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かぎろひNOW

悠久の奈良大和路を一歩ずつ  風景、もの、人…との出会いを楽しみながら

辻邦生とさだまさし 

バロックおじさんが贈ってくださった、さだまさしさんの『やばい老人になろう』を読んだ。

180730やばい老人


さだ氏が挙げる「やばい老人」の条件は3つ。
その1 「知識が豊富」
その2 「どんな痛みも共有してくれる」
その3 「何かひとつスゴイものを持っている」

「やばい老人」になるには、ハードルが高すぎやん。
そうして、この本に登場する「やばい老人」も、やっぱりそうそうたる顔ぶれなのだ。
宮崎康平、山本健吉、安岡章太郎、井伏鱒二、遠藤周作、小沢昭一、森敦…

さださんと大物作家たちとの関わり、エピソードを楽しく読んだ。
そして、辻邦生さんがいないことに、軽い落胆。

さださんと辻さんって、無関係なのでは、って? 

いえいえ、ワタクシのなかでは強烈に結びついているのである。

20代の頃、辻邦生を読み、いっぽうで、さだまさしの歌を聴いていた。
私のなかで別々に好きだった2人が、ある日突然、接点をもつ。

新聞の片隅に出ていた小冊子「波」(新潮?)の目次にハッ!!
辻邦生さんが「〈さだまさし〉って何」という一文を寄稿していたのだ。大急ぎで取り寄せる。

180730波

↑1980年ですって。40年ほど前や^^;


この瞬間から、私の好きなものが一直線に並んだ。というか、これまで無意識だったけれど、自分の好みとか傾向は、どこに向かっても同じなんだなあということがわかった。うれしかった。


この一文が、『さだまさし 時のほとりで』(1980年 新潮文庫)の解説として載る。

180730時のほとりで

タイトルは「さだまさし幻想」に変わっていた。内容は同じ。

180730幻想


一部を紹介してみたい。
…明治以後の日本で、生みだすことのできなかった何かが、この詩人=作曲家=歌手によって作りだされているーそんな思いが私の胸に溢れた。『私花集』『夢供養』『風見鶏』『帰去来』とLPをつぎつぎと聴き、この新しい時代の声をもっと早く知らなかったことを残念に思ったのである。

明治百年でようやくこんな人が生まれる時代になったのか、という思いで、私は『魔法使いの弟子』や『パンプキン・パイとシナモン・ティ』や『天文学者になればよかった』を聴いた。それは日本の歌のなかで聞いたことのないような澄んだ笑い声であった。

ユーモアとひと口に言う。だが、この朗らかな笑いは、人生を肯定した力強い意志がないと生まれない。いままでの笑いはくすぐりか、皮肉か、おどけであった。からりとした、吹っ切れた、男らしい笑いではなかった。しかし、さだまさしの笑いはようやく日本に人間らしい落ち着きと優しさが戻っていることを示す本当のユーモアだった。

もちろん彼の本領は、真の意味の抒情である。

私がさだまさしに新しい時代を感じたのは、「スクランブル交差点」や「快速電車の赤い色」などの風俗性が自在に詩になっている(『檸檬』等)点と、その反対に万葉や古今の語彙が現代的コンテクストのなかに平然と取り入れられている(『飛梅』『まほろば』)点である。既成の概念・用法から語彙を自由に解放して、自らの詩的表現に大胆に駆使すること(それも決して現代めかそうとかアルカイックになろうとするのではない)は、ある詩的達成なしに不可能である。



辻邦生の著書『銀杏散りやまず』(新潮社)

180730銀杏

こんなくだりがある。

「さだまさしの『生生流転』の歌詞はいいね。フランスにいっていたあいだにいくつかレコードが出ていたみたいだ」

「鳥は空で生まれて 魚は海に生まれたのなら
時間と呼ばれる 長い長い河の中で
きっとわたしは生まれた
生きるという奇蹟を 思い切り信じて過ごしたい
喜びと悲しみと憎しみと愛と死を
つまずき乍らでいいから いつくしむ人になりたい」

ああ あたりまえに生きたい ささやかでいいから
ああ とても優しくなりたい 素直に生きてゆきたい」

私はいつもこの詩人兼作曲家に限りないやさしさとひたすらな生への真摯さを感じて、それが何よりも先に身に沁みてくる。さだまさしの詩を読んでいると、すべてを棄てて文学に打ち込んできた自分が、ひどく傲慢だったような気持になってくる。もっと周囲の人に素直に、やさしくなるべきではなかったか、という悔恨をともなった反省が生れてくる。
このときも鍋の湯気に包まれながら、季節はずれの寒気団の覆う日本列島の秋をふと感じ、私は、久々にさだまさしの歌を聴いてみたいと思った。



この長編の最後にも

その時またあの歌が聞えてきた。
「おしえてください
この世に生きとし生けるものの
すべての生命に限りがあるのならば
海は死にますか 山は死にますか
風はどうですか 空もそうですか
おしえてください」
あの夜、ひたすら散りつづけた雉子神社の大銀杏は、すでにすっかり葉を落として、細い梢の枝を夜空に網目のように拡げていた。神殿には灯がとぼり、初詣の客を待つ新鮮な気分が漂っていた。
私はそのときすでに『銀杏散りやまず』を書き出していたのであった。



『銀杏散りやまず』と言えば、さだまさしにも同じタイトルの歌が。偶然? じゃないよね。
年代を調べてみると
辻邦生『銀杏散りやまず』は1982年(昭和57年)から翌1983年雑誌『新潮』(4月号〜12月号)に発表。1989年9月単行本発行
さだまさしの『銀杏散りやまず』はアルバム『さよなら にっぽん』に収録。1995年10月25日発表。

調べていたら、書いてあった!辻邦生の同名小説『銀杏散りやまず』がタイトルの由来。



辻邦生に『のちの思いに』(1999)という著書があり、さだまさしには『のちのおもひに』というライブアルバム(1994)がある。

のちの思いに

これはまあ、立原道造の詩を意識していることは明らか。
このあたりも2人の共通点を感じるところ。ワタクシも、この言葉を聞くと多感な頃を思い出してキュッとなる。

のちのおもひに  立原道造                

 夢はいつもかへつて行つた 山の麓のさびしい村に
 水引草に風が立ち
 草ひばりのうたひやまない
 しづまりかへつた午さがりの林道を
 ………

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Posted on 2018/07/31 Tue. 07:26 [edit]

category: 辻邦生

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31

台風一過 

台風12号、被害はありませんでしたか。
深夜、目を覚まし、窓ガラスを叩きつける風雨の音を聞きながら、ちょっとコワイ思いをしていました。

眠れそうもないので、この日、届いたばかりの本を!

180729贈物


おかげで、嵐はいつしか去り、翌朝は台風一過のおもむき。
バロックおじさん、ありがとうございました。

180729台風一過

Posted on 2018/07/29 Sun. 15:31 [edit]

category: 日記

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29

打ち水大作戦 

7月25日、猛暑のなか、船橋商店街(奈良市)では今年も「打ち水大作戦」が実施されました。
ゆるキャラや、歌手で観光大使の川井聖子さんをはじめ、県立大学の学生さんや病院の看護師さんなど地域の方が集合して大賑わい。
それっ!

180725水うち大作戦

↑ぬいぐるみの方、大丈夫ですか~、ちょっと心配に。


打ち水の後は、たしかにちょっと涼しくなったような気がしました…

奈良市では打ち水される団体さん募集中。バケツやヒシャクなども貸してくださいますよ。⇒


船橋商店街、新しいお店が次々にできているんですね。
6月にオープンされたばかりのグルテンフリーのカフェ。その名も「GLUTEN FREE is THE NEW BLACK」

180725グルテンフリー2

オーナーはオーストラリアで5年間、パン職人をされていたとか。
若くてきれいな女性ですよ。

180723グルテンフリー3


コーヒー、スイーツもこだわりの味わい

180725グルテンフリー

FBページ⇒


この日は、はしご。おなじみ「月舟町」へも

180725月舟町2


やっぱり落ち着く空間で

180725店内

180725月舟町

以前のブログ内記事⇒


日没後、残照が空を彩り

1807251夕空


夕立ちほしい~と願っていたら、ニュースが「台風12号、週末は雨」と伝えるのが聞こえてきて、
なぬ! うそ!  週末は久しぶりの山歩きを楽しみにしていたのです。
こんだけ晴天が続いて、なんでやねん!!
何も言わず、ただクツクツ笑っているヤツ。

ア、アメオンナ…。で、でも、ワタクシのせいではありませんからね。だって、当初、リーダーが提示された、山歩きの候補日すべてに、ワタクシはOKしたんですもの。

ひとりで言い訳したり、言い張ったり…(笑)

翌朝、リーダーから「延期」のメールが入っていました。はい、無理は禁物ですね。8月を楽しみにします。


 

Posted on 2018/07/26 Thu. 14:18 [edit]

category: こんな店

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26

猛暑の山の辺の道 

7月23日、三輪方面へ。
所用を終えて、大神神社へおまいり。

180723三輪明神

180723三輪明神2


大美和の杜展望台も外せないポイント

180723大美和の杜
↑クリックで拡大


狭井神社

180723狭井神社


境内はとても涼しく、やさしい風が吹いて、薬水もいただき、元気になった感じ。
突然、このまま山の辺の道を歩こうと思い立ちまして。いやぁ、最近、とんと歩いてませんし、下旬には山歩きの予定もあるので、ちょっとペースを取り戻さないとね、というココロ。


でもまあ、この暑さなので、急がず、ゆっくりと。木陰で涼をとったりしながら。

180723木陰


季節を変えると、新しい発見があるものですね。

180723蓮

180723蓮2


桧原神社へ

180723桧原神社へ


桧原神社

180723桧原神社


桧原神社を出てすぐのあたりまでは快適だったのですが

180723桧原神社から


その後、舗装道路が続き、息苦しくなるほどの暑さが!
これはいかん。もうこれ以上歩く気が失せて、北に景行天皇陵を見ながら、巻向駅へ下ったのでした。

180723景行天皇陵


180723巻向駅

ふう。

Posted on 2018/07/23 Mon. 21:44 [edit]

category: ハイキング

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23

平城宮東院の台所 

6月17日に現地説明会へ行き(⇒)放ったらかしていたところ、7月3日の朝刊で続報を目にして、書きかけたものの、中途半端なままずっと下書き保存していた記事を発見!


20日も前になりますが、そのままにして、続けたいと思います。




本日(7月3日)の産経新聞朝刊が、平城宮跡東院地区で新たに火を使った設備跡が見つかったと報じていました(奈良文化財研究所が2日発表)。

6月17日の現地説明会以降に、また新しい発見があったということですね!

昨年12月に大型の井戸跡や水路跡が、6月には火を使った跡が見つかり、東院地区の食膳準備エリアの空間が浮き彫りになってきました。
ワタクシは12月には行けなかったのですが、先日の現地説明会の情報をもとに、東院地区の台所について想像してみたいと思います。

まずはおさらい。東院地区について。
↓「平城宮跡クイックガイド」(⇒)のサイトからお借りしました。

TopMap.jpg



東院地区とは、平城宮(約1km四方)の東側に張り出した部分(東西約250m、南北750m)の、南半分(南北350m)。
ここには、皇太子の住む東宮や天皇の宮殿があり、光仁天皇の「楊梅宮」もこの地にあったと考えられています。


↓奈良時代後半の平城宮(現説資料から)

図 奈良時代後半の平城宮


東院地区の発掘現場

180617井戸跡

↑中央が昨年見つかった大規模な井戸跡。井戸は約4m四方。石組部分を含めると南北約9m、東西約9.5m。平城宮最大級だそう。向こうは宇奈多理坐高魂(うなたりにいますたかみむすび)神社の杜。

昨年は、井戸の西側部分を発掘。井戸からの水が流れるとみられる溝が西へ延びて、2つに分かれていることが確認されています。


今回は井戸の東部分を発掘したところ、火を使った痕跡が見つかりました。

180617被熱痕跡2

180617被熱痕跡など大


炭が溜まっている土坑も

180617炭廃棄土坑

たくさんの土師器や須恵器も見つかっています。

180617土師器など


穴の開いた土師器の蓋。蒸し物に使われた?

180617土師器蓋



このあたりはゆるやかな傾斜地で、東側がやや高くなっているのですが、なんと、石組の階段が見つかりました!

180617階段

階段の幅は約5.8m、2,3段程度のものだったと推測されています。
階段の南の外側には溝があり、井戸の南の溝とつながっているとのこと。

遺構平面図(写真はクリックして大きくなります。他の写真もほとんど拡大します)

180617平面図


ということから、井戸と東側のエリアは一体的なものとして使われていたのは想像に難くありませんよね。

動線と役割分担が整った平城宮東院の台所で、きびきび働く人たちの姿を想像しています。

料理長が献立を考えて材料を取り寄せたのでしょうか。
あるいは、食材を見て、献立を考えた?

たくさんの人が働いていたのでしょうね。
井戸の周りで食材の下処理や水仕事をする人たち。きれいになった材料は、階段をとんとんと上って調理室へ届けに行ったのでしょうか。それとも上から取りにきた? いずれにしろ、井戸端と調理室をつなぐ、階段は重要ですよね。
さぁ、調理室では、魚や肉をさばく人、野菜を刻む人、火にかけて煮物や蒸し物の状態をみる人…、盛り付ける人も要りますね。
お膳を運ぶのはきれいに着飾った女性たちでしょうか。


天皇や貴族の食事は豪華だったと言います。
こんな暑い日には、どんなメニューが準備されたのでしょうね。


詳しくは現地説明会資料をご覧ください⇒

Posted on 2018/07/22 Sun. 15:32 [edit]

category: 発掘情報・古墳

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22

緑のトンネル 

暑中お見舞い申し上げます。

180720佐保川空
↑佐保川(2018.7.20撮影)

ここ数日、エアコンのきいた室内で商店街機関紙の編集作業。
本日(20日)、印刷所へ入れる予定で、スムーズに進んでいたのに…あと写真1枚入れたら終わりというところで、とんだ失態。
そそっかしさ全開、どうぞ笑ってやってくださーい。

180720紙面

写真の持ち主Yさんが今日(20日)、事務所へSDカードごと持ってきてくれることになっていた。
できることなら午前中にほしいので、早朝、電話を入れてお願いしておく念の入れよう。
事務所からデータで送ってもらって、一件落着、のはずであった。

ところが、事務所のMさんから、「パソコンがSDカードを認識しない」という電話が。
うーむ。以前、ワタクシも同様の経験をしたとき、手持ちのSDカードドライブを使ってうまくいったことを思い出し、大急ぎで(自転車で)ドライブを持って事務所へ。

はたせるかな、SDカードドライブでは開けることができた!
たくさんの写真から1枚選んで、ワタクシのパソコンへ送る。よっしゃ!!

うまく送れたかやや不安もあり、携帯で確認しよう⇒携帯わすれた^^;
おしゃべり後帰宅。

メールチェックすると、えっ、えっ、まさか、写真が届いてない!

Mさんに確認してみると、送信トレイに入ってるけど、送信されていない。
写真送って。
あれ、写真、保存できない。
あっ、SDカードから直接送ったか、しかも、1枚も保存しないまま、YさんにSDカードを返却してしまった~

大慌てで、Yさんのお宅まで自転車を走らせたことは言うまでもない。無事にSDカードをゲット。紙面も埋まって、やれやれ。先程やっと印刷所へ送ったとこ^^; 


そうして今、思い出すと、炎天下、必死で、汗だくになりながら、自転車を走らせていたのが我ながらおかしすぎ。
こんなことなら、初めから、直接、カードを借りたら済むことだった…
カメラを持っていたのだから、万一に備えて、事務所で自分のSDカードに保存する慎重さがほしかったぞ(笑)



Yさんからカードを受け取ると、ようやく安心感が満ちて、ちょっと遠回りして、佐保川の道を通って帰ることに。

桜の時期、あんなに多かった人通りがウソのようなひっそり感。ま、こうも暑いとアタリマエか(笑)

桜の木がうっそうと葉を茂らせる、緑のトンネルをくぐって行く。

180720佐保川トンネル

陽ざしは遮られて、結構、涼しい~。

180720佐保川道


自然の風の心地よさ、汗をかくと気持ちがいいことを忘れていたことに気づく。
帰宅後も、エアコンなしで、作業をしたのだった。
不思議、元気になった(笑)


Posted on 2018/07/20 Fri. 17:17 [edit]

category: 佐保川

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20

「糸のみほとけ」展 

なっちゃんが入院していた約1か月。突然の出来事に対して、全面的に応援できたのも、この時期なればこそ。歴史探訪の春秋、かぎろひ誌の取材、追い込みと重なると厳しいし、ボランティアでバタバタする「正倉院展」の頃なら、仲間に迷惑をかけたかも。まるで、そんなことまで考えてくれたかのようなタイミングの入院なのでした。なっちゃん、ありがとう。

しかも、担当している商店街関係の機関紙づくりにもなんとか間に合い、金曜日に納品予定。
入院中に突然舞い込んだ仕事はOKしたのに、その後連絡がないのも何だかラッキー(笑)。赤ちゃんが眠っている間にパソコン借りてやろうと思っていたのに…。でも、それは無理でしたね。目が離せません。

そうして、17日、楽しみにしていた奈良国立博物館での特別鑑賞会にも参加できたのでした。
退院が1日遅れていたら、行けなかったかも。なんだか、ご褒美をもらったみたい。


奈良国立博物館では7月14日から、「糸のみほとけ」展が始まっています。

180717糸のみほとけ

綴織當麻曼荼羅つづれおりたいままんだら(国宝、當麻寺)が4年の歳月をかけて修理完成したのを記念に開かれるもの。


実は、個人的には、織物や刺繍によるみほとけの魅力って、よくわかっていませんでした。
立体的にあらわされた木造、塑造、乾漆造…の仏像に較べると、平面的でしょ。と思いこんでいたのです。

ところが、今回、繍仏(しゅうぶつ)を間近にする機会を得て、すばらしい~ことを認識、感動のひとときとなりました。

奈良博の内藤栄学芸部長の熱心な、わかりやすい解説も、理解を深めてくれたと思います。

現存する、日本最古の仏像とされる「飛鳥大仏」。当初はご本尊として、この銅像仏と繍仏が造られたらしい。
『日本書紀』をチェック!

推古天皇の御代、
14年の夏四月の乙酉(きのととり)の朔(ついたち)壬辰(みずのえたつのひ)に、銅(あかがね)・繍(ぬひもの)の丈六の仏像、並びに造りまつりおはりぬ。

飛鳥、奈良時代から、繍仏はさかんに造られたようですね。
そんな時代を感じさせる国宝三点のそろいぶみ!

修復なった綴織當麻曼荼羅をはじめ、
刺繍釈迦如来説法図(奈良国立博物館蔵)[以下、写真はチラシから]

180717刺繍釈迦如来説法図


天寿国繍帳(中宮寺蔵)

180718天寿国繍帳


大英博物館の刺繍霊鷲山釈迦如来説法図は敦煌で発見されたもの。

1807大英博物館

このほかにも、目を見張る大作が並んでいます。

糸ですよ、糸でグラデーションを表したり、立体感を出したり、また、見る角度によって色調が変わったり、その技法の種類の多さにため息が出てしまいます。洗練された色使いにも。
人の髪の毛が用いられているものもあり、祈りや思いが伝わってくるようです。


それにしても、実物と写真は違い過ぎ。
写真では刺繍の繊細さを表現しきれないと言いましょうか、ぜひとも実物をご覧くださーい。

今回は駆け足だったので、改めてゆっくり行く予定です。


※奈良国立博物館⇒
修理完成記念特別展 糸のみほとけ -国宝 綴織當麻曼荼羅と繍仏ー

開催中~8月26日(日)まで

Posted on 2018/07/18 Wed. 22:22 [edit]

category: 奈良国立博物館

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18

ねがえり 

なっちゃん、元気に退院!!
ご心配してくださった皆様、ありがとうございました。

ばーさんは約1か月、ほぼ外泊、朝帰り(笑)
4か月の乳児を相手に気をつかうことも多かったのですが…、ちょっとシアワセ感もありました。
赤ちゃんのにおい、しぐさ、表情…、うーん、貴重な機会でしたね。

1か月間といえば、赤ちゃんにとっては大きな成長時間。
実は、この間に、寝返りができるようになったのです。
初めての寝返りに立ち合ったのは、このばーさん。

大急ぎで動画を撮りました。よろしければ↓

http://video.fc2.com/content/20180717uHH5wWnk


もうそれからは、寝返り、寝返り

1807ねがえり2

180715ねがえり

みんな、お疲れさまでした~。

さぁ、日常に戻って、生活を立て直しましょう。


Posted on 2018/07/17 Tue. 13:58 [edit]

category: 日記

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17

病室の窓から 

わたし、なっちゃん。
わたしのこと、しんぱいしてくれているみなさん、ありがとう。
だいじょうぶ、わたしは、げんき。

はやくおうちへかえりたい。
けど、びょういんでもたのしいことはあるよ。

プレイルームであそんだり

180713プレイルーム


ほんをよんだり

180713本


ばぁばと、そらとぶベッドごっこをしたりするよ。
「さあ、はやくおのりくださーい。これからとびますよ~」
おもちゃや、くまさんたちをのせて、しゅっぱつしんこう~♪
「わぁ、だんだんたかくなって、まちがちいさくみえる~」

180713くま

↑くまさんたち、きれいなけしきをみているところ。
「おっこちないでね!」

とうちゃくするときは「ゆれますので、きをつけてくださーい」
ベッドのうえで、ばぁばがひっくりかえったり、している(笑)


まどから、いろんなものをみるよ。
おそら。

180713空


それからね、まえにみえるたてもののもじが、ひとつぬけていて、きになっていたんだけど、しゅうりにきたよ。
くるまから、くびがにょきにょきのび~て、そのうえにおじさんたちがのって、こわそう、だった。

180713窓から


びょういんのせんせがやってきて「あら、なにをみているの」って。
みながら、せなかをポンポンしてもらった。

180713先生


ぬけていたのは「老」っていうじだったみたい。
このまえのじしんでおちたのかなあ。

180713窓から3

Posted on 2018/07/15 Sun. 07:51 [edit]

category: 日記

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15

なっちゃん、がんばれ 

西日本各地での大きな被害、お見舞い申し上げます。

胸をいためつつも、個人的には、なっちゃんの入院が続いていて、じーさん、ばーさんは総力応援する毎日。
なっちゃんの、4か月になるいもうと、あーちゃんと夜を過ごすのは、ばーさんの役目。

ミルクをごくごく飲み、出すものは出し、すやすや…
3時間おきのミルク、とはいえ夜は朝まで(21時~5時)一直線に眠ってくれるので、ほんとに助かります~。
というわけで、ベビーシッターは疲れ知らず。
どころか、癒されっぱなし。

180706.jpg

180708.jpg



さて、じーさんは何をしているかというと、病院で付き添うなっちゃんママと、あーちゃんのベビーシッターに夕食を作って届ける役目を率先して担っています。

これは7日夜の手づくり弁当。

180707夕食

見た目はパッとしませんが、なかなかに栄養価に富んだ、手づくりならではのおいしさ。
焼きサバとハンバーグが入っているのもスゴイよね。
煮物も2種類。
ビールは欠かせません^^;  これ1本ですよ。

あーちゃんが眠っている間に、ひとり、そそくさと手づくり弁当をかきこむのはちょっとモッタイナイし、さみしいのですが…

でも、ベビーシッターのほうがゼッタイ楽やわ、と感謝しつつ、適材適所か(笑)

今日はパパがお休みなので、じーさん、ばーさんは解放されまして。
ワタクシはこれから、予定どおり、音楽とお酒を楽しむイベントに出かけてきます~。

なっちゃん、がんばれ~


Posted on 2018/07/08 Sun. 16:58 [edit]

category: 日記

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