かぎろひNOW
悠久の奈良大和路を一歩ずつ 風景、もの、人…との出会いを楽しみながら
なぜか十三峠
お世話になっていた平群町の書店が今月で閉められるという。先日電話がかかり、今月末までに来てください、店が閉まっていても近くにいますからと、携帯番号を教えてもらっていたので、お訪ねする日時も連絡せずに、4月25日、のんびり出向いた。
お店のシャッターがおりているのは想定内。が、教えてもらった携帯へ連絡するも、出ない…
そういえば、午後のほうがいいとおっしゃっていたかなあ。じゃあ、久しぶりに平群を歩くとするか、とむしろ、降ってわいたこの好機を喜んだ。
どこへ行く? と一瞬迷ったが、やっぱり山の気に触れ、眺望を楽しみたい。思い立って、十三峠を目指すことに(笑)
ツボリ山古墳までは「かぎろひ歴史探訪」で行ったよね⇒★
そこからどんどん上って行った。
舗装道路で道は風情があるとは言い難いのだが、眼下に広がる風景がすばらしくて

これからどんな感じに開けるのだろうと、それだけを楽しみに足が進んだ。
ようやく十三峠の道標が現れたものの

えー、まだ5kmもあるのか。引き返そうかと迷うも、峠からの眺望を見たい。
汗ばむ陽気とはいえ、吹きくる風は心地よく、ウグイスの鳴き交わしがさわやか。
峠に着いらしい。

十三峠の石仏さん


大阪側に広がる眺望

峠からはさまざまな方向へ下山するルートがあるようだった。
ほんとなら、大阪方面へ下りたいところだけれど、平群の書店へ戻らないとね。今日の目的はそれなんだから。同じ道を戻るのは何だか気が進まないけど、センセの「同じ道でも行きと帰りでは風景が違う」という言葉を思い出していたところ、石仏の向こうに、別ルートがあるのを発見!
上ってきた道とは違い、ええ感じ。

これぞハイキング道やね

森の小道で涼しい

いや、しかし、眺望がきかないのはどうよ、と思いつつ歩いていたら、思いがけない絶景パノラマが!

奈良盆地、大和三山、東の山々の眺望に立ち尽くしてしまった。
すご~い、とか叫んだかも(笑)。ご近所さんが出てこられて、しばしおしゃべり。
こんな風景を見ながらの下山。胸のすく思い~

重なる二上、葛城、金剛も現れ

平群の一大産業である「小菊」の畑も美しい


以前、平群特集で小菊をとり上げた時、高所の栽培地を案内してもらったことを思い出したり。
突然の十三峠行きだったが、ほんとうに楽しかった。
眺望は一見の価値あり。
今度行くなら、下山したほうの道を上り、大阪側へ下ってみようと思うのだ。
歩いたコース

高低図

お店のシャッターがおりているのは想定内。が、教えてもらった携帯へ連絡するも、出ない…
そういえば、午後のほうがいいとおっしゃっていたかなあ。じゃあ、久しぶりに平群を歩くとするか、とむしろ、降ってわいたこの好機を喜んだ。
どこへ行く? と一瞬迷ったが、やっぱり山の気に触れ、眺望を楽しみたい。思い立って、十三峠を目指すことに(笑)
ツボリ山古墳までは「かぎろひ歴史探訪」で行ったよね⇒★
そこからどんどん上って行った。
舗装道路で道は風情があるとは言い難いのだが、眼下に広がる風景がすばらしくて

これからどんな感じに開けるのだろうと、それだけを楽しみに足が進んだ。
ようやく十三峠の道標が現れたものの

えー、まだ5kmもあるのか。引き返そうかと迷うも、峠からの眺望を見たい。
汗ばむ陽気とはいえ、吹きくる風は心地よく、ウグイスの鳴き交わしがさわやか。
峠に着いらしい。

十三峠の石仏さん


大阪側に広がる眺望

峠からはさまざまな方向へ下山するルートがあるようだった。
ほんとなら、大阪方面へ下りたいところだけれど、平群の書店へ戻らないとね。今日の目的はそれなんだから。同じ道を戻るのは何だか気が進まないけど、センセの「同じ道でも行きと帰りでは風景が違う」という言葉を思い出していたところ、石仏の向こうに、別ルートがあるのを発見!
上ってきた道とは違い、ええ感じ。

これぞハイキング道やね

森の小道で涼しい

いや、しかし、眺望がきかないのはどうよ、と思いつつ歩いていたら、思いがけない絶景パノラマが!

奈良盆地、大和三山、東の山々の眺望に立ち尽くしてしまった。
すご~い、とか叫んだかも(笑)。ご近所さんが出てこられて、しばしおしゃべり。
こんな風景を見ながらの下山。胸のすく思い~

重なる二上、葛城、金剛も現れ

平群の一大産業である「小菊」の畑も美しい


以前、平群特集で小菊をとり上げた時、高所の栽培地を案内してもらったことを思い出したり。
突然の十三峠行きだったが、ほんとうに楽しかった。
眺望は一見の価値あり。
今度行くなら、下山したほうの道を上り、大阪側へ下ってみようと思うのだ。
歩いたコース

高低図

25
烏土塚古墳

昨日、高野山麓から戻ってすぐ、手元の仕事が気になりながら、もっと気になる書店への納品に出かける。
王寺から生駒方面へ。途中、平群の書店に寄るが、お休み。
がっかりしないのが、ワタクシのノーテンキなところで、俄然、烏土塚(うどづか)古墳へ行きたくなる。
こんないい天気だもの、あそこからの眺めはすばらしいに違いない。
烏土塚古墳は、平群谷最大の古墳で、石舞台にも匹敵しようかという規模をもつ。
近鉄生駒線竜田川駅のすぐ西の高み、住宅のど真ん中にある。
そう、昭和45年、宅地開発の波のなかで、あやうく取り壊されそうになった。
それはならじと立ち上がった平群の住民たち。
その保存運動のおかげで一命をとりとめ、今は国の史跡になっている。
そのパワーは「平群史蹟を守る会」発足のきっかけとなり、今も地道な活動が続けられている。
http://www.m-network.com/heguri/index.html
烏土塚古墳は全長60.5mの前方後円型。
後円部の南に開く石室。巨大な石が組まれている。

鉄格子の間から薄暗い石室内へカメラを向けると、石棺が。

その石の大きさは石舞台古墳を連想してしまうほどだが、天井の高さ4.3mは石舞台に次ぐものだという。


墳丘測量図と石室実測図(クリックで大きくなります)
盗掘があったものの、金銅装馬具・銀装太刀等の武具・四獣鏡などの副葬品が出土。
6世紀後半の築造だと考えられている。
こんなスケールの大きなお墓に葬られたのは、氏族の長に違いない。
見晴らしもバツグンだ。


西に生駒山を、東に矢田丘陵をのぞむ。
訪れる人もない石室をのぞいていると、西の空がにわかに暗くなってきてぞーっ。
石室前から撮った信貴山

古墳を訪ねると、どうもこういうことが多い。
祟られませんように。
トップの写真は、竜田川駅近くから見る矢田丘陵
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