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かぎろひNOW

悠久の奈良大和路を一歩ずつ  風景、もの、人…との出会いを楽しみながら

雨引山 

12月26日、久しぶりに高野山麓の実家へ、年末の墓参り。

南海高野線で、難波発8時50分の急行に乗ると、目的の九度山駅に着くのが10時3分。1時間余り、のんびりと車中の人となった。
いつのまにか乗客がいなくなりガラガラ(笑)

14.12.26車内

急行と特急高野号は、河内長野までは停車駅は変わらないのだが、ここからが天と地ほどの差。特急は林間田園都市、橋本から一気に高野山までノンストップ(たぶん)、かたや急行は各駅停車になってゆっくりと走る。


橋本では2両編成の電車に乗り換え~

14.12.26乗り換え


故郷が近づく

14.12.26車窓風景2


紀ノ川を渡り

14.12.26紀ノ川


駅を2つ過ぎると九度山。ここで下車。

14.12.26九度山駅


降りるちょっと前、姿を現した雨引山(あまびきやま)を見て大発見!

14.12.26雨引山


えっ、雨引山が両翼をもっている!? こんなに雄々しい姿をしていたとは。まるで、額井(ぬかい)岳を思わすような山容に釘づけ。。。。

九度山のまちなかを歩いてみる。

14.12.26雨引山2

おお、やっぱり。そびえるように、神の山のかたち!



何を今さらと言われそうだが、ワタクシがものごころついた頃から見ていた雨引山は↓


14.12.26雨引山3

秀麗なやさしい山容でしょ。

この日、お墓に供える高野槇(こうやまき)や樒(しきみ、しきび)の枝を1時間ほどもかけて伐採しながら(なにせ木が大きくなりすぎて…)、向こうに見える雨引山を何度も見つめたのだった。

1412.26シキミ


帰りに登ってみようかと思ったけれど、いくら低山(477m)とはいえ、3時頃からではちょっと遅すぎるかなあと自制。
この次は、まず雨引山に登ってから、実家へ行くことにしよう。

中腹の展望台までは行ってるんだけどね。

14.12.雨引山展望台


雨引山の位置




実際はお隣のかつらぎ町に属するのね。
あっちから見たら、雨引山はどんな山容なのだろう。これも気になる。

そうそう、たしかリンネさんが登られたのだった。→

記事を拝読しなおしてみると、熊に注意の張り紙があったとか!!
急速に、雨引登山の気持ちが萎えていくのであった(>_<) 1人ではやめとこ。
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Posted on 2014/12/28 Sun. 23:52 [edit]

category: 高野山麓から

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28

桜井~田原本 

今年もあとわずか。皆様、お忙しくされていることと思います。

ワタクシも
24日、おそらく最後の仕事、商店街関係の機関紙を納品、午後は三輪方面へ
25日、桜井方面~田原本
26日、高野山麓の実家へお墓参り
27日はできるだけ年賀状を書こうっと。


25日、26日はジーンズにハイキングシューズ、リュックのいでたち。ああ、このスタイルがワタクシにはいちばん合っている?  まあ、TPOにあわせてスーツも着るし、パンプスも履くのだけれど(あ、スカートは長らく無縁^^;)、ハイキングスタイルのときがいちばんウキウキ、気持ちが高揚しているなあと感じるのです。

25日、まずは桜井駅下車。西内酒造さんまでハイキング。
今年5月、「かぎろひ歴史探訪」でお訪ねした(→)ことを思い出しながら。
わっ、あのユリノキは今。

14.12.25ユリノキ


寺川沿いにてくてく。好きな風景

14.12.25多武峰街道


西内酒造さんでは

14.12.25西内酒造


その折りのお礼と、大好評につき、またよろしくとお願いし快諾をいただきました。
別の探訪コースを組んで、お訪ねするのが楽しみです、よね。


この後、田原本へ向かう途中、あっ「大福駅」!
歴史探訪ではこれまで2回も集合場所に選んだし、思い出多き駅、縁起もいいし(笑)、感慨深く通過~

14.12.25大福駅


「酒のあべたや」さんへ。
いつもお世話になっているのに、場所的なこともありついご無沙汰です。

14.12.24あべたや


えへへ、新酒をいろいろ試飲させていただきまして

14.12.25試飲


友人に贈る銘柄を決定。うーん、奈良のお酒、どんどんおいしくなってます~。きっと気に入っていただけるはず!


甘党の彼女には、こちらもご無沙汰続きの「はつの家」さんで「五千石」もなかを

14.12.25五千石


ご主人は、この前まで観光協会の会長さんをされていましたので、情報ゲット。
キャラクター「ももたん」は成長しているんですってね。

14.12.25ももたん

たしか、桃からうまれたばかりだったのに、いつのまにかりりしい若者に!


帰宅すると、夕食はブリトロのお刺身なんかあって、早速「はなともえ」をいただきました。「四段仕込み純米酒」うすにごり
うまい!

14.12.25はなともえ

Posted on 2014/12/27 Sat. 08:08 [edit]

category: こんな品

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27

光明皇后と興福寺 シンポジウム 

興味深いシンポジウムをご案内します。

14.12.24チラシ

開催日時: 平成15年2月7日(土)10:30~12:30

会 場: 興福寺会館

内容
講演: 多川俊映 興福寺貫首
     西山厚 帝塚山大学文学部教授

鼎談: 多川俊映 師
     西山 厚  氏
     石井 久恵氏(『歴史読本』編集長)

参加費: 2,000円(国宝館も拝観できます)
定 員:  150名(先着順に受付)
主 催:  NPO法人 奈良好き人のつどい
協 力:  帝塚山大学西山研究室、村田研究室、奈良フェニックス大学地域リーダーカレッジ

申し込みは下記へ
FAX: 0742-33-7622
E-mai: nara_sukibitonotudoi@yahoo.co.jp

出演者、テーマ、どちらも魅力的ですね。
今からとても楽しみです。

14.興福寺五重塔

↑光明皇后の建立と伝わる興福寺五重塔(2010.3.3撮影) 

Posted on 2014/12/25 Thu. 08:13 [edit]

category: 催し物案内

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25

愛菜果(あいさいか) 

わが家の食卓に、珍しい魚がよく登場するのは、魚好き&料理好きの夫と、近くにある魚屋さんのせい。
おかげで、足繁く通っていた居酒屋にはついぞご無沙汰のありさまである。
たまには外飲みをやってみたいのに、魚屋のおにいさんとすっかり馴染みになり、(ほぼ)毎日の魚屋通いが欠かせなくなって、のぞくとつい買ってしまう、という悪循環(笑)。

あまりにも珍しい魚のときは、ブログアップしてきた。
たとえば、ごっこ。→(おっと写真が・・・)

ごっこ


ヤガラ→

14やがら


ホウボウ→

14ホウボウ


撮ってもブログに書かないことのほうが、実は多い。
魚って「かぎろひNOW」のテーマからはずれるやん。そんなことばかり書いてられへん(笑)

でも、「たまにはおにいさんの店のこと書いたってや」と言うので
そうやなあ、ワタクシも恩恵にあずかっているし、とSDカード検索・・・

コブダイ

12コブダイ


カジカ

カジカ


カハワギ

はげ


お刺身はとてもおいしかったなあ。

はげ刺身


メダイ

14メダイ

↑おにいさんに「皮が薄いから松皮づくりが適している」と教えられたとかで。


キビナゴのお刺身は定番

きびなご


お寿司を握るのも好きで、時々、新しいネタに挑戦してみたり。
シラウオとキビナゴ

14しらうお


最近では、タカノハダイ

14タカノハ


数日前

14.12.16かます

生まれも育ちも高野山麓ゆえ、サカナオンチのワタクシ、だんだん魚の名前が覚えられるのが、どこかうれしい。
↑「マナガツオ、カマス!」

と思ったら間違い。カマスは当たりやけどね、マナガツオに似ているやつは「イトヒキアジ」というのだそう。どちらもお刺身でいける新鮮さ。

料理人「珍しいから姿造りでいくわ」

14.12.16いとひきあじ


カマスはいりまーす

14.12.16かます2


中トロが入って完成

14.12.16中トロ


そうそう、いただいたお酒!

14.12.16水芭蕉


東京の友人Tさんが贈ってくださった「水芭蕉」と「谷川岳」。
酒蔵(→)のある群馬県利根郡川場村まで行かれたとか。ご主人の故郷がたしか群馬県だったかな。旅心がそそられる~
Tさん、ありがとう~。おいしくいただいてまーす。「谷川岳」は未開封。お正月までもつかな。


※最後になりましたが、上記の魚を買っているのは「愛菜果(あいさいか)」というお店。
名前のとおり、野菜・果物も充実。
14.12愛菜果


毎日のように、お刺身が食卓に上るというと、贅沢しているように思われる人もいるのですが、一匹買いすると、特に愛菜果ではかなりお安く入手できるようですよ。
ただ、お店自身も二匹とか三匹とか少量の仕入れなので、ご注意を。

時々、おにいさんのお友達がいらっしゃる五島列島から届く海の幸も魅力。

●愛菜果
奈良市大宮町2丁目3−4
電話 0742-30-6327



Posted on 2014/12/21 Sun. 18:54 [edit]

category: こんな店

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21

大宿所詣2014 

12月15日、「春日若宮おん祭」のトップをきる「大宿所詣(おおしゅくしょもうで)」が行われました。
「奈良市商店街振興会」が全面的に協力。機関紙担当のワタクシも毎年恒例の追っかけをしてまいりました。

今年は従来といくつかの変化がありましたので、ご紹介してみます。

昨年までは、行列のトップを車が先導していたのです。

13.12.15大宿所詣


今だから言いますが、時代行列に車って風情がないよねえ。それに、絵になりにくいし・・・とレンズをのぞきながら思っておりました^^;
今年は、車は使わない。と聞いて、ヤッタ、ちょっとは撮りやすくなったかなと思ったのですが・・・

14.12.15警備員


あちゃ、トップは警備の方でした(すいません)。


これまで、大宮通りの通過は一部車道だったのですが、今年は近鉄ビル側の歩道を

14.12.15近鉄奈良



それから、4人の神子さん(郷神子ごうのみこ、八島神子やしまのみこ、辰市神子たついちのみこ、奈良神子ならのみこ)は輿に乗り、男性(航空自衛隊員)によって担がれていたのですが、今年は台車がつきました。

14.12.15花芝


また、時代装束のなかでも、いちばん華やかな赤衣を身につけられる方も変わりました。

14.12.15赤衣

↑鹿鳴人さんでーす。


カメラに入っていたいくつかの画像を、鹿鳴人さんにお送りしたら、ブログに掲載してくださいましたよ。→こちら


皆様、お疲れさまでした。


恒例の写真も載せておきたいと思います。

JR奈良駅前での記念撮影

14.12.15記念撮影2


三条通り

14.12.15三条通り


東向商店街

14.12.15東向


花芝商店街

14.12.15花芝2


歌手の川井聖子さん、ミス奈良の3人も

14.12.15ミス奈良



大宿所で御湯立(みゆたて)の神事

14.12.15御湯たて


もちいどのセンター街さんのご奉仕による、名物「奈良のっぺ」もしっかりいただきました。

14.12.15奈良のっぺ

あったまる~。


「春日若宮おんまつり」いよいよ佳境にはいります。→

↓クリックで大きくなります。

14.12.15春日若宮おん祭案内

いちだんと寒くなりそうです。
あたたかくしてお出かけくださいませ。


※「大宿所詣」2013→

Posted on 2014/12/16 Tue. 20:30 [edit]

category: 大和の寺社

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16

ぜんべいじいさんのいちご 

しばらく天使に会っていないせいか、片づけものをしていて絵本を見たら、急に話題にしたくなった。いつもの、ばばばかばなしで、すいません(^^;)


天使のお気に入り絵本

14.12絵本


わざわざ買い求めたのではなくて、ワタクシの子どもら(天使の母とその姉)が幼児期に見ていた古本。
あっ、『うずらちゃんの かくれんぼ』だけは、天使の伯母さん(笑、天使の母の姉)が贈ってきたもの。なかなかのチョイスで、天使がすぐに夢中になった。


天使がとりわけ好きなのが『ぜんべいじいさんのいちご』。

14.12ぜんべいじいさんのいちご


4~5歳から小学校低学年向、と謳っているし、ワタクシの娘たちもその頃に楽しんでいたように思うのだが・・・
1歳半の天使が、ずいぶん前から読むのをせがんでくる。
最初は半信半疑だった。ほんまに聞いてるの?

というのも、天使の母の幼児期なんぞは、絵本の読み聞かせどころか、ページをめくることにひたすら楽しみを見出していた。内容に耳を傾けず、ページを次々にめくって、はいおしまい、だったのだから。

それが、天使ときたら、神妙に聞いているふうなのだ。
時々、顔をあげて読み手のワタクシを見、にっこりしてまた絵本に見入る。
1ページ読んでしまうまで、次のページをめくろうとしないし。

そうして、読み終えると、また同じ本をせがむ、の繰り返し。
とことんつきあう。こうなったらと、声色を使ったりしてね(笑)。ぜんべいじいさんは低いトーンでゆっくり、小鳥やうさぎは高く早口で。そうすると、同じ本でもだんだん楽しくなるのだ、こちらも。ま、誰かがいたらちょっと恥ずかしいけれど(笑)


『わにさんどきっ はいしゃさんどきっ』では

14.12わにさん

迫真の演技すぎたのか、天使を泣かせちまったよ^^;


まあ、そんなわけで、ワタクシ、『ぜんべいじいさんのいちご』をそらで言えるまでになってしまった。
これが思いもよらぬところで効力発揮。
ご機嫌ナナメで泣いているときでも、耳元で「ぜんべいじいさんは やまのなかのちいさないえに ひとりですんでいます。」とささやくと、とたんに泣きやむのである。

過日、たくさんの人の中で大泣きしたとき、これをやって「じゅもんか何かなの?」と聞かれたほど(笑)

1か月前、入院したとき。

14.11ぜんべい2

↑じいさんは、いちごばたけのまんなかに たって、おおきなこえで さけびました。
「おおい、みんな おいで。いちごが いっぱい まっかだよお。たべに おいで。おおい、おおい。」


14.11ぜんべい

↑かけて きました。 とんで きました。
やまの どうぶつたちに ことりたち。みんな まっかなみを ほおばったり つついたり、おおはしゃぎです。


『ぜんべいじいさんのいちご』、作者は松岡節(せつ)さん。
巻末の著者紹介を読むと、松岡さんは奈良高校を卒業後、奈良市立幼稚園に13年勤務、とある。現在、80歳ぐらい? 奈良のどこかに住まわれているかなあ、と親近感いっぱいに想像するのだ。

Posted on 2014/12/13 Sat. 21:40 [edit]

category: こんな品

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13

正倉院 校倉外構  

12月11日、東京の出版社の方に同行して、雨中の奈良公園~東大寺へ。

14.12.11東大寺

やっぱり雨は風情がありますな。
って、あんまり言わんとこ。 なんか、最近、またまたameonnaに戻った感^^;

案内してくださった東大寺のSさんが、別れ際に正倉院の校倉造りにふれて「湿度による木の膨張や収縮が宝物の保存に役立ったというのはウソですよ」。
みなさん「えっ(@_@) そうなんですか~」「教科書でそんなふうに習いましたけど・・・」

というようなことがありまして、思い出しました。
約100年ぶり、3年間の大修理を終えた「正倉院」外構が10月下旬から公開されていること。先日(11月21日)、立ち寄ったことなど。

14.11.21正倉院


葺き替えた屋根瓦は3万4600枚。うち、約2万6000枚が新調されたとか。

宮内庁のHPに、屋根瓦の分布状態が詳しく紹介されています。→

おもに、東側の屋根に各時代の瓦が集中しているようです。
もう一度撮った写真↑を見てみると、なるほど、微妙な色の違いがわかりますね。

北東部分の鬼瓦には、平成25年の文字がくっきり!

14.11.21屋根

同じ時代に生きている者としての感慨をひしひし。


14.11.21校倉



古色を帯びた高床の丸柱が、鮮やかな紅葉と不思議な調和を見せていました。

14.11.21高床


このとき、観光客らしき人に写真を頼まれたり、話しかけられたり^^;
なかには、「宝物って、この中にあるんですか?」と尋ねられる人もいて。

いえいえ、鉄骨鉄筋コンクリート造り、空調装置完備の西宝庫・東宝庫でしっかり管理保存されているんですよ。
宮内庁のHPで確認してみると、西宝庫は昭和37年(1962)、東宝庫は昭和28年(1953)に建築されたようです。→


※「正倉院」外構公開は→
月曜日から金曜日まで(休日等を除く)の毎日、午前10時から午後3時まで

公開されないのは
行事の実施、その他やむを得ない理由のため支障のある日
土曜日・日曜日・国民の祝日・休日
12月28日から翌年1月4日まで

Posted on 2014/12/12 Fri. 21:59 [edit]

category: 大和の寺社

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12

正暦寺で感動の1日 

12月7日、奈良市東部山間にある正暦寺へお参りしました。

今年2月の大雪で被災し、11月に修復なった本堂の拝観がいちばんの目的だったのですが、感動いっぱいの1日となりました。何からどう書こうか、こういうときって、ブログアップが難しい(笑)
ちょっと、整理してみましょうっと。

・本堂拝観
・紅葉がまだまだ美しかった
・ご住職に境内を案内していただく
・福寿院
・精進料理と菩提酛清酒を味わう
・行き帰り、ルートを変えてハイキング

では、この順番に写真でご紹介してみます。

この日、ご一緒したのは7人。本堂修復に尽力すべく“正暦寺を応援する会「縁プロジェクト」”(→)を立ち上げて奔走されたNATSUOさんをはじめ、やまさん、みゆきさん、ともちゃん、亀ちゃん、川くん、かぎろひというメンバー。

まぶしいほどの甍の波を、感慨深く見つめるみなさん

14.12.7本堂


14.12.7瓦2

↑「十六菊」の御紋は格式の高さを感じさせますが(一条天皇ゆかり)、建物は小ぶりで清々しいたたずまい。「経の巻鬼瓦」も美しくて!


お堂を直撃した椎の大木も本堂脇に

14.12.7倒木


ご本尊薬師如来倚像の公開がこの日まで。拝観叶いました。
修復中、天井板も1枚1枚、とりはずし、ご住職自らが裏も表もみがき上げられたそうです。

災難ではあったけれど、本堂は雨漏りする箇所もあったとのことで、「そろそろ手を入れなさい」という天の声だったのかも、とおっしゃった住職のお言葉が心に残りました。
「正暦寺を応援する会」のフェイスブックページ(→)によると、11月1日の法要と記念式典の時にも、住職は
倒れた椎の木は災いをもたらしたが、転じて様々な福ももたらした。せっかくなので『禍福の椎』と名付けたい
と話されたとか。


続いて紅葉のこと。
12月も7日だから、すっかり色あせているだろうと思っていたのですが・・・

たしかに、深紅の楓はそうだったかもしれません。
が、グラデーション楓のなんて見事なこと!

14.12.71紅葉


青いのだって

14.12.7青楓


これから、紅葉が始まるのか!? と勘違いするほどだったのです。


ご住職に境内を案内していただき、ビックリすることだらけ。
境内といっても、福寿院や本堂などがある一帯ではありません。
まあ、それでも広いと思えるのですが、かつては100以上の塔頭があり、一大宗教都市を形成していたというのですから、どんな壮大さだったのでしょう。


山のほうへ上っていくと

14.12.71伽藍跡


石垣や広けた地がいくつもあり、往時を物語っているのでした。

14.12.7伽藍跡


畑から五鈷杵(?)などが出てくることもあるのだそうで。
田んぼを耕していると、ゴチンと何かにあたって、機械が傷ついたり、とか。
発掘すれば、間違いなく遺跡がいろいろ出てきそう。


ここ、一等地は今は田んぼになっていますが

14.12.7一等地2


かつては、浄光院という大伽藍があったとか。
天正年間の絵図の写しも見せていただきました。ピンク色が浄光院。

14.12.71絵図

広大な境内、壮麗な塔頭群が、にわかに現実味を帯びるひとときでもありました。


福寿院で

14.12.7福寿院


参籠所で、滋味あふれる精進料理を

14.12.7精進料理


あんまりパシャパシャやるのも気が引けて、きちんと撮れていないのですが

14.12.7精進1


食材のほとんどが自家製で、季節感いっぱい、珍しい野菜(糸南瓜やヤーコンなど)もあって、おしゃべりもはずみました。
モミジの天ぷらも!


あっ、もちろん菩提酛清酒もいただきました。
菩提酛でかんぱ~い。

14.12.7菩提もとで


おいしいお料理とご住職の楽しいお話で、あっという間に予定の時間オーバー。
ごちそうさまでした。


行きと帰りとルートを変えてハイキングできたのも、楽しいひととき

行きは亀ちゃん&川クンと一緒に。

14.12.7行き風景

お2人との出会いは、今年1月正暦寺の「菩提酛清酒祭」(→)だったことを思うと、ご縁を感じないわけにはいきません。
もっとも、娘と同世代なので、どこか、ハハ目線になってしまうのですが・・・^^;


帰りはルートを変えて、円照寺経由で

14.12.7帰路


身体も心もすっきり洗われたような1日でした。
まだ、紹介しきれていませんが、このあたりで。おつきあいありがとうございました。

※正暦寺→

Posted on 2014/12/09 Tue. 22:43 [edit]

category: 大和の寺社

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09

小望月 

急に寒くなりましたね。
夕食はお鍋と熱燗(ややぬるめが好みですが)に限りますな。

12月5日、卓上コンロをセットしたものの、ありゃ、ガスボンベ足りないわ。
自転車を走らせました。

その帰り、東の山の上に、まんまるお月様。空はすみれ色のグラデーションに染められていて、見とれながらペダルを踏みました。
あわてて帰宅するや、カメラを持ち出して、佐保川にかかる学び橋まで走ったのですが。。。

ものの5分も経ってないはずなのに、すでに空の色は先ほどとは違い、ちょっと沈んだトーンに・・・

14.12.5月


西を向くと、生駒山に残照

14.12.5日没


だいぶ暗くなっていましたが、もう少し東へ、佐保川沿いに歩いてみました。

14.12.5月2


信号がカンカンと鳴って

14.12.5電車


さぶっ。さあ、帰って温ったまろ~

14.12.5夕日


本日、12月6日が満月のようです。
今日はちょっと早めにスタンバイしようかな。

Posted on 2014/12/06 Sat. 07:27 [edit]

category: 佐保川

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06

雨中の幻想的歴史探訪ウォーク 

12月4日、「かぎろひ歴史探訪」第3期の最終回は、雨の中決行しました。
「これまで恵まれすぎていたから、こんなこともあるわよねえ」
と言いながら、やはり荷物が増えるし、足もとは悪いし、寒そうだし・・・とマイナスイメージばかりがふくらみます。
「来る人いないんちゃうか」と悲観的な龍センセ。

が、思いのほかたくさんの人が参加してくださり、遠くは東京、千葉から。
25人による、雨中ウォークとなりました。


膳夫(かしわで)寺跡(保寿院)で

14.12.41膳夫寺跡



雨ならではの幻想的な風景のなか

14.12.4歴史探訪


普通わざわざ、雨天にでかけることはないから、貴重な機会かも。なーんて思えてくるから不思議。


香具山へ向かうところ

14.12.4香具山

香具山の霊力や伝承が、まざまざ感じられるような気がしたり。


西へと道をとり

14.12.4香具山西へ


八釣延命地蔵さんの興福寺へ

14.12.4八釣地蔵


その名前だけでいわくありげな、畝尾坐健土安(うねおにいますたけはにやす)神社や

14.12.4畝尾坐健土安神社


畝尾都多本(うねおつたもと)神社を訪ね

14.12.4哭沢の森


哭沢(なきさわ)の森の落ち葉にもゾクゾク

14.12.4哭沢の森2


現実をはなれる心地がしたのも、雨のせい?


奈良文化財研究所都城発掘資料室(藤原宮跡資料室)で、ようやく雨から解放されて、どこかホッ。
ゆっくり見学させていただきました。

なんと、龍センセの講座も、館内で。感謝感激

14.12.4講座


ありがとうございました。

記念撮影も

14.12.4集合写真


香具山中腹へ

14.12.4香具山道


かすむ耳成山

14.12.4耳成山


天岩戸神社へ下り、ミルク工房飛鳥にもお邪魔して、さらば香具山。ありがとう~

14.12.4香具山西から


一路、畝傍御陵前駅方面へ。
途中、立ち寄った本薬師寺跡で。

14.12.4本薬師寺跡


ご参加の皆様、ありがとうございました。
思い出に残る歴史探訪となりました。これからはあまり、雨をおそれないでいようと思います(笑)


※「かぎろひ歴史探訪」ウォーク第3期も無事に終了できたことに、心からお礼申し上げます。
第4期は2015年3月からスタート。6回分(2015年3月~6月)の内容も決まりましたので、追って、HPにアップしていきたいと思います。
本日欠席された会員の皆様には、郵送にてお送りさせていただきます。

来期も、元気でお会いできますことを楽しみにしております。
ありがとうございました。

Posted on 2014/12/05 Fri. 06:07 [edit]

category: かぎろひ歴史探訪

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