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かぎろひNOW

悠久の奈良大和路を一歩ずつ  風景、もの、人…との出会いを楽しみながら

役行者と五色のウサギ 

左は、前回紹介した杉村商店「行者米」の袋にあったコピー。

役行者(えんのぎょうじゃ)は五色の兎にしたがって御所(ごせ)まちに現れ、葛城山の頂に籠もったとある。

そんな話あったっけ?
これって有名な話なん?
五色の雲っていうのは聞いたことがあるような気がするけど…

ワタクシ、恥ずかしながら、役行者と五色のウサギのことは知らなかった。

たった数行の「品」の紹介だからといって、原典も知らないままサラリと流すわけにはどうしてもいかない(家事は手抜きだが、仕事はキマジメ^^;)。

五色のウサギを省いたら商品の紹介にはならないし…

原典に触れないまでも、おさえておく必要はあるだろうな。

正史である『続日本紀』に書かれているのは、讒言によって役小角(えんのおづぬ)が伊豆に配流されたということとそれにまつわる話だけ。

伝説のたぐいはいったいどれほどあるのだろうと考えると、ちょっと気が遠くなる。

奈良県立図書情報館で調べることはできるだろうが、1日こもっても探し出せるかどうか…。

ちょっとその前に、ヒントつかめないかなあと、龍センセ(かぎろひ誌主宰)の書庫におもむいてみる。

すぐさま「これに目を通してみて」と出してきてくれたのが、『役行者伝記集成』(銭谷武平著)。

これがすごい本だった!

パラパラとめくって、ものの1分ほどで、解答が見つかったのだから。
感動のあまり、身体のチカラが抜けてしまったほど。

役行者の主な略伝が、平安時代から鎌倉、室町、江戸、と時代ごとに紹介されている。

それも、読みづらい原文ではなくて、やさしく現代語訳されているのがありがたい。
タイトルや内容は堅いはずなのに全編、温もりが感じられるやわらかい文章で、著者のお人柄がしのばれる。
たちまちファンになってしまった。

著者の銭谷武平(ぜにたにぶへい)氏は、長崎大学名誉教授で農学博士。
天川村洞川(どろがわ)の陀羅尼助丸で有名な「銭谷小角堂」がご実家のよう。

1920年生まれとあるから今年90歳。
ご健在なのでしょうか。

ありがとうございました。
この後も、ゆっくり読ませていただきます。


あ、役行者と五色のウサギ、は何に書かれていたかって?

はい、鎌倉時代の『源平盛衰記』。

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Posted on 2010/08/19 Thu. 13:37 [edit]

category: 読書

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