かぎろひNOW
悠久の奈良大和路を一歩ずつ 風景、もの、人…との出会いを楽しみながら
法蓮阿弥陀講
7月12日、会所をお訪ねして阿弥陀講の様子を見学させていただきました。
まず、会所の立派さにビックリ。歴史を感じさせる重厚さ!

建物内部にも意匠がこらされ、お座敷も広い!

もと料理旅館とか?
と思ったのですが、阿弥陀講のために建てられたと聞いて、またもやビックリ。
そう言われてみると、仏像のおはす空間もきっちり計算されてつくられている感じがしますね。
海運業で財を成した地元の方が、建てて寄付してくださったとか。
会所にはその方、富田平八郎氏の写真が掲げられていました。。

建物自体が100年近く経っていそうですから、阿弥陀講はもっと前から続けられていたということになりますね。
法蓮阿弥陀講規約第1条⑵
本会の歴史は嘉永4年(1851)7月、村人が一堂に集い車座になり百万遍の数珠を繰り「南無阿弥陀仏」を唱和し阿弥陀如来を礼拝。「村の繁栄と家族の幸」を祈願したときにはじまる。以降我々の先祖の祈りは「阿弥陀講」として引き継がれ現在に至る
「法蓮阿弥陀講」は165年の歴史を刻んでいるのでした。
65歳以上の方の集まり。平成6年4月の名簿を見せていただいたら40人(5月に2人入会)の名前がありましたが、だんだん減っていき、現在は男女7人ずつの14人で構成されています。
阿弥陀如来さまを御開帳、皆さん、このような輪袈裟をまとい

ひたすら念仏を唱え祈りを捧げます。
導師は会長のIさん。


般若心経、そして数珠繰り

数珠を回しながら、「ナムアミダブツ」「ナムアミダブツ」・・・
鉦と木魚、独特の節回し、テンポはかなりの速さ。
数珠が10回繰られると終了

御詠歌

阿弥陀様ばかりではなく、観音様や地蔵様にも祈りを捧げます。
法蓮会所方地蔵尊 三番
ありがたや法蓮会所のじぞうそんむらのもろもろまもりたまうぞ

↑会所で手厚く守られているお地蔵さま
法蓮観音菩薩
みほとけをたのむやがてにふるあめのおときくこそはとふとかりけり
うたわれている観音様というのは

観音様の上のほうに、雷様? がいて雨を降らせています。

雨乞い観音としてご利益が大きかったとか。
近隣各地から頼まれての出開帳の記録もあるようです。
終了後は会食を楽しまれるようでした。
阿弥陀講は毎月上旬(1月は除く)開催。
3月は僧侶の読経、法蓮会所方故人の冥福を祈られます。
(僧侶は崇徳寺そうとくじ、普光寺ふこうじ、称名寺しょうみょうじが交代で担当)
阿弥陀講の皆さんはまた、常陸神社のお世話をされています。
7月19日、こちらも取材させていただきました。ご報告は後日に。
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コメント
暑中おみまい申し上げます
白雪さん
おはようございます。コメントありがとうございます。
大東市鴻池でも阿弥陀講が続いている会所があるのですか!
地蔵盆のときに数珠繰りをする所は奈良に結構多いのですが、阿弥陀講は初めてでした。
結構近いのに、知らないことがいっぱい。
ハチの経過はいかがですか。どうぞご自愛のうえ夏を乗り切ってください。
こんばんは。
暑中お見舞い申し上げます。一時でも早く残暑見舞いになればいいですけどそうもいかず我慢の日々を過ごしましょうか。
大東市鴻池の会所は知っておりましたが奈良にも残っていたのですね。
大きいなお数珠子供のころに地蔵盆の時に「ナンマイダー」と唱和しながらぐるぐると回したことを思い出しました。そのころはこんな深い思い、意味があろうとは思いもよりませんでした。
歴探でお邪魔で来たらいいですね。
URL | 白雪 #J/OPKEkg | 2016/07/29 20:46 | edit
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| # | 2016/07/28 20:49 | edit
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