう行けてません。

URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2013/02/02 16:47 | edit

 

こんにちは
最後の磐座がとても気になります。
古代春日山信仰は花山・芳山周辺から始まったのかなと思っています。
高円山の麓に岩渕寺跡?(フェンスで塞がっています)も不思議な感じでした。

URL | リンネ #79D/WHSg | 2013/02/02 09:47 | edit

 

kozaさん
おはようございます。
kozaさんこそ、精力的に回られていますね。
地元の方ならではの、詳細なご報告を興味深く拝見しております。読ませていただくだけで失礼しておりますが‥

URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2013/02/02 08:12 | edit

 

白雪さん
おはようございます。
行きましょう、登りましょう、のコメントとお受けしました!
ぜひ!!
迷っても行く価値があると思います。
長年の思いが遂げられて、かなりの幸福度です。
自分の中で温めすぎて、アップが遅くなってしまいました^^;
徹夜のお仕事でしたか。おやすみなさい!

URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2013/02/02 08:08 | edit

 

あれこれ楽しんでますね。春日山はとにかく行けてません。憧れの山ということで・・ま、僕は読むだけです。

URL | koza #79D/WHSg | 2013/02/02 06:30 | edit

 

おはようございます。
ぐいぐいと引き込まれて行きました。読み終わった時には確かに皆で迷えば怖くない!と、ついかぎろひ先達のペースにはまりかけ、思わず「行きましょう、登りましょう」とコメントを送りそうになりました。
本当に素晴らしい!ご報告レポートありがとうございました。おやすみなさい!

URL | 白雪 #79D/WHSg | 2013/02/02 06:06 | edit

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