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かぎろひNOW

悠久の奈良大和路を一歩ずつ  風景、もの、人…との出会いを楽しみながら

東大寺東塔院跡 現地説明会2016 

10月8日、東大寺東塔院跡の現地説明会へ行ってまいりました。

161008現地説明会

161008現説資料


奈良時代、東大寺には東と西に七重塔があったことがわかっています。
天平宝字8年(764)頃に創建、平氏の南都焼き討ちにあって焼失。鎌倉時代に東塔のみが再建されましたが、南北朝時代の康安2年(1362)落雷のため再び焼けてしまいました。


東塔があった場所(当日の掲示より)

161008地図


年表(当日の掲示)

161009年表


昨年の調査では、鎌倉時代の塔基壇が確認されました。→

今回は、奈良時代の基壇が出土、24m四方だったことが確認されました(鎌倉時代は27m四方)。


調査区平面図(当日配布の資料より)

161008調査区平面図


心礎の抜取穴。大きい~

161008抜取り穴


奈良時代の石敷きも

161008奈良時代



南面の階段遺構

161008階段

奈良時代の階段の幅は鎌倉時代のものよりも広く、どうやら構造が異なっていたらしいとのこと。


新聞紙上でいちばんよく報道されていた「南都焼き討ち」を物語る痕跡。

161008焼討痕跡

黒く焦げた石材が斜めに倒れていて、戦火のすさまじさを物語っていました。


南門の調査

161008南門


鎌倉時代の雨落溝を確認、創建当初も同じ位置だったと考えられています。

161008雨落溝


出土した鬼瓦

161008鬼瓦


※現地説明会資料(クリックで大きくなります)

161008解説


そうそう、かつて大阪万博で蘇った東大寺七重塔。その相輪部分が大仏殿東側に移設されています(2016.8.9撮影)。
これだけで23mあるとか。想像がふくらみますね~。

万博 相輪

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Posted on 2016/10/09 Sun. 18:45 [edit]

category: 発掘情報・古墳

TB: 0    CM: 2

09

コメント

楽しみですね 

なさん

こんばんは!
コメントありがとうございます。

私のほうはお昼過ぎに到着、1時からの説明を聞きました。
思いのほか、人が少なくてゆったり見られましたが、なさんにお会いできなかったのが残念です。

ええ、ほんとに、南都焼き討ち、にっくき重衡(笑)が、現実味を帯びて感じられました。

URL | かぎろひ #QyAQ.u3g | 2016/10/09 19:38 | edit

 

こんばんは。
午前中に行っておりました。お会いできずにちょっとザンネン!!
1千人を超える方がお越しだったとのこと、
大変興味のある調査ですよね。
思っていたより、リアルに戦火を感じることができ、ちょっとぞくっとしました。
次年度の調査も楽しみですね。

URL | な #ujKBAFXo | 2016/10/09 19:18 | edit

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