かぎろひNOW
悠久の奈良大和路を一歩ずつ 風景、もの、人…との出会いを楽しみながら
近鉄道明寺線

最近、奈良と、実家のある高野山麓を往復する生活が続いている。
交通手段は、もっぱら電車である。
実家のある最寄り駅は、南海電車の九度山駅(和歌山県伊都郡九度山町)。
奈良と九度山駅を行き交うだけなのだが、いろいろなルートを見つけることに楽しみを見いだしている近頃。
①JR奈良駅~和歌山線でJR橋本駅~南海高野線に乗り換えて九度山駅
②近鉄奈良駅~近鉄西大寺駅~近鉄橿原神宮前駅~近鉄吉野口駅でJR和歌山線に乗り換えて橋本駅~南海九度山駅
③近鉄奈良駅~近鉄難波駅~南海電車に乗り換えて九度山駅
という3つのルートを、その時の気分や仕事の関係で、利用してきた。
他にないかなあと、路線図をにらんでいると(ヒマ~)、おお、ありました!
ということで昨日、実家から奈良への帰路に利用してみることにした。
それはこんなルート♪
④南海高野線九度山駅~河内長野駅~近鉄長野線に乗り換え~道明寺駅~近鉄道明寺線で柏原駅~JR大和路線に乗り換えてJR奈良駅着
近鉄道明寺線というものに初めて乗ったのだが、これがユニーク。
2両編成で、単線、発着と終着の間に駅が1つだけ(柏原南口)。
のんびり~と窓外を楽しんでいたら、大和川を越えたところで、はい終わり。2.2㎞、乗車時間5分のミニ路線なのだ。
ちなみに、各ルートの運賃はどうなのだろうと、調べてみると。
①1360円
②1280円
③1310円
④1200円
と、微妙に違うことが判明。道明寺線を利用するのがいちばん安かったのね。
いずれのルートも、かかる時間もさほど変わらないが、どうやら、乗り換えが多いほうが割安ということのようだ。
さて、次回はどれにしようかなっ。
それとも、まだ他にルートある?
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還暦展 西井康元本藍染作品「藍の環」

還暦展 西井康元本藍染作品「藍の環(たまき)」
平成21年6月11日(木)~15日(月)
AM10:00~PM5:00
会場:やまと郡山城ホール展示場
(大和郡山市北郡山町211-3 TEL0743-54-8000)
西井康元さんは、大和郡山市の藍染め作家。
阿波藍発酵建ての伝統を大切にしながら、独自の板締め技法で、新しい藍染めの世界を表出する。
今年は還暦ということで、例年以上に力作がそろうと思われる。
西井さんの工房は、やまと郡山城ホールの東隣にある「ふれ藍工房綿元(わたげん)」。
展覧会鑑賞の後は、工房の見学もどうぞとのこと。
http://www3.kcn.ne.jp/~watagen/09kotenannai.htm
大和郡山市北郡山町244 TEL0743-52-2328
写真は、案内状ハガキより
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わらびとろろ

昨日、ホタルブクロと一緒にワラビもいただいた。
りっぱでしょう。
持参した本人が摘んで、あく抜き処理も終わったもの。
その心遣いに感謝。
いやいや、生ワラビなどを持ち込んだら、私がオタオタすることなんて、お見通しなのだ。
中学校の同級生というのは、ン10年経っても、飾ることなく、つくろうことなく、一気に昔に戻ることができる不思議な関係なのよね。
筍(はちく)とワラビの炊き合わせをしてから、他に何かないかなあとネット検索してみる。
「わらびとろろ」で決まり!
わらびをたたいて繊維をこわし、細かく切る。山芋もたたいて、一緒にしてポン酢か三杯酢で、と書いてあったのだが、父の好みにアレンジすることに。
と言っても、いつものとろろ汁(山芋をすりおろして卵と出汁と醤油を少々)に、たたいて切ったワラビを入れただけ。
これがなかなかいけるのだ。ワラビのぬめりと、とろろの相性バツグン。
寡黙な父も「うまい!」
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花に寄せて

昨日、「はなの」さんからコメントをいただいた。
URLがリンクされていなかったので、ブログを探し当てるまで少し時間がかかったけれど、たどりついたところは花々に彩られていて、幸せな気持ちになった。
http://hanahana.narasaku.jp/
昨年旅立った母も、花が好きだった。
母の日に、私はいつも母の知らないだろう花を、鉢植えで贈ることにしていたが、私が知らないだけで、母はよく知っていた。
そそっかしくてデリカシーに欠ける私は、母が大事に育て、わざわざ持ってきてくれた「鷺草」をベランダに置いて、すぐ枯らしてしまったっけ。
主をなくしたけれど、庭では入れ替わり立ち替わり、狭いながらどこかで何かが咲いている。
名前の知らない花も多い。(上のガーベラはわかります(^_^)v)
「はなの」さんの手をひっぱってこの庭に連れてきたら、きっと「これは○○」「あれは○○」と教えてくれるのだろうな、などと、しばし物思いにふけっていると、玄関にお客様が。
「は~い」
なんと、そこには、中学時代の同級生が花を持って立っていたのだった。
。なにか、不思議な花物語。ホタルブクロ、これもわかるゾ。

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まったり「低山歩き」のすすめ

高野山麓(実家)に滞在中。
山々に囲まれた静かな時間の流れのなかで一日が過ぎた。
カメラを持って山歩きに出かけることもあるが、今回は副業(?)が山積。テープ起こしが2本と某機関紙の編集作業に追われ、パソコンの前で過ごす一日となった。
置いてあった『文藝春秋』6月号を読んでいると、“まったり「低山歩き」のすすめ”という記事が目に止まった。
著者はイラストレーターの小林泰彦さん。
日本中の低山(約1000山)を歩いた末に、ベスト100山を選んだ『日本百低山・標高1500メートル以下の名山100プラス1』(文春文庫)という本を書かれている。
http://www.amazon.co.jp/gp/reader/4167753596/ref=sib_dp_ptu#reader-page
奈良県ではどこを推薦しているのかなあと読み進めていくと、二上山、三輪山、多武峰、葛城山、吉野山の5つ。
そして、和歌山県ではただ1つ、高野山が登場していた。
そうそう、高野山と言えば、世界遺産登録されている「紀伊山地の霊場と参詣道」の「高野山町石道」約20キロを、ついこの前、歩いてきたばかり。
ブログで紹介しよっと♪ と思い立ったのでありますが、写真は自宅のパソコン内なのでした。トホホ。
いつかそのうちにご紹介できればと思います。

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ゆかいな図書館

JR和歌山線(奈良~和歌山)が奈良県から和歌山県へ入って3つ目の、
橋本駅構内に「ゆかいな図書館」がある。
待合室を図書館にして、昨年で10周年を迎えたという。
本は全て寄贈されたもので、10年間で15万冊にのぼる(貼り紙から)。
誰もが入って見ることができ、持ち出しも自由、返却期限なし、
係員もいないというおおらかさ。
作家の五木寛之氏は、エッセーで、この「ゆかいな図書館」の自由さを
讃えているとか。
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/wakayama/080305/wky0803050232006-n1.htm
どの作品の中に書かれているのかしら、ね。ご存じの方は教えてください。
「ゆかいな図書館」が10年続いてきたというのも、
寄贈してくださる方、掃除や管理をされているボランティアの方、
そして橋本高校(私の母校です)の生徒などの協力あればこそ。
末永く続いていくことを祈ります。
残念なことには、返却率が少ないとか。
もしも要らなくなった本などありましたら、下記へ送ってあげてください。
駅への持ち込みもOKとのことです。
〒648-0065
橋本市古佐田1丁目3-1 「ゆかいな図書館」坂口繁昭様
TEL 0736-32-0651
昨日、私も1冊お借りしてきました。
この土曜日か、6月には必ずお返しします。ありがとうございます。

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手づくりの本

『かぎろひの大和路』の読者である富山市在住の大島悦雄さんから「懐古 富山城下の町」という冊子が送られてきた。
手にとって、もうびっくり。
ページをめくるたびに、驚きと感動がつのってゆく。

きめ細かな調査をもとに、記憶をたどり、まちへの愛着を1冊にまとめたことにも驚かされるが、文章は自筆、ちりばめられている絵や写真なども大島さんの手によるもの。文字通り、手作りの本なのだ。
レイアウトや装丁も、どこかおしゃれでセンスが感じられる。
今や、パソコンや印刷技術がなければ出版など考えられない時代。
大島さんの手づくりの本を見て、編集の原点を見る思いがする。
ちなみに、手作りのこの本の発行部数は6冊とか。
そんな貴重な1冊を、お届けいただき、恐縮と感謝でいっぱい。大島さんありがとうございます。
大島さんのお手紙の一節を紹介します。
…私は、60歳前後から年に数回、五万分の一の地図をたよりに、大和を歩きました。
光揺らぐ大和村里の思い出が尽きませぬ。…
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まほろば総体記念商品券

今年夏に開催される「2009まほろば総体」を記念して、プレミアム商品券が売り出されるのをご存じですか。
1万円で1万1千円分の買物ができるというもので、6月20日、21日に一斉に販売されます。
奈良市内の主要商店街を始め、奈良ファミリーやイトーヨーカドーなどの大型店でも扱われます。
詳しくは、奈良市商店街振興会のホームページへどうぞ。
http://www.nara-shoushinkai.or.jp/mahoroba/index.html
実は、私も両日、商品券販売のお手伝いをする予定。
担当地は未定ですが、よろしくお願いしま~す。
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阿修羅展

東京在住の知人から、念願の「阿修羅展」へ行ってきたというメールが届いた。
平日10時で40分待ち、会場を出る時は70分待ち、土日は2時間以上とのこと。
すごい人で、阿修羅には人垣ができゆっくり見られなかったけれど、それでも、ガラス越しでない「素顔」はやはり見事だったとの感激メールであった。
以下、原文のまま。
…僕は阿修羅よりもむしろ沙褐羅と五部浄に会いたかったので、出かけた甲斐があったと思います。
五部浄はガラス越しでしたが、国宝館では見ることが出来ない横顔を見ることが出来ましたし、右腕の一部が残されていて並んで展示されていたのには驚きました。
十大弟子も八部衆も一部は展示を終えていたのですが、仮金堂の四天王に会えるとは思っていませんでした。23年ぶりの対面です。そういえば五部浄も最後にあったのは15年以上前。…
阿修羅像は、ガラスケースに入ってないのですね。
思い切った展示で、いささか心配。でも見てみたいなあ。横から、後ろから、なんて。
7月には九州国立博物館へ。
どうぞご無事に奈良へお戻りくださいますように。
(写真は、JR東海のポスターから。昨年10月興福寺境内で撮影)
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秋篠川のほとりから

古代史の第一人者、直木孝次郎先生は、唐招提寺の北、秋篠川のほとりに住んでいらっしゃる。
もうずいんぶん前に、取材でご自宅をお訪ねしたことがある。
温厚で知的な風貌と、優しい雰囲気にすっかり魅了されたのだった。
著書は枚挙にいとまがないが、『日本古代国家の構造』『日本古代の氏族と天皇』『日本古代兵制史の研究』など難しそうな専門書以外に、読みやすいエッセー風のものも多い。
『秋篠川のほとりからー奈良歴史散歩』も、そうした本の1つと言っていい。
「寺々と仏たち」「奈良の春秋」「初瀬もうでの思い出」などなど、歴史だけではなく文学や美術などについても、時に思い出をふりかえりつつ、しみじみとした筆致で綴られている。
以下、「仏像の美しく見えるとき」から抜粋
…唐招提寺の講堂では、戦後この寺に近い尼が辻に住むようになってからのことだが、ある秋の夕ぐれ、講堂の連子窓から射しこむ夕陽の赤みを帯びた光に照らされた伝薬師如来像の姿は忘れられない。いつもは見られない光と影のコントラストは如来像に生気と重量感を与え、思いがけない迫力がうまれるのである。…
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