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かぎろひNOW

悠久の奈良大和路を一歩ずつ  風景、もの、人…との出会いを楽しみながら

第6回やまとフォーラムでお酒の勉強 

9月8日、中秋の名月。存分に愛でられましたか。

ワタクシはと申しますと、どこにも出られず、さりとてしみじみと味わうこともなく、残念ながら無粋な時を過ごしておりました。
一応、ドタバタっとベランダへ出て、眺めてはみたのですが・・・

14.9.8満月

ほほほ、なんの変哲もない写真ざますね^^; 

せめて、月を愛でながら、一献かたむけることができたらよかったのですが・・・
一夜明けて、中秋の名月にちなむ話題は書けないけれど、とっておきのお酒の話題があったわい。

えへ、先日(8月31日)、お酒の講座を2つ受けました。
畿央大学(北葛城郡広陵町)が毎年8月の終わりに開催している「やまとフォーラム」のことを、tetsudaブログ「どっぷり! 奈良漬」で知りまして→

3つ申し込んでありました。
・西山厚先生の基調講演「江戸時代の大仏復興~公慶上人の生涯~」
・大原弘信正暦寺住職による「奈良は清酒発祥の地~菩提泉という僧坊酒の歴史的価値について~」
・山本嘉彦油長酒造社長による「奈良酒を世界に向けて~日本酒の可能性~」

13時の開講でした。

ワタクシ、この日、ついでに「やまとんくらぶ」で実施予定(9月13日)の二上山ハイキングの最終下見もやってしまおう、と午前10時過ぎに当麻寺駅に降りたちました。
傘堂から大倉本家さんまでのルートをちょいと確認するだけなので、3時間もあれば余裕(のはず)。

畿央大学へ行くのは初めてですが、近鉄五位堂駅から徒歩15分だし、大倉本家さんからJR五位堂駅は近いし、なぁに、楽勝、楽勝~♪

の予定だったのですが・・・

いくつかのルートを歩きなおしたり、

當麻寺の双塔を遠望できる地点でテンション上げたり

14.8.31當麻寺双塔

近鉄五位堂駅から素直に行けばいいものを、車道沿いに歩くのは楽しくないので、土地勘がないくせに、閑静な集落をぬけて公園へ出たりしていて、道に迷い、やっと畿央大学に着いた頃には

14.8やまとフォーラム

西山先生の基調講演がすでに始まっていて、途中から入る勇気もなく、もう満席だったこともあるのですが、あきらめたのでした。残念~。

まあいろいろ発見もあっておもしろかったのですが、この日の足取りを地図で検証してみようっと。

14.8.31畿央大学へ


でも、あとの2つの講座は、お酒に特化したものだったので、とても楽しく拝聴しました。先生は存じ上げているお顔でもありますしね。

大原住職は、室町時代に、正暦寺で興った「菩提泉」によって、確実に大量に清酒をつくる技術を確立、いわば産業革命だったと話されました(↓写真は畿央大学のサイトから拝借)。

2014yamato5.jpg

室町時代の文献『御酒之日記』の紹介から、15年前に復活した「菩提酛」について、わかりやすく解説してくださいました。

この菩提酛の製造技術は、正暦寺境内の水、米、正暦寺乳酸菌、正暦寺酵母の働きがあってこそ意義が深いのだなあと再認識。菩提山の豊かな自然、菩提山川の清冽な流れなくしては実現しないお酒であり、これらを大切に守って後世へ伝えていきましょう、という祈りがこめられているのですね。

菩提山の大自然を思い起こしながら感謝の気持ちで、「菩提酛」を飲もう~と思うのでありました。


続いて、「風の森」「鷹長」で知られる油長酒造の山本社長のお話。

14.8山本社長

32歳という若さ、弁舌も風貌もさわやかで、高齢者軍団の受講生がみなさん、親近感いっぱい、なごやかな雰囲気だったのがええ感じでした。

山本先生「毎日、お酒を飲まれている人~」
全員「は~い」と挙手(笑)

お酒造りの基礎的なお話をやさしく説明してくださり、ビールやワイン、紹興酒との比較も楽しいものでした。

20歳の人においしいと思ってもらえるお酒を造りたい、とおっしゃったのが印象に残りました。

レジュメにもあふれる若さ!

14.8.31レジュメ

↑右の数字の意味するところ、わかるカナ?

会場では、Tetsudaさんと、「菩提酛」造りを一緒に体験したKさんにお会いしました。
帰りは、Kさんの車に乗せてもらってスマートに帰宅(笑)。Kさん、ありがとうございました。
あっ、Tetsudaさん、ご挨拶もせず引き上げて失礼しました。

畿央大学のボランティア学生さんたちがいきいきと親切に活躍されているのも、すこぶるの好印象。
来年もまたチェックしてみようと思います。

ありがとうございました。

※畿央大学「第6回やまとフォーラム」の様子は→こちら

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Posted on 2014/09/09 Tue. 12:52 [edit]

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