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かぎろひNOW

悠久の奈良大和路を一歩ずつ  風景、もの、人…との出会いを楽しみながら

原始日本語のおもかげ 


知人からこんなメールを頂戴した。

万葉集の研究者です。お読みかも知れませんが、友のワイフの書籍をご紹介します。朝日新聞の書評にも掲載されました。
たとえば、タスキとソデから
タスキは駅伝が国際化し、国際用語となったが、タスキとは、記紀神話の中に一神具の名として登場するほど古い和語だとのこと。
この後は、読んでくださいね。


書店で手にとってみると、おもしろそうなので迷わず購入。

『原始日本語のおもかげ』木村紀子著 平凡社新書 740円

著者の木村紀子先生は奈良大学の名誉教授で専門は言語文化論・意味論。松山市出身。
学者の書かれるムズカシ~イ専門的なものだったら敬遠しただろうと思うが、普段使っている言葉が実は…というような話で、興味がそそられる。

まずは目次。こんな感じ。

1 タケ(キノコ)にあたる
2 ナベでカユをたく
3 ツクシ・ホウシコ
4 コダマ・山ビコ
5 人とナル、風にナル
6 サメザメと泣く
7 熱くアソブ
8 カシをかえる
9 タカラークジ
10 マクラというクラ
11 タスキとソデ
12 ハダシとクツ
13 フミ切り、値ブミ
14 明日をヨム

ねっ、目次を見ただけで何かわくわくするものがあるでしょ。

たとえば「踏切」。
先生はなぜそのように呼ばれているのでしょうか。という問いかけから入られる。

「踏切」は明治時代、日本に鉄道が開通してからのものだから、たとえば関連のものはプラットホームとかトンネルとかレールとか外来語が多いのは当然だ。そう言われると、「踏切」という和語が際だって異質に感じられる。
そんなことも気づかずフツーに使っていたが、言われてみるとおもしろい!
こうして「踏む」ことについて、昔へとさかのぼっておもしろい話が展開する。

奈良の方言や地名などもよく出てくるので、奈良に住む者としては、さらに楽しい。
たとえば、紙の枚数を数えましょうかというとき、「よみましょか」と言いますよね。
私が育った高野山麓でも使っていたので、違和感は全くないが、先生が奈良へ来られた時、驚いたそうだ。

挿入されている方言地図を見てまたビックリ。
数えることを「よむ」というのは、日本全国で意外に少ない地域なのだ。
奈良、和歌山、四国(徳島、香川、高知の西方)、淡路島、能登半島、沖縄。

おもしろくて、語れば尽きないので、このへんで。
興味をもたれた方は書店でどうぞ。

紹介くださった方に「ありがとうございました」とお礼メールを送っておいたら、こんな返事が返ってきた。

ご購入、ありがとうございます。
木村氏のファンの一人に音楽家の「坂本龍一」が
いるそうです。
同氏は木村氏の著書すべてを読んでいるとのこと。
音楽家にならなかったら、坂本龍一は何になっていたのか?


へえっと思って、ネット検索していたら、木村先生の教え子と思われる人のブログを発見。
この人はある日、木村先生からこんなことを聞かれたそうだ。
「坂本龍一っていう人から、ラジオ出演のオファーがきたんだけど、あなたこの人ご存じ?」
で、CDやYMOのものなどを先生にお貸しして説明された。
先生はラジオ出演されたそうだが、そのタイトルは「教授が教授に聞く」というものだったとか。
(受け売りですので間違っていたらゴメンナサイ)

本を読み、エピソードを聞いて、すっかり木村先生のファンになったワタクシ。
先生の講演会とかがあったら、ゼッタイ聞きに行くゾicon09

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Posted on 2009/10/12 Mon. 23:11 [edit]

category: 読書

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