かぎろひNOW
悠久の奈良大和路を一歩ずつ 風景、もの、人…との出会いを楽しみながら
はちみつ採りを取材

大和郡山市にあるフレンチレストランLe BENKEIでは、自家製はちみつが使われている。

前日開かれた「スローフード奈良」懇親会には今年2回採取したはちみつが並んでいた。
第1回が4月13日、2回目は5月3日とある。
「3回目は明日」という話を聞いて、取材を申し入れた♪
「できるだけ白っぽい服装で来てくださいね」と尾川卓司常務に言われてギクッ。
そういえば、蜂は黒色に対して攻撃性を持っているということを聞いたことがある。と同時にちょっとコワイ…。
持ちうる白っぽい服装のどれにしようかと悩み、出かける段になって、カバンが黒いことに気づき、ああどうしよう、あそうそうモンベルの黄色いリュックがあったなと引っ張り出して、やっといざ出陣。
「ちょっと刺されて来いや~」という夫の声に見送られて


広い敷地のいちばん奥に巣箱は置かれていた。
尾川欣司オーナーシェフ自らが採取にあたられる。

白い作業着、編み目の布がついた帽子といういでたちの尾川オーナーシェフと養蜂家の田中守さん。

「たとえミツバチが身体についても、決してはらったりしないで、そのまま自然体で!」と田中さんから言われて、身体に緊張がはしる。
「この前、テレビの取材で女性カメラマンが蜂に刺されましてね。泣きながらカメラ回してはりました。根性ありました!」と田中さんの奥様。
ワタクシ近づけず、及び腰で、望遠レンズでねらう。
「こっちへおいで」とオーナーシェフ。
「ええっ大丈夫ですかっ(ワタクシそんな網かぶってないし…)」
「大丈夫、大丈夫」
で、近づいて撮ったのがトップの写真。それからこんなのも。
約4万匹のミツバチ。


蜂を払い落とし、遠心分離機にかける。


はちみつの収穫~


最初はビビッていたワタクシ、不思議なことに作業が終わる頃には、ミツバチに親しみのような感じを抱いていた。かわいいわ~。『みなしごハッチ』まで思い出したりして。
作業前に、尾川オーナーシェフからミツバチの習性についてレクチャーを受け、終了後はお茶をいただきながら養蜂家の田中夫妻から興味深い話をいっぱい聞くというぜいたくな取材であった。
ミツバチのすばらしいチームワークやコミュニケーション能力にブラボー!
人間はミツバチや自然に感謝をこめて食しなければと、つくづく思った。
田中さんは大和郡山市で「田中養蜂場」を営んでいらっしゃるが、初夏から9月頃まで仕事場を北海道に移されるという。お仕事とはいえ、うらやましい限り。
一昨年だったかのテレビドラマ『風のガーデン』の風景が目に浮かんだ。
※田中養蜂場
大和郡山市本庄町232-11
TEL・FAX0743-59-1719
こちらへ行くとハチミツが購入できるとのこと。

大和郡山市北郡山町276-1
TEL0743-53-3588
FAX0743-55-2121
http://www.benkei.ne.jp/
Le BENKEIほど自家製はちみつを料理にふんだんに使っているレストランはないだろう、とは田中さんの言葉。
Le BENKEIさん、田中さん、たいへんお世話になりました。
ありがとうございましたm(_ _)m
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