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かぎろひNOW

悠久の奈良大和路を一歩ずつ  風景、もの、人…との出会いを楽しみながら

聖林寺 



雨のなか、朝一番に、桜井方面へ。
ちょっとキンチョーする仕事を終えて、久しぶりに聖林寺を訪ねた。

十一面観音のことばかり考えながら本堂に入って、アッと驚いたのはいつもと同じ。
そうそう、こちらのご本尊は石の子安延命地蔵菩薩だった。
大きくて、堂々として、おおらかな雰囲気。
子授けと安産に御利益あるというが、いかにもと思わせる。

十一面観音を拝してから、お堂の北縁へまわってすわる。
奈良盆地を見下ろすここからの景色がバツグンなのだ。

そういえば以前、故田村キヨノさんにお話を聞いたとき、聖林寺からの眺めがいちばん好きだとおっしゃったことを思い出す。
三輪山の後ろにどんどん山が連なり、若草山までのぞめるここからの景色はほんとにいい、と遠くを見るような目で言われた。
日吉館に嫁ぐ以前の、少女時代の思い出とここからの景色が重なっているという話だった、と思う。

残念ながら、今日はあいにくの天候で視界はさえぎられている。
目の前の三輪山すらも。



ところが、どんどん霧が上がって山容が現れ始めた。


雨が上がると、蝉が合唱を始め、風がさわやかにたつ。
と、三輪山は。



特等席で楽しんだ三輪山と雲の、つかのまのショーであった。

聖林寺ホームページ
http://www.shorinji-temple.jp/

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Posted on 2009/07/28 Tue. 22:22 [edit]

category: 大和の寺社

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コメント

 

円亀山人さん
こんにちは。
ほんとに、キヨノさんの一面を知るたいへん大事なことのように思えてきました。こんな話、ほかで聞いたことありませんよね。
お訪ねしたときは20年ほど前だったかと思います。ちょうどかぎろひ誌が休刊中のときです。
キヨノさんは、冷蔵庫からタッパーを出してどうぞとすすめてくださいました。タッパーには夏みかんのむいたものがたくさん入っていました。すぐに食べてもらえるように、ひまな時、夏みかんをむいてこうしておくのだとおっしゃっていたことも印象深く覚えています。
今だったら、その日のうちに、ブログで発信できたのになあ。
円亀さんの、大和路の旅のご紹介を楽しみにしております。

URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2009/07/31 16:50 | edit

 

そうですよ!! 「この話って、貴重かもしれませんね」どころの話ではありません。
それにしても、キヨノさんの「いちばん好きな大和路の風景は?」の質問に、
「聖林寺からの風景」と応えたキヨノさんは、ホントタダモノではありません。
小川さんのスナップまで撮られたのですか。すっごぉ~い!!
「キャノンF1」なんて、夢のまた夢でしたよ。ゼンザブロニカとよく比較して、
あれこれ想像で楽しんでいました。
登大路の古いお店や、斑鳩の「大黒屋旅館」のことなど、
刺激されて色々思い出しています。ここには画像もアップできないし、書きにくいので、BBSにまたお邪魔いたします。

URL | 円亀山人 #79D/WHSg | 2009/07/31 12:50 | edit

 

円亀山人さん
いつもコメントありがとうございます。
うれしい限りです。
田村キヨノさんへのインタビューは、某雑誌に頼まれてお伺いしました。それも「いちばん好きな大和路の風景は?」ということをテーマに絞ったものでした。
日吉館近辺の奈良公園のことをおっしゃるのかしらと思っていたら、聖林寺からの風景とのことで、すごくうれしく印象に残っています。
この話って、貴重かもしれませんね。
はい、財産にします。
小川光三先生のスナップ写真を撮るはめになったこともあり、おそれながらカメラを向けたら、「いいカメラやね」って言われました。そのときは、キャノンF1でした。
今はもう重くて、よう持ちませんが。

URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2009/07/30 20:31 | edit

 

驚きました。生前の田村キヨノさんと面談されたとは。だんだん物忘れが酷くくなり旧シリーズの「かぎろひの大和路」誌に、そんな記事があったけ、それとも他のお仕事で?と余計なことまで考えたりして。
ところで、白洲正子さんの「十一面観音巡礼」は、昭和49年1月から『芸術新潮』に1年半連載され、翌昭和50年に新潮社から単行本が刊行されました。今は講談社文芸文庫で手軽に読めます。
白洲さんは、余程のこ観音さんがお気に召したらしく戦前から何度も訪れ、この本のグラビアトップや本文巻頭にも「聖林寺から観音寺へ」という一文を掲載されています。
そして、この本の「あとがき」に次のように記されています。
「(略)変幻自在な観世音に眩惑され、結果として、知れば知るほど、理解を拒絶するものであることをさとるだけであった。私の巡礼は、最後に聖林寺へ還るところで終わっているが、再び拝む天平の十一面観音は、はるかに遠く高いところから、「それみたことか」というように見えた。私は、そういうものが、観音の慈悲だと信じた。(略)」。
最後に文庫版の「解説」(『人と作品・風土と信仰』)を書いているのが、白州さんのガイド兼カメラマンとして取材に同行した小川光三氏(奈良飛鳥園当主)であるのも奇縁のような気がしました。それというのも、かぎろひ様が生前に面談された田村キヨノさんの日吉館が、ご近所同士の登大路だからです。かつての私は古い飛鳥園も日吉館も、ただ「あこがれ」の念で看板や玄関を眺めるだけでした。そして、取材・編集活動を通じて優れた「奈良学」の先輩たちに接しえた「かぎろひ様」を、うらやましく思いつつ、生涯の財産にして欲しいものだと痛切に願っています。

URL | 円亀山人 #79D/WHSg | 2009/07/30 16:09 | edit

 

なむさいじょうさん
おはようございます。
コメントありがとうございます。
ほんとに久しぶりでお訪ねしてみました。
十一面観音のお寺として語られることが多いのですが、ご本尊もいいですよね。堂々としているのは同じとはいえ、対照的な感じもあり、これもこのお寺の魅力でしょうね。
「十一面観音巡礼」読んでいませ~ん^^;

URL | かぎろひ #79D/WHSg | 2009/07/29 06:34 | edit

 

こんばんは~
私も十一面観音を拝みに初めて本堂に入ったとき びっくりしました
ど~んと でっかいお地蔵様  どこかユーモラスな感じですね
お寺からの風景 私もとてもすばらしいと思います
すでにお読みになっていらっしゃるかも知れませんが
白洲正子の「十一面観音巡礼」にも観音様から受けた感動とともに
ここから見える三輪山の風景のすばらしさが語られていました
しばらく行っていないので また行きたくなりました

URL | なむさいじょう #79D/WHSg | 2009/07/29 00:44 | edit

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