かぎろひNOW
悠久の奈良大和路を一歩ずつ 風景、もの、人…との出会いを楽しみながら
近鉄奈良駅で
30年ほども前になるだろうか。奈良の出版社から内定の通知をもらってからも行くべきかどうか決めかねていた。
大好きな奈良と編集という仕事は魅力だったが、通勤に1時間30分(その頃は大阪府堺市に住んでいた)を要すること、お給料がやたらに低いことが、ためらいの大きな要因だったと思う。
それでも最終的に、ワタクシを奈良に駆り立てたもの、…そう、これだった。
5月12日、雨上がりの午後、近鉄奈良駅で、そんなことを思い出した。

近鉄電車が地下駅の終点奈良につく。
地上にのぼるとまず目に入ってくる緑色が、それは素敵に感じられたのだった(県庁の突起は目障りだったけど^^;)。
交通量の多いメインストリートがすぐそこを走っているのだけれど、ゆるやかなスロープの向こう、緑の中からわき出してくるような車の列さえもなんだか魅力的。
緑色の中へ足を向ける。

駅からほんの1、2分歩いただけでこの景色。これは奈良県庁前あたり。
目の前に若草山がなだらかにやさしく、春日の山々が神秘的な連なりを見せる。
興福寺とその境内、すぐそこに阿修羅さんや五部浄さんのおはします至福感。

こんな景色を毎朝見ることができるのなら、1時間半をかけても奈良へ通いたいという思いがこみあげてきたのだった。
あれから時は流れた。
今もやっぱり、5月の今頃、近鉄奈良駅で、感動に浸るワタクシがいる。
大好きな奈良と編集という仕事は魅力だったが、通勤に1時間30分(その頃は大阪府堺市に住んでいた)を要すること、お給料がやたらに低いことが、ためらいの大きな要因だったと思う。
それでも最終的に、ワタクシを奈良に駆り立てたもの、…そう、これだった。
5月12日、雨上がりの午後、近鉄奈良駅で、そんなことを思い出した。

近鉄電車が地下駅の終点奈良につく。
地上にのぼるとまず目に入ってくる緑色が、それは素敵に感じられたのだった(県庁の突起は目障りだったけど^^;)。
交通量の多いメインストリートがすぐそこを走っているのだけれど、ゆるやかなスロープの向こう、緑の中からわき出してくるような車の列さえもなんだか魅力的。
緑色の中へ足を向ける。

駅からほんの1、2分歩いただけでこの景色。これは奈良県庁前あたり。
目の前に若草山がなだらかにやさしく、春日の山々が神秘的な連なりを見せる。
興福寺とその境内、すぐそこに阿修羅さんや五部浄さんのおはします至福感。


あれから時は流れた。
今もやっぱり、5月の今頃、近鉄奈良駅で、感動に浸るワタクシがいる。
TB: -- CM: 14
14
| h o m e |