かぎろひNOW
悠久の奈良大和路を一歩ずつ 風景、もの、人…との出会いを楽しみながら
唐招提寺地蔵堂特別開扉

写真は8月23日(日)午前9時30分頃の、唐招提寺金堂。
『かぎろひの大和路』復刊26号「秋篠川流域」特集号の取材もほぼ終わりに近づいた。
金堂の落慶法要のことや、お香のことなどを教えていただこうと、以前から存じ上げている執事の石田太一師にご都合をお聞きしていたら、23日を指定してくださった。
この日は地蔵盆で、年に1度、地蔵堂が開扉される。
おそらくそういうご配慮をしていただいたのだと思う。
「秘仏の地蔵菩薩が拝観していただけますよ」とご連絡をいただき、出かけた。
地蔵堂は、境内のいちばん奥(北)の、御影堂と本坊の間にある。

訪ねる人もまばらで、お堂はどこかのどかな雰囲気。

正面に、地蔵菩薩立像(平安時代、重文)。
思っていたよりもお背が高く、158.2㎝とのこと。檜の一木造り。弘法大師の作と伝わる。
切れ長の目、短い鼻筋や厚めの唇など個性的とも言えるのだろうが、少年のような面差しを感じるのは私だけか。
左手の掌に宝珠をかざす。
思いがけなかったのは、このお堂に、鑑真大和上立像が安置されていたことだ。
堂々としたお姿で、合掌されている。
え~っ、こんな鑑真様いらしたのぉ。
どうやら、中日国交正常化35周年に、中国から贈られたものらしい。
ということは平成19年ですか、ね。
脱活乾漆でつくられた立派なお像に目をうばわれた。
地蔵堂は24日も公開される。
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