かぎろひNOW
悠久の奈良大和路を一歩ずつ 風景、もの、人…との出会いを楽しみながら
生駒山紅葉
『かぎろひの大和路』(南)生駒特集号、まだ取材中です。というよりも、ここしばらく別件にかまけて、手つかず状態。ようやく集中できる状況になったものの、今年も残り1か月に、やや焦燥感が……^^;
11月29日、久しぶりに生駒山へ~(取材ですよぉ)

どんどん登ります。

ここは鬼取町あたり。空が近い。

当初、予定になかったのですが、たしか青楓が素敵だったよね、と気づくと立ち寄らずにはいられなかった竹林寺。
静けさのなか、行基さんは紅葉に彩られていました。

11月29日、久しぶりに生駒山へ~(取材ですよぉ)

どんどん登ります。

ここは鬼取町あたり。空が近い。

当初、予定になかったのですが、たしか青楓が素敵だったよね、と気づくと立ち寄らずにはいられなかった竹林寺。
静けさのなか、行基さんは紅葉に彩られていました。

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飛鳥京跡苑池(第8次調査)現地説明会
2013年11月24日、「史跡・名勝 飛鳥京跡苑池」(弟8次調査)の現地説明会が開かれました。

早いもので、もう第8次調査に入っているのですね。
初めて、この遺構が公にされたのは1999年。ワタクシは小学校低学年の娘付きで現地説明会に。その娘も今や、1児の母親ですから、時の流れを感じないわけにはいきません^^;
地道な発掘調査に敬意と謝意を表したいと思います。
まずは、当日配布資料から、航空写真をご覧ください(クリックで拡大します)

遺構平面図。赤く塗られているのが今回の調査区です(クリックで拡大)

7回にわたる調査で次のことがわかっています(配布資料と説明から簡単に)。
●苑池には、南北2つの池(南池、北池)がある。
●南池は南北約55m、東西約65m、面積2200㎡で五角形。池の底には石が平らに敷きつめられ、池の中には中島、石積み島、4つの石造物があった。3つの石造物は水が流れ出る、噴水のような構造。
●北池は南北46~54m、東西33~36m、深さ約3m、面積1450㎡。北東隅に階段状の施設がある。池底には石が敷きつめられている。
●苑池の東側には砂利敷の広場がある。
●水路から苑池の機能などを示す木簡が出土。
これまで何度か現地説明会に行ったのですが、ブログを初めてからは1回だけだったのかな→5回目
今回の大きな成果は、南池にある中島の全容がわかったこと、でしょうね。
↓こんな苑池だったようです!
復元模型

復元図

中島は東西約32m、南北約15m。南北に張り出しをもつ複雑な曲線状。張り出しの長さは南が6m、北が3mと非対称。
石を積んで護岸整備し、中は盛り土、松が植えられていたとみられています。
この中島の形、特異ですよねえ。ひとくちでわかりやすく説明せよ、と言われたらどう表現します?
新聞各社さんも悩まれたのでは? 楽しみに目をとおしてみますと。
毎日新聞……雲のような複雑な曲線護岸
朝日新聞……複雑な曲線の中島
産経新聞……(形には触れていず)
読売新聞……(形には触れていず)
奈良新聞……アメーバのような形
日本経済新聞……中島はX字形と判明。…同時期の他の庭には見られない珍しい曲線構造
毎日さんと奈良さんに座布団1枚、ナンチャッテ^^;
いちばん印象に近いのは「雲」カナ。池に映る雲を見てデザインがひらめいた! とか…
↑図の右手上に建物がありますが、南池から6m上がった南東の高台には、2棟の掘立柱建物跡が見つかっているのです。

池を眺めながら宴をしていたのでしょうか。
この場所から、池を眺めてみます。

おお、ええ感じですね。
上の図は、西側から眺めたところですので、ちょっと西へ回ってみましょう。

↑右手、小さく人が見えている所に建物があったのですね。
中島の北側に柱が2本、見つかりました。

別に2本の柱が抜き取られていることも確認され、4本の柱がセットになっていたとみられています。
水面に張り出すような形で、木製の施設がテラス状になっていた可能性が大。
また、この柱の変色状態から、水深は30㎝ほどと浅かったこともわかり、船を浮かべて遊ぶような池ではなく、敷きつめた石を美しく見せていたと想像することができます。
飛鳥時代に、すでにこんな広大でおしゃれな庭園がつくられていたことに驚かされますが、上の写真に見える水は、わかりやすくするためにわざわざ入れたのではなく自然に湧いてきたとのこと。つまり、そういう地形を選んで苑池をつくったんですね! しかも、南北に水路がついていて、池の水をそばの飛鳥川に排水する機能があったようです。
すぐ東側の宮殿から飛鳥川にかけて、次第にゆるやかに下っていく土地をうまく利用して、こんなすばらしい苑池をつくる古代人の知恵と技術を感じるにつけて、現代文明ってほんとうに進化し続けているのだろうかと、ふと疑いの気持ちがふつふつとわいてくるのを覚えました。
古代人は、天や地、自然に畏敬の念をもち、それらの声に耳を傾けながら、何かをつくったはず。
科学技術を武器に、ともすれば自然の地形を崩し、強引にねじまげて道路を、家をつくってしまう現代人。もっと謙虚になって、古代人に学ばなければならない時代がきているのではないかなあ、な~んてことを、飛鳥路を歩きながら、しみじみと思ったのでした。

早いもので、もう第8次調査に入っているのですね。
初めて、この遺構が公にされたのは1999年。ワタクシは小学校低学年の娘付きで現地説明会に。その娘も今や、1児の母親ですから、時の流れを感じないわけにはいきません^^;
地道な発掘調査に敬意と謝意を表したいと思います。
まずは、当日配布資料から、航空写真をご覧ください(クリックで拡大します)

遺構平面図。赤く塗られているのが今回の調査区です(クリックで拡大)

7回にわたる調査で次のことがわかっています(配布資料と説明から簡単に)。
●苑池には、南北2つの池(南池、北池)がある。
●南池は南北約55m、東西約65m、面積2200㎡で五角形。池の底には石が平らに敷きつめられ、池の中には中島、石積み島、4つの石造物があった。3つの石造物は水が流れ出る、噴水のような構造。
●北池は南北46~54m、東西33~36m、深さ約3m、面積1450㎡。北東隅に階段状の施設がある。池底には石が敷きつめられている。
●苑池の東側には砂利敷の広場がある。
●水路から苑池の機能などを示す木簡が出土。
これまで何度か現地説明会に行ったのですが、ブログを初めてからは1回だけだったのかな→5回目
今回の大きな成果は、南池にある中島の全容がわかったこと、でしょうね。
↓こんな苑池だったようです!
復元模型

復元図

中島は東西約32m、南北約15m。南北に張り出しをもつ複雑な曲線状。張り出しの長さは南が6m、北が3mと非対称。
石を積んで護岸整備し、中は盛り土、松が植えられていたとみられています。
この中島の形、特異ですよねえ。ひとくちでわかりやすく説明せよ、と言われたらどう表現します?
新聞各社さんも悩まれたのでは? 楽しみに目をとおしてみますと。
毎日新聞……雲のような複雑な曲線護岸
朝日新聞……複雑な曲線の中島
産経新聞……(形には触れていず)
読売新聞……(形には触れていず)
奈良新聞……アメーバのような形
日本経済新聞……中島はX字形と判明。…同時期の他の庭には見られない珍しい曲線構造
毎日さんと奈良さんに座布団1枚、ナンチャッテ^^;
いちばん印象に近いのは「雲」カナ。池に映る雲を見てデザインがひらめいた! とか…
↑図の右手上に建物がありますが、南池から6m上がった南東の高台には、2棟の掘立柱建物跡が見つかっているのです。

池を眺めながら宴をしていたのでしょうか。
この場所から、池を眺めてみます。

おお、ええ感じですね。
上の図は、西側から眺めたところですので、ちょっと西へ回ってみましょう。

↑右手、小さく人が見えている所に建物があったのですね。
中島の北側に柱が2本、見つかりました。

別に2本の柱が抜き取られていることも確認され、4本の柱がセットになっていたとみられています。
水面に張り出すような形で、木製の施設がテラス状になっていた可能性が大。
また、この柱の変色状態から、水深は30㎝ほどと浅かったこともわかり、船を浮かべて遊ぶような池ではなく、敷きつめた石を美しく見せていたと想像することができます。
飛鳥時代に、すでにこんな広大でおしゃれな庭園がつくられていたことに驚かされますが、上の写真に見える水は、わかりやすくするためにわざわざ入れたのではなく自然に湧いてきたとのこと。つまり、そういう地形を選んで苑池をつくったんですね! しかも、南北に水路がついていて、池の水をそばの飛鳥川に排水する機能があったようです。
すぐ東側の宮殿から飛鳥川にかけて、次第にゆるやかに下っていく土地をうまく利用して、こんなすばらしい苑池をつくる古代人の知恵と技術を感じるにつけて、現代文明ってほんとうに進化し続けているのだろうかと、ふと疑いの気持ちがふつふつとわいてくるのを覚えました。
古代人は、天や地、自然に畏敬の念をもち、それらの声に耳を傾けながら、何かをつくったはず。
科学技術を武器に、ともすれば自然の地形を崩し、強引にねじまげて道路を、家をつくってしまう現代人。もっと謙虚になって、古代人に学ばなければならない時代がきているのではないかなあ、な~んてことを、飛鳥路を歩きながら、しみじみと思ったのでした。
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飛鳥路の秋満喫ウォーク
2~3日デスクワークが続くと集中力を欠き、歩きたくてたまらなくなります。それが11月24日のこと。
おお、「飛鳥京跡苑池」の現地説明会の日ではありませんか!
今回の現説はハナからあきらめていて、予定に入れてなかったのですが、明日香を歩いたら一石二鳥やんと、飛び出しました。
橿原神宮前駅からはもちろん徒歩で。
剱池、和田池を過ぎるとすぐに甘樫丘にぶつかります。

白壁に映える紅葉、楽しげに踊っているように見えて。

↑この白壁、何を隠そうおトイレですよ。さすが、明日香村!
現地説明会の前に、甘樫丘へ。発掘調査中の現場が俯瞰できたらいいなと思ったんですけどね。

↑飛鳥京跡苑池は写真右手下あたり。見えず、残念。
丘を下り、現場へ向かいながら、紅葉に彩られた飛鳥寺を1枚。

発掘現場をゆっくり見学、説明も聞いて

↑12時からの説明会中。ワタクシはゆっくり見学してから13時の説明を聞きました。
(※飛鳥京跡苑池の現地説明会については後日レポートしますね。)
この後、石舞台方面へ。
近くの広場では、「明日香村商工祭」開催中で、賑わっていました。
ちょっとひやかして、さつまいものお菓子で休憩(知人に出会いおしゃべりしていたせいか写真ありません)
そこから稲渕へ。
「ススキ」が見たくてね。


子どもたちが遊び、畑仕事に精を出す人がいて、素顔の明日香路に出会った気がしました。
大好きな「朝風峠」越えで飛鳥駅へ向かいます。
と、「ミカン採って行って」とおじさまが声をかけてくださいました。
もっといっぱいどうぞと言われたのですけどね、そ、そんな厚かましいことは…
せっかくなので3個いただきました。

ありがとうございました。
高松塚古墳あたりで。

のどかな光景に癒されながら

何度、両手を高く開いて深呼吸したことか^^;
銀杏もまっきっき。一斉に葉を散らす日も近いのでしょう。

まだコスモスも揺れていましたよ。

※以前の「ススキ」の記事、よろしければ→こちら
おお、「飛鳥京跡苑池」の現地説明会の日ではありませんか!
今回の現説はハナからあきらめていて、予定に入れてなかったのですが、明日香を歩いたら一石二鳥やんと、飛び出しました。
橿原神宮前駅からはもちろん徒歩で。
剱池、和田池を過ぎるとすぐに甘樫丘にぶつかります。

白壁に映える紅葉、楽しげに踊っているように見えて。

↑この白壁、何を隠そうおトイレですよ。さすが、明日香村!
現地説明会の前に、甘樫丘へ。発掘調査中の現場が俯瞰できたらいいなと思ったんですけどね。

↑飛鳥京跡苑池は写真右手下あたり。見えず、残念。
丘を下り、現場へ向かいながら、紅葉に彩られた飛鳥寺を1枚。

発掘現場をゆっくり見学、説明も聞いて

↑12時からの説明会中。ワタクシはゆっくり見学してから13時の説明を聞きました。
(※飛鳥京跡苑池の現地説明会については後日レポートしますね。)
この後、石舞台方面へ。
近くの広場では、「明日香村商工祭」開催中で、賑わっていました。
ちょっとひやかして、さつまいものお菓子で休憩(知人に出会いおしゃべりしていたせいか写真ありません)
そこから稲渕へ。
「ススキ」が見たくてね。


子どもたちが遊び、畑仕事に精を出す人がいて、素顔の明日香路に出会った気がしました。
大好きな「朝風峠」越えで飛鳥駅へ向かいます。
と、「ミカン採って行って」とおじさまが声をかけてくださいました。
もっといっぱいどうぞと言われたのですけどね、そ、そんな厚かましいことは…
せっかくなので3個いただきました。

ありがとうございました。
高松塚古墳あたりで。

のどかな光景に癒されながら

何度、両手を高く開いて深呼吸したことか^^;
銀杏もまっきっき。一斉に葉を散らす日も近いのでしょう。

まだコスモスも揺れていましたよ。

※以前の「ススキ」の記事、よろしければ→こちら
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中西与三郎の赤飯御膳
ならまちにある、和菓子のなかにしさんは昨年、「中西与三郎」に名前を変えられました。創業者のお名前だと聞くにつけても、初心(原点)にたちかえって心を新たにがんばろうという気持ちが入っているのかなあと、勝手に想像しておりました(↓2012.11.20撮影)。
予想どおり、着々とリニューアルされていますが、気づかれていますか。

以前は(↑2013.1.20撮影)、お店に入ってすぐ左のところでお茶とお菓子をいただけましたが、今年5月だったでしょうか、奥の部屋に「茶房 六坊庵」がオープン。先日、ならまちに所用があったついでに思い切って入ってみました。

↑右手が「茶房 六坊庵」で靴をぬいで上がります。
お庭の見えるお座敷で

1か月ほど前から、お昼ごはんも始められたそうなので、いただくことにしました。
「赤飯」か「山菜おこわ」を選ぶことができます。
どっちにしようかな、と一瞬迷ったところ「半分ずつもできます」ということで、ではそれを。

半分ずつってどんな感じで出てくるのだろうと思っていたら、おお、きれいな勾玉風~

温めていただくんですね、ココロも温もる感じ^^
お吸い物は三輪そうめん

通りからは信じられないくらいの静かさ。
ゆったりと流れる時間、ぜいたくなひとときを過ごさせていただきました(もう今日は仕事したくないっ)。
それから、それから、とてもうれしかったのは。

なかにしさんの和菓子が3種!
「栗蒸ようかん」「奈良町小路」、と「白妙の袖」(カステラ)には柿のあんこがかかっていて、シアワセ~♪
もちろん、御膳もおいしかったのですが、和菓子3種は倍以上の喜びやね!!
友達が奈良へ来たら、ここへ案内しよっと。
お茶とお菓子でまったりもいいな。
※寧楽菓子司 中西与三郎→こちら
奈良市脇戸町23
電話 0742-24-3048
営業時間 9:30~18:30
茶房 六坊庵→こちら
ギャラリーもできたようです。→こちら
予想どおり、着々とリニューアルされていますが、気づかれていますか。

以前は(↑2013.1.20撮影)、お店に入ってすぐ左のところでお茶とお菓子をいただけましたが、今年5月だったでしょうか、奥の部屋に「茶房 六坊庵」がオープン。先日、ならまちに所用があったついでに思い切って入ってみました。

↑右手が「茶房 六坊庵」で靴をぬいで上がります。
お庭の見えるお座敷で

1か月ほど前から、お昼ごはんも始められたそうなので、いただくことにしました。
「赤飯」か「山菜おこわ」を選ぶことができます。
どっちにしようかな、と一瞬迷ったところ「半分ずつもできます」ということで、ではそれを。

半分ずつってどんな感じで出てくるのだろうと思っていたら、おお、きれいな勾玉風~

温めていただくんですね、ココロも温もる感じ^^
お吸い物は三輪そうめん

通りからは信じられないくらいの静かさ。
ゆったりと流れる時間、ぜいたくなひとときを過ごさせていただきました(もう今日は仕事したくないっ)。
それから、それから、とてもうれしかったのは。

なかにしさんの和菓子が3種!
「栗蒸ようかん」「奈良町小路」、と「白妙の袖」(カステラ)には柿のあんこがかかっていて、シアワセ~♪
もちろん、御膳もおいしかったのですが、和菓子3種は倍以上の喜びやね!!
友達が奈良へ来たら、ここへ案内しよっと。
お茶とお菓子でまったりもいいな。
※寧楽菓子司 中西与三郎→こちら
奈良市脇戸町23
電話 0742-24-3048
営業時間 9:30~18:30
茶房 六坊庵→こちら
ギャラリーもできたようです。→こちら
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「先祖になる」上映とお話
「奈良きたまち」は最近とみに動きが活発で目が離せません。
元気印の友人知人の顔が浮かぶ、ワタクシにとっても親近感いっぱいのまち。「がんばってるなあ」と思うだけで、元気をもらっています。
きたる12月1日(日)、「奈良きたまちweek2013」実行委員会主催による、映画の自主上映とお話の会があります。

映画「先祖になる」上映と森本公穣師(東大寺僧侶)のお話
■日時 2013年12月1日(日) 開場 13時 開演 13時30分
■場所 奈良市立鼓阪小学校 講堂(奈良市雑司町97/東大寺転害門の東側)
■チケット:前売1,000円、当日1,200円、中学生以下500円
陸前高田市。大津波で家を流され、息子をなくし、それでもそこで暮らし続ける一人の男性を追った作品だそうです。絶望のなかで、決意したこととは!?
土地に根ざし、土地に生きる人々の行く末をおもう彼の強さと優しさは、少しずつ周囲を動かし、生きることの本質を問いかけていく。(公式サイトより)
詳しいストーリーはこちらで。
上映までのいきさつについては、奈良倶楽部さんが書いていらっしゃいます。→こちら
奈良きたまちweek2013→こちら
あの大震災からまもなく3年、忘れているわけではないけれど、日々の多忙にまぎれて、つい遠のいてしまう後ろめたさ。
せめて、この映画を観て現地に思いをいたし、支援を続けられている方の貴重なお話を聞きたいものです。
チケットは下記で販売されています。
・さくらバーガー 電話0742-31-3813 東向北町6
・小さなホテル奈良倶楽部 電話0742-22-3450 北御門町21
・フルコト 電話0742-26-3755 東包永町61-2
・文化創造アルカ 電話0742-22-9080 東笹鉾町32
お問い合わせは下記へ。
奈良きたまちweek2013実行委員会
メール info@kitamachiweek.com 電話 0742-22-9080
FAX 0742-22-9081
上映会の収益の一部は東日本大震災の義援金として寄付されます。
映画とは別に、ワタクシがもうひとつ興味をひかれるのは

会場となる鼓阪(つざか)小学校(↑2012.4.29撮影)。
転害門の東、このあたりは奈良八重桜がたくさん植えられていることもあり、晩春カメラを持ってウロウロするのもワタクシの楽しみのひとつ。
大寺院と見まがうような校舎を見るにつけ、これほど重厚な瓦屋根の小学校って、全国的に見ても少ないのではと、ため息まじりに思います。
こんな小学校に通えるなんて君たち、シアワセやで~、と思わずつぶやいたり。
どうやら、開校140周年の歴史ある小学校のよう。→こちら
きっと、内部も重厚なんでしょうね、と検索をかけたら、写真が見つかりましたよ。→やまと建築詩
うわっ、想像どおり素敵! こんな講堂で映画が観られるなんて、これも貴重な機会ですゾ。
元気印の友人知人の顔が浮かぶ、ワタクシにとっても親近感いっぱいのまち。「がんばってるなあ」と思うだけで、元気をもらっています。
きたる12月1日(日)、「奈良きたまちweek2013」実行委員会主催による、映画の自主上映とお話の会があります。

映画「先祖になる」上映と森本公穣師(東大寺僧侶)のお話
■日時 2013年12月1日(日) 開場 13時 開演 13時30分
■場所 奈良市立鼓阪小学校 講堂(奈良市雑司町97/東大寺転害門の東側)
■チケット:前売1,000円、当日1,200円、中学生以下500円
陸前高田市。大津波で家を流され、息子をなくし、それでもそこで暮らし続ける一人の男性を追った作品だそうです。絶望のなかで、決意したこととは!?
土地に根ざし、土地に生きる人々の行く末をおもう彼の強さと優しさは、少しずつ周囲を動かし、生きることの本質を問いかけていく。(公式サイトより)
詳しいストーリーはこちらで。
上映までのいきさつについては、奈良倶楽部さんが書いていらっしゃいます。→こちら
奈良きたまちweek2013→こちら
あの大震災からまもなく3年、忘れているわけではないけれど、日々の多忙にまぎれて、つい遠のいてしまう後ろめたさ。
せめて、この映画を観て現地に思いをいたし、支援を続けられている方の貴重なお話を聞きたいものです。
チケットは下記で販売されています。
・さくらバーガー 電話0742-31-3813 東向北町6
・小さなホテル奈良倶楽部 電話0742-22-3450 北御門町21
・フルコト 電話0742-26-3755 東包永町61-2
・文化創造アルカ 電話0742-22-9080 東笹鉾町32
お問い合わせは下記へ。
奈良きたまちweek2013実行委員会
メール info@kitamachiweek.com 電話 0742-22-9080
FAX 0742-22-9081
上映会の収益の一部は東日本大震災の義援金として寄付されます。
映画とは別に、ワタクシがもうひとつ興味をひかれるのは

会場となる鼓阪(つざか)小学校(↑2012.4.29撮影)。
転害門の東、このあたりは奈良八重桜がたくさん植えられていることもあり、晩春カメラを持ってウロウロするのもワタクシの楽しみのひとつ。
大寺院と見まがうような校舎を見るにつけ、これほど重厚な瓦屋根の小学校って、全国的に見ても少ないのではと、ため息まじりに思います。
こんな小学校に通えるなんて君たち、シアワセやで~、と思わずつぶやいたり。
どうやら、開校140周年の歴史ある小学校のよう。→こちら
きっと、内部も重厚なんでしょうね、と検索をかけたら、写真が見つかりましたよ。→やまと建築詩
うわっ、想像どおり素敵! こんな講堂で映画が観られるなんて、これも貴重な機会ですゾ。
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「美酒発掘」展へ
決して強くはないのですが、日本酒が好き。口に入るもので、これほど奥行きのある深い味わいはほかにないのでは(などと至極真面目に言って、時々笑われます^^;)。
それが誕生するまでの醸造の世界も、実に不思議で魅惑的ではありませんか!
と同時に、あちこちのお祭りの取材で、神事とお酒は切り離せないと感じてきました。
先日ご紹介した往馬大社の秋祭りで、弁随(べんずり)さんたちが、ひたすらお酒を飲むというシーンがありましたが
、あれは神様と一緒に飲んでいるのでしょうね。きっと神様はお酒が大好き。
記紀万葉でも、お酒は重要なところで登場しますね。
というわけで、お酒に焦点をあてた橿原考古学研究所附属博物館の平成25年度秋季特別展「美酒発掘」が始まったとき(10月5日)から、行きたい、行かねば、と思っていたのですが、なかなか機会が訪れず、ようやく11月19日に実現しました。

導入部では、奈良県内の蔵元、西内酒造(桜井市)、芳村酒造(宇陀市)、喜多酒造(橿原市)から、すでに現役を退いたと思われる木製の酒造道具などが展示されていて、興味深く拝見しました。
実は、博物館に来る前に西内酒造さんにお邪魔してきたところだったので、親近感いっぱい。写真で紹介されていた「阿弥陀車」は以前、実際に見せていただいたことがあります。→興味のある方はこちらでどうぞ。
「かぎろひ」を醸す蔵、芳村酒造さんからも、杓(大きいのと小さいの)や桶、ブンジ(蒸し上がった米を掘り出すときや固まった麹をほぐすときに使われるそう)などが提供されていました。
石上神宮伝来の、須恵器の大甕「厳甕(いつべ)」の大きさにはビックリ。神社から外部へ出たのは初めてだそうですが、公式サイトでも紹介されています。→こちら
文献資料と、発掘成果がうまくかみあって、古代から続く人間とお酒の関わりが説得力たっぷりに表された展覧会でした。
朝から恐縮ですが、今宵は、古代のお酒に思いをめぐらせながら、一献を楽しみたいと思いま~す。
急に冷え込んで、熱燗がほしくなりましたね!

※平成25年度秋季特別展「美酒発掘」は11月24日(日)まで
奈良県立橿原考古学研究所附属博物館
橿原市畝傍町50-2
TEL 0744-24-1185
FAX 0744-24-1355
開館時間 午前9時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
入館料 大人800円
11月23日(土)には「美酒発掘~見どころ解説と酒蔵見学~」があります。
見どころ解説の後、近くの喜多酒造へ。
博物館受付で当日正午から配布される整理券が必要です。13時30分集合、15時30分終了。
→詳しくはチラシで。
※タイムリーにも奈良県立図書情報館で
図書展示「酒の嗜み─日本酒の魅力再発見─」 が開催中。11月28日(木)まで。
先ほどブログアップしようとして、NaraNoiaさんの記事で知りました。→こちら
奈良県立図書情報館→こちら
それが誕生するまでの醸造の世界も、実に不思議で魅惑的ではありませんか!
と同時に、あちこちのお祭りの取材で、神事とお酒は切り離せないと感じてきました。
先日ご紹介した往馬大社の秋祭りで、弁随(べんずり)さんたちが、ひたすらお酒を飲むというシーンがありましたが

記紀万葉でも、お酒は重要なところで登場しますね。
というわけで、お酒に焦点をあてた橿原考古学研究所附属博物館の平成25年度秋季特別展「美酒発掘」が始まったとき(10月5日)から、行きたい、行かねば、と思っていたのですが、なかなか機会が訪れず、ようやく11月19日に実現しました。

導入部では、奈良県内の蔵元、西内酒造(桜井市)、芳村酒造(宇陀市)、喜多酒造(橿原市)から、すでに現役を退いたと思われる木製の酒造道具などが展示されていて、興味深く拝見しました。
実は、博物館に来る前に西内酒造さんにお邪魔してきたところだったので、親近感いっぱい。写真で紹介されていた「阿弥陀車」は以前、実際に見せていただいたことがあります。→興味のある方はこちらでどうぞ。
「かぎろひ」を醸す蔵、芳村酒造さんからも、杓(大きいのと小さいの)や桶、ブンジ(蒸し上がった米を掘り出すときや固まった麹をほぐすときに使われるそう)などが提供されていました。
石上神宮伝来の、須恵器の大甕「厳甕(いつべ)」の大きさにはビックリ。神社から外部へ出たのは初めてだそうですが、公式サイトでも紹介されています。→こちら
文献資料と、発掘成果がうまくかみあって、古代から続く人間とお酒の関わりが説得力たっぷりに表された展覧会でした。
朝から恐縮ですが、今宵は、古代のお酒に思いをめぐらせながら、一献を楽しみたいと思いま~す。
急に冷え込んで、熱燗がほしくなりましたね!

※平成25年度秋季特別展「美酒発掘」は11月24日(日)まで
奈良県立橿原考古学研究所附属博物館
橿原市畝傍町50-2
TEL 0744-24-1185
FAX 0744-24-1355
開館時間 午前9時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
入館料 大人800円
11月23日(土)には「美酒発掘~見どころ解説と酒蔵見学~」があります。
見どころ解説の後、近くの喜多酒造へ。
博物館受付で当日正午から配布される整理券が必要です。13時30分集合、15時30分終了。
→詳しくはチラシで。
※タイムリーにも奈良県立図書情報館で
図書展示「酒の嗜み─日本酒の魅力再発見─」 が開催中。11月28日(木)まで。
先ほどブログアップしようとして、NaraNoiaさんの記事で知りました。→こちら
奈良県立図書情報館→こちら
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20
魔女からの宅急便?
紅葉を深める大仏池畔に車をとめてお仕事中のクロネコさん?
お届け先は東大寺さんかなあ。

えへへ、写真は2012年11月16日撮影。あっ、ほぼ1年前ですね(今年の紅葉は遅い?)。
クロネコ宅急便カーは16日、クロネコさんから届けられたもの。

クロネコポイントの交換商品、だというのです。

けれども、ワタクシには全く心当たりがなくてね。
アッ、もしかしたらバロックおじさんからの贈り物かしら。バロックおじさんはこれまでに、奈良交通バス
やJR万葉まほろば線のミニチュア
を贈ってくださっているので、ああ、きっとそうにちがいないわ!
「ありがとうございます~」というメールを送ったところ、
クロネコポイントの件ですが、僕ではありません。
何かでお買い物をされた際にたまったポイントで、先方からの
贈りものではないかと思うのですが・・・。
このところ気に入っていただけそうなものが見あたらず
お届けできるものが無いのですが、何か見つかったらお知らせいたします。
ええっ、す、すいません。失礼しました。
でも、クロネコポイントなんて知らないし、もちろん交換商品の申し込みもしていない・・・
このクロネコ宅急便車(「ウォークスルーW号車[W8010])は、小さいのになかなかよくできていて、ドアも開くし、マニアには垂涎の品かも。
先日行った島の山古墳の前にも停車させてみました。

不思議なお届けものなのですが、もう開けてしまったし、まさしくワタクシ宛だし、このままいただいておいてもいいかな・・・
もし、どなたかお心あたりの方がいらっしゃいましたら、ご一報くださいませ。
魔女からの宅急便だったりして…
お届け先は東大寺さんかなあ。

えへへ、写真は2012年11月16日撮影。あっ、ほぼ1年前ですね(今年の紅葉は遅い?)。
クロネコ宅急便カーは16日、クロネコさんから届けられたもの。

クロネコポイントの交換商品、だというのです。

けれども、ワタクシには全く心当たりがなくてね。
アッ、もしかしたらバロックおじさんからの贈り物かしら。バロックおじさんはこれまでに、奈良交通バス


「ありがとうございます~」というメールを送ったところ、
クロネコポイントの件ですが、僕ではありません。
何かでお買い物をされた際にたまったポイントで、先方からの
贈りものではないかと思うのですが・・・。
このところ気に入っていただけそうなものが見あたらず
お届けできるものが無いのですが、何か見つかったらお知らせいたします。
ええっ、す、すいません。失礼しました。
でも、クロネコポイントなんて知らないし、もちろん交換商品の申し込みもしていない・・・
このクロネコ宅急便車(「ウォークスルーW号車[W8010])は、小さいのになかなかよくできていて、ドアも開くし、マニアには垂涎の品かも。
先日行った島の山古墳の前にも停車させてみました。

不思議なお届けものなのですが、もう開けてしまったし、まさしくワタクシ宛だし、このままいただいておいてもいいかな・・・
もし、どなたかお心あたりの方がいらっしゃいましたら、ご一報くださいませ。
魔女からの宅急便だったりして…
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17
磯城の里・太子道を歩く
11月14日(木)、第5回「かぎろひ歴史探訪」を実施しました。
数日前までは雨マーク。お天気を悩んでも仕方がないと思いながら、雨だったら受付はどうしよう、昼食場所は? 参加者も減るだろうな、などなど気になることが多くて・・・
しか~し、当日はウソッと思うような青空が広がりました。感謝感激!

↑のどかな田んぼの中、油掛け地蔵さんへ向かいます。
油掛け地蔵さん前で。

すぐ近く、北吐田の杵築神社に立ち寄ってから、太子道を南へ。
↓左端に見えるのが、油掛け地蔵さんのお堂。

まっすぐに続く白い道。

そこから寺川へ出て、環濠集落などを通り、町役場へ。
公園でお弁当を食べた後は、龍センセの青空講座。

午後は、糸井神社、面塚、島の山古墳、比売久波神社に立ち寄ってから、再び太子道を三宅町、田原本町へと歩き、近鉄田原本線黒田駅で解散となりました。
糸井神社さんでは、拝殿に上がらせていただいたうえ、宮司さんから懇切丁寧なご説明を受け、皆さん大喜びでした。
↓「太鼓踊絵馬」(天保13年)を見る参加者。

また、屏風の杵築神社でも、知人がお世話くださり、拝殿の「おかげ踊り絵馬」(慶応4年)を間近で拝見することができました。

人のつながりやご縁がうれしく身に沁みたことでした。
糸井神社さん、屏風地区のSさん、Iさん、たいへんお世話になりありがとうございました。
忍性菩薩生誕之地石碑の所で

「かぎろひ歴史探訪」も、あっという間に5回を終え、参加者の雰囲気もいい感じで、うれしい限りです。
今回の集合写真は、比売久波神社で。

参加者は35人。顔なじみの飛び入りさんがお2人。大阪のMさんが早速ブログアップしてくださっています。→こちら
↓神社の前、島の山古墳の紅葉も素敵でしたね。

皆様、お疲れさまでした。ありがとうございました。
次回の「かぎろひ歴史探訪」は12月5日(木)「古代豪族葛城氏の奥つ城の道」を実施します。
JR和歌山線掖上駅 10時集合。こちらをご参考に。
あれやこれや、バタバタしておりまして、アッと気づいたら、もうこんな時期なのに、『かぎろひの大和路』の作業がしばらくストップ状態・・^^;
取材も残したまま・・。
「正倉院展」も終わり、年内の山歩きも終了、あと1件だけ遊び予定をこなしたら、一気に集中して頑張りたいと思います。
ご了承くださいますようお願い申し上げます。
数日前までは雨マーク。お天気を悩んでも仕方がないと思いながら、雨だったら受付はどうしよう、昼食場所は? 参加者も減るだろうな、などなど気になることが多くて・・・
しか~し、当日はウソッと思うような青空が広がりました。感謝感激!

↑のどかな田んぼの中、油掛け地蔵さんへ向かいます。
油掛け地蔵さん前で。

すぐ近く、北吐田の杵築神社に立ち寄ってから、太子道を南へ。
↓左端に見えるのが、油掛け地蔵さんのお堂。

まっすぐに続く白い道。

そこから寺川へ出て、環濠集落などを通り、町役場へ。
公園でお弁当を食べた後は、龍センセの青空講座。

午後は、糸井神社、面塚、島の山古墳、比売久波神社に立ち寄ってから、再び太子道を三宅町、田原本町へと歩き、近鉄田原本線黒田駅で解散となりました。
糸井神社さんでは、拝殿に上がらせていただいたうえ、宮司さんから懇切丁寧なご説明を受け、皆さん大喜びでした。
↓「太鼓踊絵馬」(天保13年)を見る参加者。

また、屏風の杵築神社でも、知人がお世話くださり、拝殿の「おかげ踊り絵馬」(慶応4年)を間近で拝見することができました。

人のつながりやご縁がうれしく身に沁みたことでした。
糸井神社さん、屏風地区のSさん、Iさん、たいへんお世話になりありがとうございました。
忍性菩薩生誕之地石碑の所で

「かぎろひ歴史探訪」も、あっという間に5回を終え、参加者の雰囲気もいい感じで、うれしい限りです。
今回の集合写真は、比売久波神社で。

参加者は35人。顔なじみの飛び入りさんがお2人。大阪のMさんが早速ブログアップしてくださっています。→こちら
↓神社の前、島の山古墳の紅葉も素敵でしたね。

皆様、お疲れさまでした。ありがとうございました。
次回の「かぎろひ歴史探訪」は12月5日(木)「古代豪族葛城氏の奥つ城の道」を実施します。
JR和歌山線掖上駅 10時集合。こちらをご参考に。
あれやこれや、バタバタしておりまして、アッと気づいたら、もうこんな時期なのに、『かぎろひの大和路』の作業がしばらくストップ状態・・^^;
取材も残したまま・・。
「正倉院展」も終わり、年内の山歩きも終了、あと1件だけ遊び予定をこなしたら、一気に集中して頑張りたいと思います。
ご了承くださいますようお願い申し上げます。
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15
往馬大社の秋祭り⑥ べんずりさんに密着
往馬大社の秋祭りからちょうど1か月も経ってしまい恐縮ですが、シリーズ⑥よろしければおつきあいください。
2013年10月13日(日)の本祭、午前中のことです。

例祭は神社における年に一度の最も重要な祭祀で、神社本庁からの幣帛(へいはく)を献じ、来賓や関係者が参列して厳粛に執り行われます。(往馬大社火祭り保存会発行『往馬大社の火祭り』より)
しか~し、ワタクシが興味をもったのは、例祭ではなくてm(_ _)m、弁随(べんずり)さんの動向なのでした。
前回の⑤でもちょっと触れましたが、弁随さんといえば、お祭りを取り仕切る重要な役で、機嫌を損ねたらお祭りができないほどの強い権限があり、神職よりもエライのだ、と聞いていました。
しかし、本祭の午前中、弁随さんたちは往馬大社にいらっしゃいません。
弁随さんは北地区と南地区から、それぞれ4人選ばれますが、北地区の弁随さんは「高良社(こうらしゃ)」で過ごした後、歩いて春日社へ渡り、そこで南地区の弁随さんと合流するという話を聞きつけました。
「高良社」は住宅地の真ん中に鎮座。探し当てるのにずいぶん苦労しました。

以前はこんもりした森の中にあったそうなのですが…
生駒山の眺めはバツグンで、きっともともとは一等地に鎮座されていたのでしょうと思えました。
高良社越しにのぞむ生駒山。

朝9時前から、弁随さんを待ち構えていると、あっ、ご到着です!

弁随さんたちの役割は、「神酒拝戴(しんしゅはいたい)」。
そうです、ひたすらお酒を飲みます。接待役の人もいらっしゃいます。

1升のお酒が空になると、弁随舞を奉納。

ゆったりした動きで、どこかユーモラス。お酒が入らないとこの感じは出せないのではと思いました。
神様に御挨拶をして

いざ、春日社へ出発~

先頭は一等弁随さん。冠の形が他の3人と違うのにご注目ください。これが垂纓(すいえい)の冠。3人は巻纓(けんえい)の冠。
お祭りのいちばんエライ人たちだというのに、お供の方もいず、沿道にも誰もいません。もちろん取材はワタクシのみ。
弁随さんたちがこうしてお渡りされていることを住民は知らないような?
あれだけお酒を飲めばのども乾くというもの。自動販売機で飲物をゲットする弁随さんたち。一等弁随さんのおごりのよう。弁随さんの装束と自動販売機の対比が何だかおかしくてクスッ。

それからうちそろって一分駅へ。

ええっ、電車に乗るの?
さにあらず。あれだけお酒を飲めば、あたりまえの生理現象が…
「ここで行っとかな、トイレないねん」
な、な~るほど。
あっ、それなら、ワタクシも~^^;
皆さんスッキリして、再び歩き始めます。
旧道の風情は、弁随さんによく似合いますね。

生駒山をバックに撮らせていただきました。

30分以上も歩いたでしょうか、第二阪奈を越えたあたりに春日社は鎮座。
南の弁随さん一行(白い装束の方々)がお待ちです。

合流して、神様におまいりしてから

「神酒拝戴」が始まりました。
ここでは2升のお酒を飲み干します。焼き鯛が用意されていました。

そのうちに、「どうや、アンタも飲みなはれ」とワタクシにも盃が回ってきて…
「これ飲むとな、病気せえへんで。まちがいなく健康が約束されるで。さあ」
というわけで、ワタクシもありがたくお神酒をいただきました。北と南の一等弁随さんから頂戴し、ご返杯もさせていただいた次第。

その後、8人で弁随舞を奉納。ゆったりと浮遊するような大らかさです。

↓これが、いわゆる「えびすくい」の所作カナ。

南北の弁随さんたちはかたく握手をかわし

神様に御挨拶をして

往馬大社へ向かわれました。

大社の近くまで来ると、警固のお迎えが

警固の方は弁随さんの前と後ろにつかれて

大社入り~

弁随さんたちは、この後、齋館に入り、三献(さんこん)の儀式にのぞまれました。
そうして、お祭り本番で大活躍。何時間もご一緒させていただいたせいで、親近感いっぱいのお祭り見学となりました。皆様、ありがとうございました。お約束どおり、『かぎろひの大和路』ができましたらお送りさせていただきます。すいません、もうちょっとかかりますが…^^;
2013年10月13日(日)の本祭、午前中のことです。

例祭は神社における年に一度の最も重要な祭祀で、神社本庁からの幣帛(へいはく)を献じ、来賓や関係者が参列して厳粛に執り行われます。(往馬大社火祭り保存会発行『往馬大社の火祭り』より)
しか~し、ワタクシが興味をもったのは、例祭ではなくてm(_ _)m、弁随(べんずり)さんの動向なのでした。
前回の⑤でもちょっと触れましたが、弁随さんといえば、お祭りを取り仕切る重要な役で、機嫌を損ねたらお祭りができないほどの強い権限があり、神職よりもエライのだ、と聞いていました。
しかし、本祭の午前中、弁随さんたちは往馬大社にいらっしゃいません。
弁随さんは北地区と南地区から、それぞれ4人選ばれますが、北地区の弁随さんは「高良社(こうらしゃ)」で過ごした後、歩いて春日社へ渡り、そこで南地区の弁随さんと合流するという話を聞きつけました。
「高良社」は住宅地の真ん中に鎮座。探し当てるのにずいぶん苦労しました。

以前はこんもりした森の中にあったそうなのですが…
生駒山の眺めはバツグンで、きっともともとは一等地に鎮座されていたのでしょうと思えました。
高良社越しにのぞむ生駒山。

朝9時前から、弁随さんを待ち構えていると、あっ、ご到着です!

弁随さんたちの役割は、「神酒拝戴(しんしゅはいたい)」。
そうです、ひたすらお酒を飲みます。接待役の人もいらっしゃいます。

1升のお酒が空になると、弁随舞を奉納。

ゆったりした動きで、どこかユーモラス。お酒が入らないとこの感じは出せないのではと思いました。
神様に御挨拶をして

いざ、春日社へ出発~

先頭は一等弁随さん。冠の形が他の3人と違うのにご注目ください。これが垂纓(すいえい)の冠。3人は巻纓(けんえい)の冠。
お祭りのいちばんエライ人たちだというのに、お供の方もいず、沿道にも誰もいません。もちろん取材はワタクシのみ。
弁随さんたちがこうしてお渡りされていることを住民は知らないような?
あれだけお酒を飲めばのども乾くというもの。自動販売機で飲物をゲットする弁随さんたち。一等弁随さんのおごりのよう。弁随さんの装束と自動販売機の対比が何だかおかしくてクスッ。

それからうちそろって一分駅へ。

ええっ、電車に乗るの?
さにあらず。あれだけお酒を飲めば、あたりまえの生理現象が…
「ここで行っとかな、トイレないねん」
な、な~るほど。
あっ、それなら、ワタクシも~^^;
皆さんスッキリして、再び歩き始めます。
旧道の風情は、弁随さんによく似合いますね。

生駒山をバックに撮らせていただきました。

30分以上も歩いたでしょうか、第二阪奈を越えたあたりに春日社は鎮座。
南の弁随さん一行(白い装束の方々)がお待ちです。

合流して、神様におまいりしてから

「神酒拝戴」が始まりました。
ここでは2升のお酒を飲み干します。焼き鯛が用意されていました。

そのうちに、「どうや、アンタも飲みなはれ」とワタクシにも盃が回ってきて…
「これ飲むとな、病気せえへんで。まちがいなく健康が約束されるで。さあ」
というわけで、ワタクシもありがたくお神酒をいただきました。北と南の一等弁随さんから頂戴し、ご返杯もさせていただいた次第。

その後、8人で弁随舞を奉納。ゆったりと浮遊するような大らかさです。

↓これが、いわゆる「えびすくい」の所作カナ。

南北の弁随さんたちはかたく握手をかわし

神様に御挨拶をして

往馬大社へ向かわれました。

大社の近くまで来ると、警固のお迎えが

警固の方は弁随さんの前と後ろにつかれて

大社入り~

弁随さんたちは、この後、齋館に入り、三献(さんこん)の儀式にのぞまれました。
そうして、お祭り本番で大活躍。何時間もご一緒させていただいたせいで、親近感いっぱいのお祭り見学となりました。皆様、ありがとうございました。お約束どおり、『かぎろひの大和路』ができましたらお送りさせていただきます。すいません、もうちょっとかかりますが…^^;
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笠・初瀬山・巻向山22㎞
11月10日、第28回桜井市ウォーキングフェスティバル
に参加しました。
「22㎞:笠・初瀬山・巻向山健脚コース」に魅力を感じて申し込んであったのです。

笠はともかく、初瀬山・巻向山なんて、1人ではゼッタイ無理っな所ですからね。
集合場所の近鉄大阪線長谷寺駅へ降りると、ポツリポツリと雨が落ちてきました。

後で小耳に挟んだのですが、たぶん悪天候予報のため、このコース600人の申し込みがあったのに当日参加は100人だったとか。全体での参加者は4分の1に激減したのだそうです。
ワタクシもちょっと迷ったのですが、なにせ一昨年参加したとき
は、豪雨のなか龍王山を下ったので、それに比べたら大したことはなかろうとどこか余裕の心境。そのときは確かに大変だったけれど、そのおかげでブログ仲間とリベンジを果たすことができたのだったし
、一見マイナスな状況でも(だから?)実は、予想外の素敵なことが起きる、という経験が多いものですからね。
長谷寺駅を9時過ぎに一斉スタート。
笠まではひたすらの登り道。一昨年のルートと同じかと思っていたら、変化に富んでいて、主催者の細かい心配りを感じました。
与喜天満宮のなが~い石段が入っていたり、笠荒神社も石段を登った後にチェックポイントがありました。しんどかったのですけれど…
これは与喜天満宮からの下り

雨も大したことはなくて、むしろ雨天ならではの風情を感じることができました。

ワタクシ、今回はもう寄り道しないとかたく心に決めて歩きました。
一昨年、秋祭りに偶然通りかかって
楽しかったなあなどと思いつつ・・・

チェックポイントを過ぎたあたりから、ワタクシはほぼ1人旅状態に。
参加者中のどの位置につけているかもわからなくて。真ん中ぐらいかなあと思っていたのですが、前にも後ろにも人影が見えなくて不安に。
初瀬山は藪漕ぎふうな所も。けれども、舗装道路よりも山道のほうがだんぜん好き。

初瀬山山頂。

巻向山も全く展望はききませんでしたが、1人では絶対来られないと思うと、感激ひとしお。
結構暗い山道で心細かったこともあり、山中の写真はほとんどありません。
山道を抜け、ようやく、見慣れた風景に出合ってホッ。
無人売店でミカン(100円ナリ)を買ったり

東の山々を振り返ったりしながら

(↑右から、三輪山、巻向山、穴師山、箸墓。初瀬山は見えないね)
ゴールの芝運動公園へ。
会場に着いて、まずは、お久しぶりの団長さんと先輩に御挨拶に行ったら、おうどんをごちそうになりました(いくつになっても先輩は越えられません。ありがとうございました~)。
おしゃべりなどしているうちに、参加券での抽選会。それから主催者があらかじめ設定したラッキータイムと同タイムの人を表彰するというのがあっておもしろいなと思っていたら、「14時31分」という声が。

わ、わ、わ! なんと、このワタクシがラッキータイム賞とは!!

思いがけないことでビックリ。疲れが吹き飛んだことは言うまでもありません。
ありがとうございました。
途中休憩をはさみましたが、ほぼ5時間30分で22㎞を歩いたことなり、えっこれって、きっかり時速4㎞ではありませんか。
結構アップダウンも多かったので、ワタクシにしては上出来。ペースもつかめたことだし、来年はいっちょ記録を意識してみようか。などと、一気に調子にのる単純なヤツなのでありました。
関係者の皆様、お疲れさまでございました。
↓今回のコース。クリックで拡大します。


「22㎞:笠・初瀬山・巻向山健脚コース」に魅力を感じて申し込んであったのです。

笠はともかく、初瀬山・巻向山なんて、1人ではゼッタイ無理っな所ですからね。
集合場所の近鉄大阪線長谷寺駅へ降りると、ポツリポツリと雨が落ちてきました。

後で小耳に挟んだのですが、たぶん悪天候予報のため、このコース600人の申し込みがあったのに当日参加は100人だったとか。全体での参加者は4分の1に激減したのだそうです。
ワタクシもちょっと迷ったのですが、なにせ一昨年参加したとき


長谷寺駅を9時過ぎに一斉スタート。
笠まではひたすらの登り道。一昨年のルートと同じかと思っていたら、変化に富んでいて、主催者の細かい心配りを感じました。
与喜天満宮のなが~い石段が入っていたり、笠荒神社も石段を登った後にチェックポイントがありました。しんどかったのですけれど…
これは与喜天満宮からの下り

雨も大したことはなくて、むしろ雨天ならではの風情を感じることができました。

ワタクシ、今回はもう寄り道しないとかたく心に決めて歩きました。
一昨年、秋祭りに偶然通りかかって


チェックポイントを過ぎたあたりから、ワタクシはほぼ1人旅状態に。
参加者中のどの位置につけているかもわからなくて。真ん中ぐらいかなあと思っていたのですが、前にも後ろにも人影が見えなくて不安に。
初瀬山は藪漕ぎふうな所も。けれども、舗装道路よりも山道のほうがだんぜん好き。

初瀬山山頂。

巻向山も全く展望はききませんでしたが、1人では絶対来られないと思うと、感激ひとしお。
結構暗い山道で心細かったこともあり、山中の写真はほとんどありません。
山道を抜け、ようやく、見慣れた風景に出合ってホッ。
無人売店でミカン(100円ナリ)を買ったり

東の山々を振り返ったりしながら

(↑右から、三輪山、巻向山、穴師山、箸墓。初瀬山は見えないね)
ゴールの芝運動公園へ。
会場に着いて、まずは、お久しぶりの団長さんと先輩に御挨拶に行ったら、おうどんをごちそうになりました(いくつになっても先輩は越えられません。ありがとうございました~)。
おしゃべりなどしているうちに、参加券での抽選会。それから主催者があらかじめ設定したラッキータイムと同タイムの人を表彰するというのがあっておもしろいなと思っていたら、「14時31分」という声が。

わ、わ、わ! なんと、このワタクシがラッキータイム賞とは!!

思いがけないことでビックリ。疲れが吹き飛んだことは言うまでもありません。
ありがとうございました。
途中休憩をはさみましたが、ほぼ5時間30分で22㎞を歩いたことなり、えっこれって、きっかり時速4㎞ではありませんか。
結構アップダウンも多かったので、ワタクシにしては上出来。ペースもつかめたことだし、来年はいっちょ記録を意識してみようか。などと、一気に調子にのる単純なヤツなのでありました。
関係者の皆様、お疲れさまでございました。
↓今回のコース。クリックで拡大します。

TB: -- CM: 14
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