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かぎろひNOW

悠久の奈良大和路を一歩ずつ  風景、もの、人…との出会いを楽しみながら

保山さんの「梅と桜の大和路」 

「なら国際映画祭」の補助金全額カット(総事業費の3分の1)のニュースには驚きました。

今年4回目を迎えるこの映画祭は、数少ない奈良発世界へ向けての大きなイベントで、自治体もそれを踏まえて補助しているものとばかり思っていました(いきなり手を放してどうする!)。

市議会では、補助を打ち切ったことに対して「市民生活に直結していない」をその理由に挙げているようですが、だからこそ、公的補助が必要なのでは?
市民としてちょっと恥ずかしい。

そんなとき、映像作家の保山(ほざん)耕一さんとそのお仲間が「なら国際映画祭」を応援するチャリティ上映会を企画。4月24日、参加しました(ホテルサンルート奈良「尾花座」)。

もちろん一市民として少しでも応援できたらという気持ちはありましたが、なによりも、保山さんの映像ファンなものですから。

過日「映像詩 かすがの煌めき」を観た感動は以前ちょっとブログでも書きました。→

この日の上映会は今春撮られた「梅と桜の大和路」。
病と闘いながら、毎日のように撮影に出かけられ、その映像はすぐに公開されていましたので、全部、目にしたものばかりでしたが、大きなスクリーンで観ると、臨場感が全く違いますね。
同時に、撮影秘話がご本人の肉声で語られ、ほんとうに行ってよかったと思いました。

写真をとることを全く忘れていたので、1枚もなくて申しわけありません^^;

この日、上映されたのは次のとおり。
柳澤神社の梅(2月23日)
月ヶ瀬梅林、優しい春の光と梅(2月25日)
賀名生の里、見事な枝垂れ梅(3月6日)
吉野山、如意輪寺の桜(3月14日~4月7日)
佐保川の河津桜、桜の季節を占う(3月9日)
氷室神社の木蓮と枝垂れ桜、桜シーズンの始まり(3月17日)
旧奈良県物産陳列所枝垂れ桜、明治建築と枝垂れ桜(3月22日)
橘寺、早咲き、遅咲きの桜(3月26日)
本善寺(吉野町)懐の桜(おもいのさくら)エドヒガン樹齢300年(3月28日)
藤原宮跡の桜と菜の花、景観農業(4月4日)
平城宮跡の桜、忘れられた桜?(4月6日)
奈良春日野国際フォーラム、奈良公園では珍しい枝垂れる八重紅枝垂れ(4月9日)
西念寺、茅葺屋根と枝垂れ桜(4月10日)
西吉野、五新線と八重桜(4月15日)
大照寺跡の枝垂れ桜、川沿いの里山に吹くのどかな風(4月11日)
東大寺のオカッパ桜、ディアライン、奈良公園で最も気持ちのいい風(4月13日)
佛隆寺の千年桜、山から吹きおろす、川の流れのような風(4月14日)

これらの美しい映像は、You Tube「奈良、時の雫」で観ることができます→


散る姿に心奪われました。



たった1枚のこった花びらが、少し未練の表情を見せた後、エイッとばかりきっぱりとそこを離れて飛び立つ瞬間。
そんな花びらたちが無数に空を舞う姿はまるでそこに意志があるかのよう。

そうして、それぞれの花びらは土に、草に、石に散り敷き、あるいは川の流れに降り注ぎ、やがて…


保山さんは、花が散ってそれで終わりではない、とおっしゃいました。
来年また花を咲かすために、それはとても大事なことなのだと。
映像に、そのメッセージが熱くこめられているのを感じました。

いつしか夜を迎え、三日月が現れて、そこに浮かぶ花弁が散った後の蘂(しべ)のシルエットにどきり。





ありがとうございました。

※この日の様子は「窯元日記」で→
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Posted on 2016/04/30 Sat. 19:12 [edit]

category: こんな宿

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