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かぎろひNOW

悠久の奈良大和路を一歩ずつ  風景、もの、人…との出会いを楽しみながら

仏女新聞 

奈良国立博物館で開催中の快慶展も、会期が残り少なくなってきました(6月4日まで)。

170512快慶展


6月1日、奈良国立博物館特別支援会員「結の会」総会が終わってから、快慶展へ。
3回目となると、気にかかる仏様だけを拝するというぜいたくさ。

4年前、大阪市立美術館で目にした、弥勒菩薩立像(ボストン美術館)。
生涯もうお会いすることもないだろうと、せめて絵はがきをと求めたのでしたが

12ボストン美術館

再会できて感慨ひとしお。

真正面からだとそう感じないのですが、斜め方向から見上げると、目がうるんでいるよう。玉眼のせいでしょう、じっと見つめていると、光が揺らいで、今にも涙がこぼれるのではないかと思うほど。お姿を脳裏に刻んでまいりました。


さて、話は変わりますが、チラシ置き場で見つけた「仏女新聞」。
仏女新聞社 飯島可琳 2017年4月号 「快慶展」特集、とあります。

A4、1枚の素朴なものですが、読み進むほどに、仏像に対するなみなみならぬ造詣や、受け売りでない個性的な見方が心に残りました。この新聞を執筆しているのが、どうやら中学生らしいとわかり、さらに驚愕!

1705仏女新聞


弥勒菩薩立像については、こんなふうに書かれています。

・・・
菩薩立像の左腕に目がとまった。正対すると気にならないのだが、尊像の左側に回り込んで見ると不思議な印象がある。水瓶を持つ左肘の角度がきつく、菩薩の腕に込められた力が見えるかのようだ。重みのあるものを掲げれば、腕の筋肉の緊張が手のひらにも及ぶはずだ。しかし、菩薩立像の左手首から先は、重みを支えているようには見えない。力が抜けたしなやかな曲線だ。肩にかかる天衣が、ゆったりと風に吹かれているかのように広がっている。

おそらく、快慶は菩薩立像に人々が仏像に求める要素を詰め込んだ一方で、快慶自身の仏像観に基づく造詣も盛り込んだはずだ。両者はもしかするとうまく調和せずにせめぎ合い、仏像の身体に一種の緊張感を漂わせていたかもしれない。
・・・


全文を引きたいくらいなのですが、あとは上の写真を2回クリックして読んでみてください。
あ、ネットでも読めるようです。FB→


文章力もすばらしい!
背伸びしているような感はなく、(フツーの中学生には)難しいと思われる言葉や言い回しも、すべて消化吸収して自然に表現できている筆力には唸らされてしまいます。

きっと、たくさんの仏像に接すると同時に、研究書など、いやそれだけだけではなく幅広いジャンルの読書もされているのでしょう。

これから、楽しみに拝読させていただきたいと思います。

ふと、将棋界の新星、中学生の藤井聡太さんが重なりました。

2人ともとても楽しそうにスゴイことをやってのけているのが印象的。
天才って、早い時期に自分の使命や楽しみを見つけた人のことかも!


※特別展「快慶 日本人を魅了した仏のかたち」
6月4日(日)まで

奈良国立博物館→
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Posted on 2017/06/02 Fri. 08:14 [edit]

category: 奈良国立博物館

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