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かぎろひNOW

悠久の奈良大和路を一歩ずつ  風景、もの、人…との出会いを楽しみながら

「不染鉄」展は11月5日まで 

行きたい、行こうと熱く思いながら、会期も残り少なくなって、ようやく10月24日、所用を済ませた後、奈良県立美術館へ。

171024奈良県立美術館

171024不染展展


不染鉄の名前は、30数年前、奈良へ来てすぐ知ることになった。
以前、このブログにも書いたことがあるのだが(⇒)、乾勝二さんという日本画家とお知り合いになって耳にしたのだった。
乾さんは最初、不染鉄氏の指導を受け、後に京都専門学校(京都芸大)で上村松篁氏に師事した。

ワタクシが乾さんと出会った頃は、全長30mにも及ぶ襖絵「大和百景」を描かれていた。
あるとき、幸運にも、ようやく完成された1枚の襖絵を見せていただく機会を得た。

1710乾画

↑旧刊のかぎろい誌に載せたものを撮ったので、鮮明でないのが残念。


不染鉄展を観てから、乾さんの画を目にすると、やはり作風(俯瞰と細密)はとてもよく似ているなぁと再認識。

乾さんは芸大を卒業後、出征。ソロモン諸島やラバウルの激戦で死の境を彷徨したとき、大和の美しい風景が目に浮かんだという。
九死に一生を得て日本に帰ってからは「展覧会に入選して有名な絵描きに」という野心は消えていたとおっしゃっていた。
戦後は、展覧会を開くことも、出品することもせず、ひっそりと西の京で、記憶に残る大和を描き続けた。

1710乾氏


不染鉄展にひきこまれるほどに、ワタクシには乾勝二が重なってしまう。
作風はもちろんだが、師の人間性や生き様にもかなり影響を受けたのではないか、と思えてしかたがないのだ。

そこで、お2人の年齢の差、出会いの時期は? と勝手に想像してみた。
ああ、乾さんから、もっといろいろ聞いておけばよかったと後悔するばかり。


以下、かぎろひ、はげしく妄想。

図録の年譜を参照すると、不染鉄と乾勝二は20歳の開きがある。
不染鉄が奈良、西の京で住んだのは36~37歳。そのとき、乾は16~17歳、生を受けた西の京で多感な青年に成長していた。

不染38歳、南都正強中学校(夜間)の図画教師。
39歳~53歳は神奈川、東京で住んでいる。

不染鉄が西の京に住んだときに、やはり西の京にいた乾勝二と最初の出会いがあったのではないか。
知り合ったというよりも、その頃、すでに不染鉄の名は知られていたはずだから、乾のほうが憧れに似た気持ちで師と仰いだかもしれない。また、不染のほうも、乾に稀有な才能を感じたか。

18歳で上京して不染鉄の指導を受けたということはご本人からお聞きしたことがあるので、あるいは尊敬する不染を頼って行ったのかも。
その後、乾は京都専門学校(京都芸大)で上村松篁氏に師事しているが、これも不染の勧めがあったのでは。
不染鉄と上村松篁とは共作もあり、親しくしていたことがわかるのだ。

↓扇形の紙に、不染が樹々を描き、上村が白鷺を描いた「寒林白鷺」(以下、不染鉄の作品は図録から)

171024寒林白鷺


不染鉄は昭和23年、55歳で再び奈良へ。正強中学校の二代目理事長になっている。
それから、奈良県美術展覧会の審査員、奈良市美術展覧会の委員、奈良県商工会議所主催第二回新観光土産品の審査会で「のれん」が優秀賞。
奈良商工工芸館ギャラリーで個展を開催。
奈良県美術展覧会に招待出品。
奈良県美術人協会に所属し、展覧会に出品。

などなど、積極的に奈良の美術人と関わっているように見える。
前半生の人となりとは別人のようでさえある。
このときも、おそらく、不染鉄と乾勝二は交流があったとみるほうが自然だ。
不染鉄にとって、奈良は風土の魅力とともに人情にもあついものを感じる地だったのではないだろうか。だからこそ、奈良が終の棲家となったのだろう。


「春近し 太田君のアトリエ之図」という作品(↓下の絵、上は奈良女子大学)

171024太田君のアトリエ

太田君というのは、彫刻家の太田昭夫氏だろう。

1710太田昭夫
↑1984.3 かぎろいの大和路から


絵に添えられた文章を読むと、太田昭夫27歳、不染鉄76歳。
太田は彫刻とともに墨絵の制作にも励んでいたが、絵は不染鉄に学んでいたようだ。
図録の解説によれば、太田昭夫の弟、太田佳男と不染鉄は家族ぐるみのつきあいであったという。

太田佳男作、不染鉄坐像

171024不染鉄坐像


赤膚焼の窯元、特に大塩正人とも親交があったようだ。

不染が絵付けし、大塩正人が焼成した作品がいくつも出されていた。

1710大塩正人


大塩正人氏(旧かぎろい誌より)

1710大塩正人2


不染鉄の絵の魅力とともに、奈良の芸術家たちにも思いをはせた展覧会だった。


※没後40年 幻の画家 不染鉄は11月5日(日)まで⇒
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Posted on 2017/10/25 Wed. 21:20 [edit]

category: 展覧会

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25

「懐かしの甲子園界隈」展へ 

9月21日、西宮市立鳴尾図書館で開催中の「懐かしの甲子園界隈」写真展へ行ってまりました。
昭和28年、29年頃の貴重な写真が展示されています。

170921懐かしの甲子園界隈


地域も時代も、ワタクシにはあまりご縁がないはずでしたが、写真を提供されたYさんの説明を聴きながら、古い写真の魅力を堪能しました。撮影されたのはYさんのお父様。この時、Yさんはまだこの世に生を受けていなかったそうです。

以下の写真は2回クリックでもう少し大きくなります。


甲子園駅今昔

170921甲子園駅今昔

↑下の写真は現在の阪神甲子園駅。Yさん撮影
↓かぎろひ撮影

170921阪神甲子園駅





阪神タイガースの選手

170921タイガース選手

170921タイガース選手2

リラックスした自然な表情を見ると、選手と撮影者の親近度がわかるようですね。Yさんのお父様は阪神電鉄にお勤めだったとか。


阪神パーク

170921阪神パーク

ワタクシが幼い頃、阪神パークで撮ってもらった写真は、ボートに乗ってるとこやったはず…。覚えていなくても、写真があると思い出になりますね。今度、実家へ帰ったら確認してみようっと。


操車場の写真というのも珍しいですよね。

170921幻の洲先操車場

170921洲先2

170921洲先3

170921洲先4

↑Yさんのお父様もいらっしゃるとか。中央列の右の方とお見受けしましたが、ちがった?


西宮市内では話題沸騰のようです。
↓掲載された新聞記事

1709新聞記事


食い入るように写真をご覧になっているおじさまたちが印象的でした。

170921鑑賞


※「懐かしの甲子園界隈」展は10月1日(日)まで
西宮市立鳴尾図書館⇒

170921鳴尾図書館

Posted on 2017/09/22 Fri. 15:28 [edit]

category: 展覧会

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懐かしの甲子園界隈 

西宮市で興味深い写真展が開催中です。

懐かしの甲子園界隈


写真を提供されたのは、市内在住のYさん。
撮影されたのはYさんのお父様。昭和28年、29年当時、阪神電鉄にお勤めで、暇を見つけては町の風景を撮られていたのだとか。
Yさんはお父様の遺品を整理されていて、膨大な写真群を見つけられ、その中から、甲子園界隈にまつわるものを集めて今回の展覧会が実現しました。

公開されている作品の中には、阪神電車武庫川線の洲先駅の延伸部にあった、洲先操車場や旧川西航空機工場の珍しい写真、阪神タイガースの練習風景などもあると聞きます。

甲子園


今はなき、阪神パークの写真もあるようで、懐かしい。
 
ワタクシの小さい頃のアルバムには、阪神パークで遊んだ写真が残っているのです。ワタクシ自身は覚えていないのですが、両親は高野山麓の片田舎から、そんな遠くまで連れてってくれたのだと胸が熱くなります。                       


写真提供されたYさんは、「かぎろひ歴史探訪」のお仲間で、今やワタクシの飲み友達。
ブログ「鉄道の旅、音楽の旅」の管理人さんでもあります。⇒
ブログ掲載記事⇒
Yさんとの、そもそものご縁⇒

先日(9月14日)の歴史探訪の折りにも、展覧会のご紹介をし、19日に伺うようなことを申しましたが、実は19日は休館日なのでしたm(__)m

展覧会は10月1日(日)まで(月曜休館、18日開館、19日休館)

私どもは、21日(木)に、お訪ねする予定です。Yさんに甲子園あたりをご案内いただいた後、写真展鑑賞予定。
もし、ご一緒したいと思われる方がいらっしゃいましたら、ご一報ください。右のメールフォームからどうぞ。

甲子園駅


Posted on 2017/09/17 Sun. 17:24 [edit]

category: 展覧会

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第11回 Nの会 森中絵画教室展 

今年も「森中絵画教室展」が始まりました。

170613Nの会


「かぎろひの大和路」が復刊当初から挿絵でお世話になっている森中秀生氏が主宰する絵画教室の展覧会。もう11回目となるんですね。

森中先生と15人の生徒さんが、水彩、油、パステル、アクリル、鉛筆と多彩で意欲的な作品が並んでいました。
「今年は肖像画が多いですね」と言うと
「自画像なんですよ。自分の内面を見つめてみようということで全員が自画像に挑戦しました」とのこと。

170613Nの会2

かぎろひ誌上では、特集に合わせて、その地の風景をスケッチしていただいているのですが、展覧会の作品にはまた違う趣があり、個性があふれ、親近感をもって興味深く見せていただきました。ありがとうございます。

※第11回 Nの会 森中絵画教室展
2017年6月13日(火)~18日(日)
9:00~17:00(最終日は15:00まで)
奈良県文化会館 !F A展示室

Posted on 2017/06/14 Wed. 04:38 [edit]

category: 展覧会

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写真展 ~鉄道の旅 音楽の旅~ 

鉄道写真の展覧会と、オープンリールテープによる演奏会のご案内です。

1706写真展


開催日 2017.6.21(水)~7.2(日)[6月26日、27日は定休日]
      12:00~18:00

場 所  音響珈琲「長楽庵」→
      大阪市西区立売堀3-8-6
      TEL 080-7009-8739
出展者安田さんのブログ「鉄道の旅、音楽の旅」から→


ワタクシが偶然にも、安田さんとご縁ができたのは4年前。
「鉄道の旅、音楽の旅」の、この記事(→)がきっかけでした。
ワタクシの記事→ ★


いまや、安田さんとは歴史探訪仲間、飲み友達。まるで旧友みたいな感じ^^;
ご縁って、ほんとに不思議ですよね。

Posted on 2017/06/12 Mon. 06:21 [edit]

category: 展覧会

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