かぎろひNOW
悠久の奈良大和路を一歩ずつ 風景、もの、人…との出会いを楽しみながら
「正倉院展」お茶席

「正倉院展」期間中、博物館のピロティの部分に、お茶席(呈茶)が設けられているのをご存じでしょうか。
500円でお抹茶とお菓子(菊屋さんの上用饅頭、なかにしさんの「天平の鈴」など)がいただけます。
この席は、奈良国立博物館特別賛助会員「結の会」という団体が運営し、お茶の先生方が日替わりでご奉仕くださっています。
実は、ワタクシも「結の会」の会員なので、この時期には数日お手伝いをしております。
が、人手不足というのが現状です。
どなたか、お茶席のお手伝いをしてくださる方はいらっしゃいませんでしょうか!
商売繁盛で結構忙しいのですが、収益は博物館へ寄付しますので、スタッフはボランティア。
相応のギャラは出ませんので、お願いはしにくいのですが。
ただ、「正倉院展」の鑑賞はしていただけます。お抹茶とお菓子も味わうことはできます。
昼食つき。楽しい出会いがあります。

もちろん、仕事は多種ありますので、着物でなくてもOKです。
ワタクシは裏方でバタバタ。
忙しいけれども、和気藹々、充実感のあるひとときでもあります。
一度経験してみようかと思われる方、興味をおもちいただけた方、またご質問のある方は、このブログのサイド下にある「オーナーへメッセージ」からメールをくださいませ。
日程は下記のとおり(ワタクシも奉仕する日)ですが、1日でも2日でも、ありがたい限りです。
10月29日(木)、11月5日(木)、11月8日(日)
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年に1度の興福寺南円堂開扉

一昨日、興福寺南大門跡の発掘見学会に行った帰り、境内で左の看板を見かけました。
そうそう、年に1度、10月17日だけ、南円堂が開扉されるのでした。
そういえば、この日から、「お堂で見る阿修羅」も始まりますね。
http://www.kohfukuji.com/
一昨日の南円堂です。

昨年、五重塔初層と南円堂特別公開の折りに、お参りしたことを思い出しました。
大迫力の不空羂索観音菩薩さんはじめ、堂内はもちろん魅力的なのですが、
お堂をぐるっと回って入口へ至るアプローチの感じがいいのと、その途中から見る三重塔の美しさが忘れられません。
ハッと心うばわれ立ち止まったら、目の前に「撮影禁止」の文字が^^;
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興福寺南大門の発掘調査

昨日、興福寺南大門跡で見つかった基壇遺構の現地見学会に出かけてきました。
撮ってきた写真と、いただいた資料を交えてご紹介します。
南大門は興福寺の正門で、三条大路に開く。
下の写真は南から発掘現場を見たところ。まっすぐ北へ、金堂、講堂という伽藍配置となっている。
向こうに見える建物は仮金堂(講堂跡に建つ)。


伽藍配置図
(クリックで大きくなります)

南大門の遺構平面図
礎石やその抜取穴の配置から南大門の規模がわかった。
桁行5間×梁行2間、東西23.1m、南北9.0m

門の両端には金剛力士像が立っていた。
下の写真でプレートの置いてある所が金剛力士像基礎。この上に力士像の台座が設置されたと考えられる。

基壇本体は土を一層ずつ搗(つ)き固める版築工法が用いられている。


興福寺南大門の略年表。
7度の火災に遭っている。

『大和名所図会』(18世紀末)に描かれた興福寺南大門。
簡素な釘貫門(くぎぬきもん)と、壇正積(だんじょうづみ)の基壇が見える。
たくさんの人がつめかけた見学会。

※南大門跡の発掘現場の様子は、narara-3さんも報告されています。
http://narara3.narasaku.jp/e14560.html
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展望デッキ②

夕刻6時に西大寺で飲み友4人と待ち合わせ。
ワタクシは高野山麓から難波経由で西大寺へ着いたものの、20分ほど早い。
で、またまた駅ナカ「タイムズプレイス」へ。
「西城石井」をのぞいた後、お目当ての展望デッキへ行く。
予想どおり、暮れなずむ空のグラデーションが美しい。
ライトをつけて入ってくる列車を見ていると、旅情がかきたてられる。
デッキの顔ぶれは、若いパパと5歳の男の子。おばあちゃんとお孫さん2人〈3歳と1歳〉。
そして、変なオバサン約1人。
列車を見ながら、いつのまにか、なごやかな雰囲気となり会話が始まった。
楽しいスポットができたものだ。
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かぎろひの大和路26号

大型連休のあおりをうけて、やっとこさ、本日、『かぎろひの大和路』復刊26号が印刷に入りました。
もとはと言えば、私どもの計画のなさゆえの結果で、お待ちいただいている皆様にはほんとうに申しわけなく思っております。
26号の表紙だけ、ひとまずお先にご紹介します。
落慶を待つ唐招提寺金堂を背景に、野神神社の観音様にご登場いただいています。
発行は10月初旬になると思います。
詳細情報はその都度、ここでご報告させていただきます。
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展望デッキ

近鉄西大寺駅で橿原線に乗り換えるのに7分待ちとなったので、遅ればせながら、駅ナカ「タイムズプレイス」をのぞく。
おいしそう、あこんな店もある、おお豊祝さんの立ち飲み処も…と、ざあっと見ながら奥へ進んだ所で目に入ってきたのが「展望デッキ」の文字。
ドアを開けると、西大寺駅へ入ってくる電車が一望できるデッキとなっている。
何しろ、西大寺駅は、奈良線、京都線、橿原線が行き交う要衝なので、切り替えポイントが多く、それが見渡せるなかなかの眺め(西側のみ)。
次々に電車が入ってくる。車両のデザインさまざま。
俯瞰できる魅力と合わさって、飽きない。

脇目もふらずに見ていた子。

おっとっと、遅れるぅ。
あわててホームへ。
というわけで、駅ナカ探検は、展望デッキのみとなった次第。
※近鉄西大寺駅内の「タイムズプレイス」へは、電車利用者でなくても入場可。改札口で申請すると入場券がもらえる。半年間続けます、とのこと。ただし、お買物をしなかったときは、要入場料150円。
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マウスパッド

昨夜、こんな素敵なマウスパッドをいただいた〈誕生日プレゼントってことで〉。
ちりめん地で和柄。
さっそく本日から使い始める。
これがなかなかいい感じ。
無粋なワタクシの机上がちょっとおしゃれになったというだけではなく、
マウスの動きがすこぶる快調!
どうやら、ちりめんの小さな小さな凸凹が、ネズミさんの動きをうまくコントロールするみたい。
うん、これはええわ~。
自分では絶対買わない物だと思うので、ほんまにうれしい。
よっしゃぁ、これで仕事はかどるゾ。
写真の左にあるのは、一緒にいただいた、ちりめん地の名刺入れ。
これも早速使おうっと。
Aちゃん、ありがとう。

ちなみに今まで使っていたのはこれ。
娘が小学生の頃の、誕生日プレゼント。
ちょっと小さいし、滑りすぎるところもあるのだが、娘からもらった! というウレシサだけで、かれこれ10年愛用してきた。
もう、卒業していただいても、いいよね。
お疲れさま。
お蔵入り~。
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近鉄福神駅
吉野郡下市町に住んでいる幼なじみと高野山麓で合流し、帰りは車に便乗させてもらった。
おろされたのが近鉄吉野線「福神駅」。
なんとも縁起のいい名前だこと!
しかし、由緒ありそうな名前に反して、駅とその周りも新しい。
お隣の「薬水駅」とはまるで雰囲気がちがうのでびっくり。
薬水駅には駅舎もなかったというのに、ここはヨーロッパ調とでもいったらいいのか、デザインも凝っている。
夕方だったせいもあるが、新興地といった感じで、散策しようという興味がわきおこらない。
どうやら、このあたり、近鉄さんが住宅開発をして力を入れているらしいとわかり、なるほどね。

別名を「花吉野ガーデンヒルズ前」というのだそう。
梨狩りののぼりがはためいていた。
駅舎正面とは反対側に旧集落があるようで、このへんはまたいつか歩いてみたい。
上の写真は福神駅正面。
左のほうに、金剛山と葛城山の鞍部あたりが見えている。
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シュウメイギク

シュウメイギクという名前と、この花が私のなかで一致をみたのはまだ最近のことだ。
キクとついているから菊の花という思い込みがあったのだと思う。
そして、何かしら心ひかれる名も知らぬ花。
すらりと伸びた茎の上のほうに清楚な花をつけて、風の吹くままに自由に揺れている。
遠目には目立たず主張しないが、近づいてみると結構個性的ですらある。
そうそう、驚いたことには、花びらに見えるのがそうではなくて、萼(がく)なんですってね!
キンポウゲ科アネモネ属だそう。ナットク、なっとく。
先日、白毫寺でもシュウメイギクを見つけて、庭があったらこんな花を植えたいものだと思った。
そうして、さらに驚いたことには、高野山麓の実家に来ると、庭にシュウメイギクが結構たくさん咲いていたのだ。
目を疑った。まるで「青い鳥」。
1昨年までは年末に1度実家へ帰るぐらいだったから知らないのも無理はないが、昨年はいたはずなのに気づかなかった。庭を歩く余裕もなかったのだろうナ。
母もこの花が好きだったことがわかりちょっとうれしくなった。
お墓と仏壇に供えた。
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室生寺五重塔内部初公開

来年の話です。
平城遷都1300年のお祝いに奈良へ行こうと考えていらっしゃる遠くの皆様に、いち早くお教えしておいたほうがいいかなと思いまして。
今年4月すでに発表されているので、ご存じの方も多いとは思いますが、来年の遷都1300年祭にあわせて、3か寺の五重塔の内部が初公開されます!
今回、かぎろひ誌掲載にあたって、お寺さんにも確認をとりましたので、改めてご紹介します。
ちょっとワクワクします。
☆室生寺五重塔
「秘仏五智如来と両界曼荼羅特別公開」(本堂)
1月1日9時~3時
3月13日(土)~28日(日)9時~3時
9月11日(土)~26日(日)9時~4時
五重塔に安置されている秘仏五智如来像を金堂へお移ししての特別公開となります。
五重塔の内部も見学することができます。
http://www.murouji.or.jp/
☆當麻寺三重塔(東・西)
5月20日(木)~6月20日(日)
☆壺阪寺三重塔
3月1日(月)~ 5月31日(火)
10月1日(金)~12月18日(土)
あと、どこかの大きな古墳あけてくれないかなあ。
※上の写真は先日、桜井市磐余(いわれ)付近で撮った葛の花
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