かぎろひNOW
悠久の奈良大和路を一歩ずつ 風景、もの、人…との出会いを楽しみながら
奈良の八重桜物語 その②
『かぎろひの大和路』がまだ落着しません(>_<)
もうちょっとなのですが・・・
そんななか、昨日(2月26日)、「奈良八重桜の会」イベントの打ち合わせに、奈良国立博物館へ行ってきました。
4月26日(日)開催予定の「奈良八重桜の会」イベントについては、第一報を先日ご案内しました。→★
今はまず、かぎろひ誌に専念しようと思っていたのですが、こんな朗報をゲットしたからには、胸のうちに秘めているわけにはいきません。一刻も早くお知らせしなければ!
なんと、4月26日のイベント参加者は、博物館で開催中の特別展(1200円)に無料招待してくださることになったのです。
実は事務局担当のワタクシ、「イベント参加者に特別展の割引券か優待券のようなものを出していただくわけにはいかないでしょうか?」などと博物館に厚かましくもお願いしてあったものですから、うれしくて、うれしくて。
改めてイベント内容をお知らせします。
とき:4月26日(日)10時開場
A 10時30分~12時 講堂
・湯山賢一奈良国立博物館長の講演
・やすきひろこ語り芝居「奈良の八重桜物語~聖武天皇の心に染まる弥栄(いやさか)の山桜」
B 12時~15時 展示室及び庭園・八窓庵など
・ナラノヤエザクラ観賞
・点心・お抹茶
・特別展鑑賞
参加費
A 1000円(講演、公演、特別展鑑賞)
B 3500円(点心・お抹茶付き)
特別展鑑賞の特典付きで、イベントの内容が深くなりましたね。
午後の部は、参加者それぞれに楽しんでいただけたらと思います。
「奈良八重桜の会」フェイスブックページにも書き込みましたが、その前に、naraclubさんがアップしてくださっています。→★
お申し込みは
naranoyaezakuranokai@gmail.com で受け付けています。
右のメールフォームからでもOKです。
よろしくお願いします。
あれっ、写真が1枚もない^^;
これはいかんわね。
この日の帰り、雨の中を歩いていて出合った風景を。荒池と御蓋山、春日の山々

やすきひろこさんの新作「奈良の八重桜物語」では、この神の山が重要な舞台として登場します。
改めてまたご報告したいと思います。
もうちょっとなのですが・・・
そんななか、昨日(2月26日)、「奈良八重桜の会」イベントの打ち合わせに、奈良国立博物館へ行ってきました。
4月26日(日)開催予定の「奈良八重桜の会」イベントについては、第一報を先日ご案内しました。→★
今はまず、かぎろひ誌に専念しようと思っていたのですが、こんな朗報をゲットしたからには、胸のうちに秘めているわけにはいきません。一刻も早くお知らせしなければ!
なんと、4月26日のイベント参加者は、博物館で開催中の特別展(1200円)に無料招待してくださることになったのです。
実は事務局担当のワタクシ、「イベント参加者に特別展の割引券か優待券のようなものを出していただくわけにはいかないでしょうか?」などと博物館に厚かましくもお願いしてあったものですから、うれしくて、うれしくて。
改めてイベント内容をお知らせします。
とき:4月26日(日)10時開場
A 10時30分~12時 講堂
・湯山賢一奈良国立博物館長の講演
・やすきひろこ語り芝居「奈良の八重桜物語~聖武天皇の心に染まる弥栄(いやさか)の山桜」
B 12時~15時 展示室及び庭園・八窓庵など
・ナラノヤエザクラ観賞
・点心・お抹茶
・特別展鑑賞
参加費
A 1000円(講演、公演、特別展鑑賞)
B 3500円(点心・お抹茶付き)
特別展鑑賞の特典付きで、イベントの内容が深くなりましたね。
午後の部は、参加者それぞれに楽しんでいただけたらと思います。
「奈良八重桜の会」フェイスブックページにも書き込みましたが、その前に、naraclubさんがアップしてくださっています。→★
お申し込みは
naranoyaezakuranokai@gmail.com で受け付けています。
右のメールフォームからでもOKです。
よろしくお願いします。
あれっ、写真が1枚もない^^;
これはいかんわね。
この日の帰り、雨の中を歩いていて出合った風景を。荒池と御蓋山、春日の山々

やすきひろこさんの新作「奈良の八重桜物語」では、この神の山が重要な舞台として登場します。
改めてまたご報告したいと思います。
28
奈良の八重桜物語
『かぎろひの大和路』復刊31号の編集作業が大詰めを迎えております。
が、それに集中できない状況で、昨日は1日、「奈良八重桜の会」(上田トクヱ会長 会員50人)が主催するイベントのチラシ作りにかかっていました。
今朝、印刷所へ入ったばかりで、チラシはもちろんできてはいないのですが、そこは作成者の特権と言いましょうか、いち早くご紹介したいと思います。

やすきひろこさんの「語り芝居」新作「奈良の八重桜物語」が上演されます。
と き:4月26日(日)10時30分開演
ところ:奈良国立博物館(新館正面入口集合 10:00~受付)
講堂で
・湯山賢一奈良国立博物館長の講演
・やすきひろこ語り芝居「奈良の八重桜物語~聖武天皇の心に染まる弥栄(いやさか)の山桜~」
終了後は庭園に移動。
献上桜(ナラノヤエザクラ)を観賞、希望者は点心やお抹茶をいただきます。あっ、特別展「平安古経展」も開催中です。
ナラノヤエザクラがちょうどほころびかける頃かと思います。
↓2011.4.25の奈良国立博物館庭園

参加費は
A 1000円(講演・公演のみ)
B 3500円(点心・お抹茶付き)
取り急ぎ、第一弾のお知らせです。
先日、やすきひろこさんの公演を目にする機会があり、感動しましたので、第二弾ではその魅力をお伝えしたいと思っています。
募集は先着150人。
ワタクシのほうでも受け付けますので、右のメールフォームからお申し込みくださいませ。
チラシは3月6日頃から配布、各所に置いていただく予定です。
チラシが申し込み用紙となっていますので、こちらもご利用ください。
さぁ、『かぎろひの大和路』の最終章にかかりましょうっと。
が、それに集中できない状況で、昨日は1日、「奈良八重桜の会」(上田トクヱ会長 会員50人)が主催するイベントのチラシ作りにかかっていました。
今朝、印刷所へ入ったばかりで、チラシはもちろんできてはいないのですが、そこは作成者の特権と言いましょうか、いち早くご紹介したいと思います。

やすきひろこさんの「語り芝居」新作「奈良の八重桜物語」が上演されます。
と き:4月26日(日)10時30分開演
ところ:奈良国立博物館(新館正面入口集合 10:00~受付)
講堂で
・湯山賢一奈良国立博物館長の講演
・やすきひろこ語り芝居「奈良の八重桜物語~聖武天皇の心に染まる弥栄(いやさか)の山桜~」
終了後は庭園に移動。
献上桜(ナラノヤエザクラ)を観賞、希望者は点心やお抹茶をいただきます。あっ、特別展「平安古経展」も開催中です。
ナラノヤエザクラがちょうどほころびかける頃かと思います。
↓2011.4.25の奈良国立博物館庭園

参加費は
A 1000円(講演・公演のみ)
B 3500円(点心・お抹茶付き)
取り急ぎ、第一弾のお知らせです。
先日、やすきひろこさんの公演を目にする機会があり、感動しましたので、第二弾ではその魅力をお伝えしたいと思っています。
募集は先着150人。
ワタクシのほうでも受け付けますので、右のメールフォームからお申し込みくださいませ。
チラシは3月6日頃から配布、各所に置いていただく予定です。
チラシが申し込み用紙となっていますので、こちらもご利用ください。
さぁ、『かぎろひの大和路』の最終章にかかりましょうっと。
23
思いがけないご縁
東京の読者Mさんから「うさぎやのどら焼き」を頂戴して、ブログに書いてからほぼ1年。→★
お店では地方発送おことわり、賞味期限の短いどら焼きとかで、在宅確認の電話が入り、着いてからは早く食べなくちゃというプレッシャーがかかり、娘の所へ持って走ったり、おすそ分けしたり。とてもおいしいどら焼きではあったけれど、その繊細さに少し疲れたような・・・(笑)

と、昨年暮れのこと、再び、どら焼きが届いてビックリ。しかも2箱!
うれしさを通り越して、な、なんでや!? これはタイヘン、短期間に食べきれる量ではない。大急ぎで、家族全員甘党だという斑鳩の友人宅へ届け、娘宅では天使も皮をパクパク。よしがんばれ。何とか早く消費してしまわねばと必死。
これにはマイッタ。うーん、何とかせねば。この次、3箱届いたらどうするの(笑・泣)
どうやら、Mさんは女性は皆、甘党だと思いこんでいるフシがありそう。この偏見を払拭せねば、という思いがフツフツ。
とはいえ、面識もない読者の方に、「お菓子よりお酒がいい」なんて言えないし(笑)
あれこれ悩んだ末に、まずはお礼にお酒をお送りすることに。
Mさんご自身は甘党じゃなく、大酒飲みだという情報を、お電話で話したときゲットしていたのでね。
お酒が着くと、Mさんからメールが。
あのタイプのお酒を選ばれたのは貴女の選択なのか酒屋さんのアドバイスなのかわかりませんが酒に少しうるさい方にはたいへん喜ばれる作りのお酒です。
新潟のお酒に代表されるようなさっぱり淡麗系から旨みのある濃醇系(加水、添加、濾過、火入れ・・・しない)に酒飲みの好みが変わってきているようです。
そのような酒造りに転換した蔵が大ブレークを起こしているようです。
ワタクシは、自分好みのお酒をお贈りしたこと、『かぎろひの大和路』誌上の「蔵めぐり」も私の企画、担当であること、えっ、お酒飲むの? ってビックリされました? などと返信。もちろん、甘いものも好きですので、ご心配なく。と添えるのも忘れなかったけれど。
Mさん
驚きましたが楽しみがひとつ増えました。ぜひ一献いたしましょう。
探訪のあとの酒は実に美味しいでしょうね。機会を作ります。
その機会は思いがけず早く到来。
大阪出張の後、奈良の友人と飲む約束になったから、ご一緒にいかがですか、というものであった。
日本酒の美味しい店をご予約いただければ幸いです。
3時まで大阪です。5時30分の予約であれば市内どこでもOKです。
この日は奈良市内に投宿します。
Mさんの友人というのは、「かぎろひ歴史探訪」会員のYさん。奇遇というよりも、東京のMさんが、奈良のYさんに歴史探訪をすすめてくださったといういきさつ。
Yさんとは、歴史探訪後の“反省会”にご一緒することもあるので、親近感いっぱい。初対面のMさんと2人ではちょっと緊張しそうだけど、3人ならまあ大丈夫でしょう、と「じゅん平」★さんに予約を入れておいた。

さて、約束の2月14日当日。同時に交した挨拶は、ワタクシが「はじめまして」、Mさんは「ご無沙汰しております」。
えっ。「初めてお会いしますよね」と確認すると「いやぁ、ボクはあなたに取材を受けたことがあるんですよ」。
もうビックリ。全く覚えていない・・・^^;
旧刊のかぎろひ誌には観光客に突撃インタビューして、それを記事にするという欄があったのだが、どうやら近鉄奈良駅あたりで声をかけてお話を聞いたらしい。掲載誌をお送りしたのがご縁でそれ以来の読者なのだという。
こちらは平身低頭。20年ほども前の話のようだが、それを聞いたとたん、一気に場がなごんだのだった。
「じゅん平」さんでは、奈良のお酒をいくつか楽しんだ後、「懐かしい故郷のお酒がある! よく飲んだものです。ぜひ飲んでみて」と福島県の「寫楽」をいただいたり、「普段、県内のお酒は飲まれているでしょうから」と滋賀県の「松の司」を味わったり。

「じゅん平」さんを出て、のより★さんで、さらに奈良のお酒三昧。
Mさんは奈良をあちこち歩かれているので、話が盛り上がって。

Mさんは、「水酛」や「菩提酛」を飲まれて「こんな味わいは初めて」と興味津々。
「正暦寺には3回行きましたよ。林の中を通って峠に出たり、円照寺まで歩いたり・・。たしか円照寺は三島由紀夫の『豊饒の海』のモデルになっているんですよね」
ワタクシは「つい最近、弘仁寺から歩いて、この蔵の取材に行ったとこです」と「神韻」をおすすめしたり。
とても楽しくて、思いがけないご縁に人生の醍醐味をかみしめたのだった。
それにしても、Mさんを取材したのはどの号に載っているのだろう。手元にあるバックナンバーには目を通したのだけれど、未確認状態。発行元とはいえ、欠本が多いので、今度、図書館で確認してみなければ。
Mさん、Yさん、ありがとうございました。
お店では地方発送おことわり、賞味期限の短いどら焼きとかで、在宅確認の電話が入り、着いてからは早く食べなくちゃというプレッシャーがかかり、娘の所へ持って走ったり、おすそ分けしたり。とてもおいしいどら焼きではあったけれど、その繊細さに少し疲れたような・・・(笑)

と、昨年暮れのこと、再び、どら焼きが届いてビックリ。しかも2箱!
うれしさを通り越して、な、なんでや!? これはタイヘン、短期間に食べきれる量ではない。大急ぎで、家族全員甘党だという斑鳩の友人宅へ届け、娘宅では天使も皮をパクパク。よしがんばれ。何とか早く消費してしまわねばと必死。
これにはマイッタ。うーん、何とかせねば。この次、3箱届いたらどうするの(笑・泣)
どうやら、Mさんは女性は皆、甘党だと思いこんでいるフシがありそう。この偏見を払拭せねば、という思いがフツフツ。
とはいえ、面識もない読者の方に、「お菓子よりお酒がいい」なんて言えないし(笑)
あれこれ悩んだ末に、まずはお礼にお酒をお送りすることに。
Mさんご自身は甘党じゃなく、大酒飲みだという情報を、お電話で話したときゲットしていたのでね。
お酒が着くと、Mさんからメールが。
あのタイプのお酒を選ばれたのは貴女の選択なのか酒屋さんのアドバイスなのかわかりませんが酒に少しうるさい方にはたいへん喜ばれる作りのお酒です。
新潟のお酒に代表されるようなさっぱり淡麗系から旨みのある濃醇系(加水、添加、濾過、火入れ・・・しない)に酒飲みの好みが変わってきているようです。
そのような酒造りに転換した蔵が大ブレークを起こしているようです。
ワタクシは、自分好みのお酒をお贈りしたこと、『かぎろひの大和路』誌上の「蔵めぐり」も私の企画、担当であること、えっ、お酒飲むの? ってビックリされました? などと返信。もちろん、甘いものも好きですので、ご心配なく。と添えるのも忘れなかったけれど。
Mさん
驚きましたが楽しみがひとつ増えました。ぜひ一献いたしましょう。
探訪のあとの酒は実に美味しいでしょうね。機会を作ります。
その機会は思いがけず早く到来。
大阪出張の後、奈良の友人と飲む約束になったから、ご一緒にいかがですか、というものであった。
日本酒の美味しい店をご予約いただければ幸いです。
3時まで大阪です。5時30分の予約であれば市内どこでもOKです。
この日は奈良市内に投宿します。
Mさんの友人というのは、「かぎろひ歴史探訪」会員のYさん。奇遇というよりも、東京のMさんが、奈良のYさんに歴史探訪をすすめてくださったといういきさつ。
Yさんとは、歴史探訪後の“反省会”にご一緒することもあるので、親近感いっぱい。初対面のMさんと2人ではちょっと緊張しそうだけど、3人ならまあ大丈夫でしょう、と「じゅん平」★さんに予約を入れておいた。

さて、約束の2月14日当日。同時に交した挨拶は、ワタクシが「はじめまして」、Mさんは「ご無沙汰しております」。
えっ。「初めてお会いしますよね」と確認すると「いやぁ、ボクはあなたに取材を受けたことがあるんですよ」。
もうビックリ。全く覚えていない・・・^^;
旧刊のかぎろひ誌には観光客に突撃インタビューして、それを記事にするという欄があったのだが、どうやら近鉄奈良駅あたりで声をかけてお話を聞いたらしい。掲載誌をお送りしたのがご縁でそれ以来の読者なのだという。
こちらは平身低頭。20年ほども前の話のようだが、それを聞いたとたん、一気に場がなごんだのだった。
「じゅん平」さんでは、奈良のお酒をいくつか楽しんだ後、「懐かしい故郷のお酒がある! よく飲んだものです。ぜひ飲んでみて」と福島県の「寫楽」をいただいたり、「普段、県内のお酒は飲まれているでしょうから」と滋賀県の「松の司」を味わったり。

「じゅん平」さんを出て、のより★さんで、さらに奈良のお酒三昧。
Mさんは奈良をあちこち歩かれているので、話が盛り上がって。

Mさんは、「水酛」や「菩提酛」を飲まれて「こんな味わいは初めて」と興味津々。
「正暦寺には3回行きましたよ。林の中を通って峠に出たり、円照寺まで歩いたり・・。たしか円照寺は三島由紀夫の『豊饒の海』のモデルになっているんですよね」
ワタクシは「つい最近、弘仁寺から歩いて、この蔵の取材に行ったとこです」と「神韻」をおすすめしたり。
とても楽しくて、思いがけないご縁に人生の醍醐味をかみしめたのだった。
それにしても、Mさんを取材したのはどの号に載っているのだろう。手元にあるバックナンバーには目を通したのだけれど、未確認状態。発行元とはいえ、欠本が多いので、今度、図書館で確認してみなければ。
Mさん、Yさん、ありがとうございました。
17
2月14日
2月7日、「光明皇后と興福寺」というシンポジウムを拝聴しました。

多川俊映興福寺貫首と西山厚帝塚山大学文学部教授の講演の後、石井久恵『歴史読本』編集長を交えての鼎談。とても楽しい2時間でした。
光明皇后が建てられた五重塔と、聖武天皇による東金堂が仲良く並んでいますね(2014.4.27撮影)。
西山先生は奈良国立博物館へ向かわれるときよくこの間を通られたそうで、「お二人の間を割くように」と笑わせ、

現在国宝館にいらっしゃる、阿修羅像をはじめとする八部衆についてのお話には胸にこみあげるものが・・・。
八部衆は、もともと西金堂にまつられていました。
西金堂は現在ありませんが、光明皇后がお母さんの橘三千代が亡くなった翌年に、その冥福を祈って建てられたものと伝えられています。
光明皇后がわが子、基王(もといおう)を1歳満たずに亡くされてから5年。西金堂にはその悲しみも満ちていたはず、と西山先生。
八部衆の、とくに「五部浄(ごぶじょう)」、「沙羯羅(さから)」のあどけなさは印象的。光明皇后が、これらの像に、わが子の成長をみていたと思うと、目頭があつくなります。
あっ、今日のテーマは2月14日でした!
奈良公園の誕生日なんですね。明治13年(1880)だそうですから、今年135歳。
西山先生は、奈良公園の誕生について、その頃の奈良市民が直訴したからこそ実現した。先人たちに感謝してくださいとおっしゃいました。
手元にある『奈良県の地名』『奈良県の百年』を見て簡単にまとめてみました。
明治6年(1873)1月 政府が各府県に公園開設に関する布達を出す
明治9年(1876)4月18日 奈良県は堺県に吸収合併
明治10年(1877)12月 奈良・下三条町の副区長平松甚平ら14人が公園地10年無償貸与を堺県知事に出願
明治11年(1878)1月 堺県は申請を許可
明治12年(1879) 堺県は、旧興福寺境内の奈良公園への地目変更を上申
明治13年(1880)2月14日 伊藤博文は堺県の意向を許可、奈良公園開設
明治14年(1881)2月7日 堺県は大阪府に合併
明治20年(1887)11月 奈良県再設置
2月14日は奈良瑠璃絵の最終日。奈良公園の誕生日を祝して花火が打ち上げられます。→★

多川俊映興福寺貫首と西山厚帝塚山大学文学部教授の講演の後、石井久恵『歴史読本』編集長を交えての鼎談。とても楽しい2時間でした。
光明皇后が建てられた五重塔と、聖武天皇による東金堂が仲良く並んでいますね(2014.4.27撮影)。
西山先生は奈良国立博物館へ向かわれるときよくこの間を通られたそうで、「お二人の間を割くように」と笑わせ、

現在国宝館にいらっしゃる、阿修羅像をはじめとする八部衆についてのお話には胸にこみあげるものが・・・。
八部衆は、もともと西金堂にまつられていました。
西金堂は現在ありませんが、光明皇后がお母さんの橘三千代が亡くなった翌年に、その冥福を祈って建てられたものと伝えられています。
光明皇后がわが子、基王(もといおう)を1歳満たずに亡くされてから5年。西金堂にはその悲しみも満ちていたはず、と西山先生。
八部衆の、とくに「五部浄(ごぶじょう)」、「沙羯羅(さから)」のあどけなさは印象的。光明皇后が、これらの像に、わが子の成長をみていたと思うと、目頭があつくなります。
あっ、今日のテーマは2月14日でした!
奈良公園の誕生日なんですね。明治13年(1880)だそうですから、今年135歳。
西山先生は、奈良公園の誕生について、その頃の奈良市民が直訴したからこそ実現した。先人たちに感謝してくださいとおっしゃいました。
手元にある『奈良県の地名』『奈良県の百年』を見て簡単にまとめてみました。
明治6年(1873)1月 政府が各府県に公園開設に関する布達を出す
明治9年(1876)4月18日 奈良県は堺県に吸収合併
明治10年(1877)12月 奈良・下三条町の副区長平松甚平ら14人が公園地10年無償貸与を堺県知事に出願
明治11年(1878)1月 堺県は申請を許可
明治12年(1879) 堺県は、旧興福寺境内の奈良公園への地目変更を上申
明治13年(1880)2月14日 伊藤博文は堺県の意向を許可、奈良公園開設
明治14年(1881)2月7日 堺県は大阪府に合併
明治20年(1887)11月 奈良県再設置
2月14日は奈良瑠璃絵の最終日。奈良公園の誕生日を祝して花火が打ち上げられます。→★
14
南椿尾の磨崖仏
2月5日、弘仁寺さんの取材(→★)を終えてから、磨崖仏があるという南椿尾(みなみつばお)まで足を延ばしました。
訪ねる機会がないままだったのですが、弘仁寺さんで徒歩30分ほどですよとお聞きして、その気になった次第。
お寺で、このあたりの様子を聞いていたので、わかりましたが、道標や案内板は皆無。

↑左手の山道をたどります。

落ち葉が積もった道を上りますが、ちょっと不安に。
この道で大丈夫?
振り返ると、山、山・・・

5~10分くらい歩いたかなあ

ちょっとそれらしい雰囲気が漂ってきたなと思うと、まもなく

岩という岩に仏様が




岩の間から伸びる樹木は、その太い幹から、あらゆる方向に枝を伸ばし

空に向かって大きく手を広げています。

木と石仏と、どちらが先に生まれたのでしょうか。
木は石仏をかばうように、どんどん大きくなっていったような気がしました。
歴史を感じさせるのに、磨滅は激しくなく、表情も残っているのは、そのせいかも。

柔和な笑みをたたえる像。山中に1人いることを忘れて、心がほっこり。

また、会いに行きたくなりました。
JR・近鉄奈良駅から「米谷町」行きのバスで約30分、椿尾町の停留所近く。

訪ねる機会がないままだったのですが、弘仁寺さんで徒歩30分ほどですよとお聞きして、その気になった次第。
お寺で、このあたりの様子を聞いていたので、わかりましたが、道標や案内板は皆無。

↑左手の山道をたどります。

落ち葉が積もった道を上りますが、ちょっと不安に。
この道で大丈夫?
振り返ると、山、山・・・

5~10分くらい歩いたかなあ

ちょっとそれらしい雰囲気が漂ってきたなと思うと、まもなく

岩という岩に仏様が




岩の間から伸びる樹木は、その太い幹から、あらゆる方向に枝を伸ばし

空に向かって大きく手を広げています。

木と石仏と、どちらが先に生まれたのでしょうか。
木は石仏をかばうように、どんどん大きくなっていったような気がしました。
歴史を感じさせるのに、磨滅は激しくなく、表情も残っているのは、そのせいかも。

柔和な笑みをたたえる像。山中に1人いることを忘れて、心がほっこり。

また、会いに行きたくなりました。
JR・近鉄奈良駅から「米谷町」行きのバスで約30分、椿尾町の停留所近く。

11
弘仁寺 宿坊
『かぎろひの大和路』31号、発行どころか、ま、まだ取材が残っている・・・(泣)
2月5日、一気に終えるぞ、とばかり、奈良市東部山間~天理市岩屋あたりをあちこち歩いてきました。
その1つ、弘仁寺さんの宿坊をご紹介します。
お電話で、取材させていただきたいことをお伝えすると、
不便な山の中ですし、さらに4月から、バス便が廃止になるかもしれません。
快適で便利な設備もないのですが・・・
と、謙虚なお言葉。
宿坊をやめられるというのなら、あきらめようと思ったのですが「続けていくつもり」とのこと。
近鉄奈良駅から8時51分発「米谷町(まいたにちょう)」行きのバスに乗ると、弘仁寺近くのバス停高樋町(たかひちょう)には9時19分着(乗客はワタクシ1人)。お寺には、約束の9時30分ちょっと前に入ることができました。

お話をお聞きするほどに、魅力がいっぱ~い。
・夕食は、野菜を中心にした奥様の手作り。
・お風呂は、なんと薪で炊く五右衛門風呂!
といっても、鉄ではなくホーロー製で、一見わからないようですが。下水板(げすいた)という言葉を久しぶりに聞きました。
下からじっくり温まるはず。
・お部屋にはエアコンはありませんが、ストーブとこたつでじゅうぶんな暖をとれそうです。お布団にはアンカ。
お部屋は3室(10畳×2、30畳)。相部屋ではありません。
・朝の勤行の時間に参加することができます。7時~7時30分
・一泊二食付き 大人6800円
明星堂から見る宿坊

「宿坊研究会」のサイトに、弘仁寺で泊まられた方の感想が書かれています。→こちら
泊まられた方のブログも発見。お部屋や食事の写真もありました。→こちら
想像どおりの感想ですね。
静かな山のお寺で夜を過ごし、勤行に参加させてもらったら、なんか生まれ変われそうな気がしてしまいます。
意外にもバスや車で来られる方が多いようですが、せっかく山間で泊まるのですから、かぎろひとしてはハイキングをおすすめしたいですねぇ。
一例
JR万葉まほろば線櫟本(いちのもと)駅下車→和爾下神社→東大寺山古墳→赤土山古墳→白川ダム→弘仁寺
余裕があれば、櫟本駅から南へ在原神社を訪ね、馬出のまちなみ(「“柿えくぼ”の製造元あり)を楽しんでから和爾下神社へ。
あるいは、白川ダムからちょっと下って和爾坐赤坂比古神社へ立ち寄るのもいいですね。
翌日は正暦寺まで足を伸ばし、円照寺バス停へ。
もっと歩きたい人は、白毫寺や新薬師寺に立ち寄りながら、ささやきの小径~春日大社~東大寺~奈良公園~近鉄奈良駅もおすすめです。
取材を終えて、外へ出ると、先ほどまでの曇天がウソのよう。きらきらとした陽光が本堂にふり注いでいました。

そうそう、バスの中から撮った、弘仁寺のある虚空蔵山

前方後円墳みたい!
お寺のHPを見ると、調査されたこともあるとか。
古墳とは断定されなかったようですが、虚空蔵山の上には鏡が埋められているという伝説もあるそうですから、これは興味深いですね。
弘仁寺のホームページ→こちら
弘仁寺を後に、南椿尾の摩崖仏までハイキング。
すばらしい仏像群に感動した話は改めて。
2月5日、一気に終えるぞ、とばかり、奈良市東部山間~天理市岩屋あたりをあちこち歩いてきました。
その1つ、弘仁寺さんの宿坊をご紹介します。
お電話で、取材させていただきたいことをお伝えすると、
不便な山の中ですし、さらに4月から、バス便が廃止になるかもしれません。
快適で便利な設備もないのですが・・・
と、謙虚なお言葉。
宿坊をやめられるというのなら、あきらめようと思ったのですが「続けていくつもり」とのこと。
近鉄奈良駅から8時51分発「米谷町(まいたにちょう)」行きのバスに乗ると、弘仁寺近くのバス停高樋町(たかひちょう)には9時19分着(乗客はワタクシ1人)。お寺には、約束の9時30分ちょっと前に入ることができました。

お話をお聞きするほどに、魅力がいっぱ~い。
・夕食は、野菜を中心にした奥様の手作り。
・お風呂は、なんと薪で炊く五右衛門風呂!
といっても、鉄ではなくホーロー製で、一見わからないようですが。下水板(げすいた)という言葉を久しぶりに聞きました。
下からじっくり温まるはず。
・お部屋にはエアコンはありませんが、ストーブとこたつでじゅうぶんな暖をとれそうです。お布団にはアンカ。
お部屋は3室(10畳×2、30畳)。相部屋ではありません。
・朝の勤行の時間に参加することができます。7時~7時30分
・一泊二食付き 大人6800円
明星堂から見る宿坊

「宿坊研究会」のサイトに、弘仁寺で泊まられた方の感想が書かれています。→こちら
泊まられた方のブログも発見。お部屋や食事の写真もありました。→こちら
想像どおりの感想ですね。
静かな山のお寺で夜を過ごし、勤行に参加させてもらったら、なんか生まれ変われそうな気がしてしまいます。
意外にもバスや車で来られる方が多いようですが、せっかく山間で泊まるのですから、かぎろひとしてはハイキングをおすすめしたいですねぇ。
一例
JR万葉まほろば線櫟本(いちのもと)駅下車→和爾下神社→東大寺山古墳→赤土山古墳→白川ダム→弘仁寺
余裕があれば、櫟本駅から南へ在原神社を訪ね、馬出のまちなみ(「“柿えくぼ”の製造元あり)を楽しんでから和爾下神社へ。
あるいは、白川ダムからちょっと下って和爾坐赤坂比古神社へ立ち寄るのもいいですね。
翌日は正暦寺まで足を伸ばし、円照寺バス停へ。
もっと歩きたい人は、白毫寺や新薬師寺に立ち寄りながら、ささやきの小径~春日大社~東大寺~奈良公園~近鉄奈良駅もおすすめです。
取材を終えて、外へ出ると、先ほどまでの曇天がウソのよう。きらきらとした陽光が本堂にふり注いでいました。

そうそう、バスの中から撮った、弘仁寺のある虚空蔵山

前方後円墳みたい!
お寺のHPを見ると、調査されたこともあるとか。
古墳とは断定されなかったようですが、虚空蔵山の上には鏡が埋められているという伝説もあるそうですから、これは興味深いですね。
弘仁寺のホームページ→こちら
弘仁寺を後に、南椿尾の摩崖仏までハイキング。
すばらしい仏像群に感動した話は改めて。
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