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かぎろひNOW

悠久の奈良大和路を一歩ずつ  風景、もの、人…との出会いを楽しみながら

春日奥山で 

5月3日のワンデーウォーク(36㎞)は惨憺たる結果に終わった。→こちら

その夜は、寝返りをうてないほどで、疲れているのに眠れない状況icon08
かつて経験したことのない痛みに、いったいどうなることかと心配していたら、なぜか、ウソッと思うようなスピードですっきり回復した。
しかしまあ大事をとって自宅謹慎。片づけものをしたり、毛布の洗濯をしたりと、まる3日間、屋内生活。仕事少々。

3日もひきこもっていると、身体に不調をきたす(笑)
預かり仕事の締め切りにも余裕があるし、ちょっと歩いてこようっと。やっぱり来年のワンデーウォークに備えた歩きをしたいな。弱点はおしり周辺の筋肉だということが明らかになったことだし、上り道を歩かないと…

あっ、春日奥山の新緑を見に行こう! 
峠の茶屋あたりまで行ったらかなりの坂道を歩くことになりそうだ。


滝坂の道。久しぶりの夕日観音、朝日観音




首切り地蔵を過ぎて、石切峠に昔からある「峠の茶屋」をめざす



ふうん、ここから柳生まで13.7㎞かぁ。わりと短いやん。
と、36㎞ウォークに挑戦してほうほうのていだったくせに、生意気目線。
我ながらあきれるわぁ。


峠の茶屋までは結構、勾配のキツイ坂道。ありがたや~




峠の茶屋



おじさん暇そう。
草餅を食べて休憩するが、おじさん「今日はアカンなあ、誰も来いひんのや」。
って、ワタクシも一応、客なんですがぁ…
草餅だけ出してくれて、「お茶ちょっと待ってや、今わかしとるさかいな」。

しばらくおしゃべり。
座敷をのぞきこんで、あれっ?!
「たしか槍とか火縄銃とか飾ってありましたよねぇ」

「ああ、あれね。銃刀法の切り替えで今、警察へいっとんのや。明日あたり戻ってくると思うけど」

今日はどうやら、客はワタクシ1人かも。
ついでに、気になっていたことを聞いてみる。
「あのう、芳山の石仏って、ここから遠いんですか」

「そうやな、こっから30分、往復で1時間。目印も何もないで。道に迷ったら出てこれへんかもなあ。ほんでこれから行くか? 行くんやったら地図書いたるで」

そんなこと言われて、行けるはずないやんね(笑)
芳山には、貴重な石仏があるのを以前から聞いていて、かねがね行ってみたいと思っているのだけれど、女1人ではやっぱりやめておいたほうがよさそう。

同じ思いの人もいるのでは。芳山の石仏を訪ねるチーム組みません?
そのときはまた、おじさんが地図を書いてくれると約束してきた。


峠の茶屋から春日山遊歩道へ戻って、鶯の滝・若草山頂方面をめざすことに。

ところが、まもなく大粒の雨が降り出して…
ええっ、なんでやねん! 雨の予報なんてなかったでしょっ。
ゼッタイ降らないと思っていたので、雨具はなにひとつ持っていない。

ああ、素直に滝坂の道を戻っていたら、首切り地蔵のとこに休憩所あったのになあ。でも芳山へ行かずによかったわ。遭難してるとこや。

こんな山中でどないしょう。ケイタイの電池も切れて時刻もわからず、不安がつのるばかり。


←この木の下で雨宿り。

太い幹が斜めになっているので、強い雨もしのげた。感謝。

まもなく、雷が鳴り始めて、これってヤバイんちがうん。

木の下を出て歩き始める。






←しばらく行くと休憩所、発見!

ああよかった。ホッ。

先客あり、バイクツーリング途中か、男女2人。



「バイク、かっこいいですね」と女性に話しかけると、男性「いやぁ、娘がこのほど免許をとりましてね」。とてもうれしそうに話された。
「たまたま、2人とも今日が休みでねえ。どっかツーリング行こか、って出てきたんですわ」

京都からとか。
「奈良はいいですな。京都より魅力がありますよ」


雨が小降りになったのをみはからって、いっせいに外へ出た。
「お気をつけて」
不安だった気持ちがいっぺんにほどけて、温かいものが胸の中を流れた。


雨上がり。
信じられないような美しいものたちのなかにいた。









ひとりぼっちだったが、コワイとは思わない。
緑色をしたなにか大きな素敵ものに包まれているような不思議な感覚で、山道を下ったのだった。




春日奥山の旅が終わる頃、急に陽ざしが出てきた。

我に返る。

あれはなんだったんだろう。
恐怖も、至福も、一度に味わった夢のようなひとときだった。










↓春日奥山、この日、歩いたコース。赤い線。
原図は、奈良県のサイトからお借りした。



新大宮近くから全行程往復歩いたので、約15㎞ぐらいか。

※以前、春日奥山を歩いたときの記事、よろしかったら→こちら

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Posted on 2012/05/08 Tue. 22:31 [edit]

category: ハイキング

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