かぎろひNOW
悠久の奈良大和路を一歩ずつ 風景、もの、人…との出会いを楽しみながら
「藍のキセキ展」は7月17日まで
藍染師、西井康元さんとお弟子さんたちの展覧会が今年も開かれています。
西井さんの藍染は、オリジナルの「板締め技法」で表現される「花弁染め」が魅力ですが、毎年、より多彩に、繊細に進化を遂げているのを感じます。

息子さんの元洋さんがデビューされてから10年を過ぎ、お父様とはまたひと味違う独自の世界を開きつつあるなあと感じられます。お父様は息子さんの作品を「どないなってるかわからへんやろ」と嬉しそうに表されていました。
藍染に草木染めを絡ませて表現


複雑なメダリオン絨毯を連想したり、万華鏡をのぞいているような不思議な気持ちに
これはお父様、康元さんの作品

藍の深さが際立ちますね。
今年もありがとうございました。西井康元さんと元洋さん

「藍のキセキ展」は7月17日(月・休)まで
DMG MORI やまと郡山城ホール展示場
会場の東側「ふれ藍工房 綿元」では、藍染・草木染のストールやのれん、小物などを販売されています。
西井さんの藍染は、オリジナルの「板締め技法」で表現される「花弁染め」が魅力ですが、毎年、より多彩に、繊細に進化を遂げているのを感じます。

息子さんの元洋さんがデビューされてから10年を過ぎ、お父様とはまたひと味違う独自の世界を開きつつあるなあと感じられます。お父様は息子さんの作品を「どないなってるかわからへんやろ」と嬉しそうに表されていました。
藍染に草木染めを絡ませて表現


複雑なメダリオン絨毯を連想したり、万華鏡をのぞいているような不思議な気持ちに
これはお父様、康元さんの作品

藍の深さが際立ちますね。
今年もありがとうございました。西井康元さんと元洋さん

「藍のキセキ展」は7月17日(月・休)まで
DMG MORI やまと郡山城ホール展示場
会場の東側「ふれ藍工房 綿元」では、藍染・草木染のストールやのれん、小物などを販売されています。
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「藍のキセキ」展
本日(29日)、ハガキが届きました。

大和郡山の藍染作家、西井康元さんの展覧会が今年も開かれます。
毎年のように楽しみにうかがっているのですが、ブログを確認してみたら、最初は2009年でした。
展覧会の様子、弊ブログ内⇒★
オリジナルの板締め技法で表現される、繊細な藍染の西井ワールド。毎年意欲的な作品に圧倒されます。お弟子さんたちの作品もスゴイのです。
※綿元100周年記念・2023年西井康元と藍山会
「藍のキセキ」展
2023.7.13(木)~17(月)
AM10:00~PM5:00
DMG MORI やまと郡山城ホール展示場
大和郡山市北郡山町211-3


大和郡山の藍染作家、西井康元さんの展覧会が今年も開かれます。
毎年のように楽しみにうかがっているのですが、ブログを確認してみたら、最初は2009年でした。
展覧会の様子、弊ブログ内⇒★
オリジナルの板締め技法で表現される、繊細な藍染の西井ワールド。毎年意欲的な作品に圧倒されます。お弟子さんたちの作品もスゴイのです。
※綿元100周年記念・2023年西井康元と藍山会
「藍のキセキ」展
2023.7.13(木)~17(月)
AM10:00~PM5:00
DMG MORI やまと郡山城ホール展示場
大和郡山市北郡山町211-3

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写真展「鉄道万葉集」は6月11日まで
6月9日、Yさんが音響珈琲「長楽庵」で開催されている写真展に行ってきました。

万葉集に詠われた風景のなかを走る列車に旅心が刺激されて。
特に、小浜線と氷見線の風景が気に入りました。

↑雨晴海岸沿い。立山連峰が脳裏に浮かびます。
これには、大伴家持が越中に赴任して最初に開かれた宴会で詠まれた歌が。
馬並(な)めて いざ打ち行かな 渋谿(しぶたに)の 清き磯廻(いそま)に 寄する波見に
(巻17-3954 )
さあ、宴会はお開きにして、馬を並べて海を見に行こうよ。渋谿(雨晴海岸)に打ち寄せる波を見に行こうよ。
奈良県人ならよくわかるよね(笑)
遠くからでもすぐわかった、わが和歌山線(笑)

↑写真右。向こうは大和と紀伊を分ける真土山
あさもよし 紀人羨しも 亦打山 行き来と見らむ 紀人羨しも(巻1 55)
室内のあかりが写真にうつりこんでしまい、なかなかうまく撮れずご紹介できません。ぜひ、長楽庵でごらんください。

「鉄道万葉集」というのはYさんの造語でしょうか。新しいジャンルですね!
その1とありますから、その2も楽しみにしたいと思います。
ありがとうございました。

万葉集に詠われた風景のなかを走る列車に旅心が刺激されて。
特に、小浜線と氷見線の風景が気に入りました。

↑雨晴海岸沿い。立山連峰が脳裏に浮かびます。
これには、大伴家持が越中に赴任して最初に開かれた宴会で詠まれた歌が。
馬並(な)めて いざ打ち行かな 渋谿(しぶたに)の 清き磯廻(いそま)に 寄する波見に
(巻17-3954 )
さあ、宴会はお開きにして、馬を並べて海を見に行こうよ。渋谿(雨晴海岸)に打ち寄せる波を見に行こうよ。
奈良県人ならよくわかるよね(笑)
遠くからでもすぐわかった、わが和歌山線(笑)

↑写真右。向こうは大和と紀伊を分ける真土山
あさもよし 紀人羨しも 亦打山 行き来と見らむ 紀人羨しも(巻1 55)
室内のあかりが写真にうつりこんでしまい、なかなかうまく撮れずご紹介できません。ぜひ、長楽庵でごらんください。

「鉄道万葉集」というのはYさんの造語でしょうか。新しいジャンルですね!
その1とありますから、その2も楽しみにしたいと思います。
ありがとうございました。
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写真展「鉄道万葉集・その1」~万葉の故地を鉄道が走る~
Yさんは毎年、音響珈琲「長楽庵」で写真展を開かれています。
今年も5月31日から始まりましたー(6月11日まで)

拝見してからブログで案内したいところなのですが、ワタクシは9日に行く予定で、残りわずかとなってからでは申し訳ないのでお先に。
どんな万葉風景が見られるのか今は想像するばかりですが、かつて、犬養先生の万葉旅行のメンバーであり、鉄道好きのYさんならではの視点で撮られているはず。期待がふくらみます。
会場の「長楽庵」さんも音響がすばらしくて、ことにクラシック音楽に造詣が深いYさんの写真展にピッタリ。珈琲もおすすめです。
長楽庵さん、外からは中がうかがい知れないので、最初はちょっと入りにくいのですが…、素敵な空間です。

弊ブログ内記事⇒★
※記事中の「月舟町」は残念ながら閉店されました。
※写真展「鉄道万葉集・その1」~万葉の故地を鉄道が走る~
6月11日(日)まで
期間中、6月5日(月)、6日(火)は定休日。
午後0時~6時まで
長楽庵
大阪市西区立売堀3-8-6
詳しくはYさんのブログでどうぞ⇒★
今年も5月31日から始まりましたー(6月11日まで)

拝見してからブログで案内したいところなのですが、ワタクシは9日に行く予定で、残りわずかとなってからでは申し訳ないのでお先に。
どんな万葉風景が見られるのか今は想像するばかりですが、かつて、犬養先生の万葉旅行のメンバーであり、鉄道好きのYさんならではの視点で撮られているはず。期待がふくらみます。
会場の「長楽庵」さんも音響がすばらしくて、ことにクラシック音楽に造詣が深いYさんの写真展にピッタリ。珈琲もおすすめです。
長楽庵さん、外からは中がうかがい知れないので、最初はちょっと入りにくいのですが…、素敵な空間です。

弊ブログ内記事⇒★
※記事中の「月舟町」は残念ながら閉店されました。
※写真展「鉄道万葉集・その1」~万葉の故地を鉄道が走る~
6月11日(日)まで
期間中、6月5日(月)、6日(火)は定休日。
午後0時~6時まで
長楽庵
大阪市西区立売堀3-8-6
詳しくはYさんのブログでどうぞ⇒★
01
太田順一写真展 ものがたり
フリー編集者のEさんから、奈良市写真美術館の案内をもらったのは、この展覧会が始まる少し前、ちょうど夫が退院する日だった。
親しくさせていただいている写真家・太田順一さんの写真展「ものがたり」が、
8月27日〜11月6日、奈良市写真美術館で開催されます。
8月27日の午後2時から、ギャラリートーク(太田順一×百々俊二)もあります。
…
同館では同じ会期で、入江泰吉さんの「大和路1945-1970」展も開催されます。
お時間がありましたら、ぜひ。
太田順一さんは奈良にお住まいの写真家で、お会いしたことはないのだが、そのお名前は脳裏に刻まれているので、Eさんが親しくされているということを聞いてびっくり。太田さんの写真集をEさんが編集したこともあるとか。
ワタクシは奈良へ来てすぐの頃、30~40年ほど前に、太田さんの写真集に出あい、衝撃を受けたのだ。
手もとにあるわけではないので、どこで見たのかはっきり覚えていない。勤め始めた雑誌社だったか。
幼くして逝った娘さんのルポともいえるもので、社会性を帯びたものでもあったと記憶している。展覧会場にこの写真集も置かれていた。そう、『日記・藍 らん』だ。
展覧会に行こうと思っていたとき、Eさんの書いた記事が載る大阪新聞が送られてきた。
丁寧に説明されているので、まず、こちらからどうぞ。

↑クリックで拡大
今回もまた衝撃を受けた。

江利川さんの説明を借りよう。
これらの写真には人間が1人も写っていない。「菅原通 聖遺物」は阪神・淡路大震災の瓦礫の中に残る生活の〈遺品〉を、「化外の花」は大阪湾岸の殺風景な工業地帯にひっそりと咲く花を、「父の日記」は20年つけ続け、最後は認知症のために乱れた文字・内容になっていく実父の日記を、「遺された家」は住む人がなく、しかし家族の誰かが定期的に訪れ、維持している空き家のたたずまいを、「ひがた記」は人工的に造られた干潟に残る小さな生き物たちの〈痕跡〉を写したものだからだ。
人のいない写真ゆえなのか、見るほうの想像力がかきたてられる。同時に、かすかな記憶が呼び起こされるような感じに陥り、やがて内へ内へと向かってゆく。
江利川さんの文章のタイトルも「見る者を内面に向かわせる写真」とある。
お父様が20年間つけられたという日記を撮ったものは、パッと見には、文字が羅列されているに過ぎないのだが…。
几帳面につけられていた日記の文字が、最晩年には乱れてきて、「自分の文章がわからない」「つらい」「ぼけた」という文字がなぐり書きのように繰り返される。
誰もが老い、死に至る。
はたして自分がどんな最期を迎えることになるのかわからないけれど、いろいろと考えさせられたことであった。
太田順一展
ものがたり
ものの語りに目をそばだてる
11月6日(日)まで
没後30年入江泰吉
「大和路1945-1970」展
も11月6日(日)まで
入江泰吉記念 奈良市写真美術館⇒★
親しくさせていただいている写真家・太田順一さんの写真展「ものがたり」が、
8月27日〜11月6日、奈良市写真美術館で開催されます。
8月27日の午後2時から、ギャラリートーク(太田順一×百々俊二)もあります。
…
同館では同じ会期で、入江泰吉さんの「大和路1945-1970」展も開催されます。
お時間がありましたら、ぜひ。
太田順一さんは奈良にお住まいの写真家で、お会いしたことはないのだが、そのお名前は脳裏に刻まれているので、Eさんが親しくされているということを聞いてびっくり。太田さんの写真集をEさんが編集したこともあるとか。
ワタクシは奈良へ来てすぐの頃、30~40年ほど前に、太田さんの写真集に出あい、衝撃を受けたのだ。
手もとにあるわけではないので、どこで見たのかはっきり覚えていない。勤め始めた雑誌社だったか。
幼くして逝った娘さんのルポともいえるもので、社会性を帯びたものでもあったと記憶している。展覧会場にこの写真集も置かれていた。そう、『日記・藍 らん』だ。
展覧会に行こうと思っていたとき、Eさんの書いた記事が載る大阪新聞が送られてきた。
丁寧に説明されているので、まず、こちらからどうぞ。

↑クリックで拡大
今回もまた衝撃を受けた。

江利川さんの説明を借りよう。
これらの写真には人間が1人も写っていない。「菅原通 聖遺物」は阪神・淡路大震災の瓦礫の中に残る生活の〈遺品〉を、「化外の花」は大阪湾岸の殺風景な工業地帯にひっそりと咲く花を、「父の日記」は20年つけ続け、最後は認知症のために乱れた文字・内容になっていく実父の日記を、「遺された家」は住む人がなく、しかし家族の誰かが定期的に訪れ、維持している空き家のたたずまいを、「ひがた記」は人工的に造られた干潟に残る小さな生き物たちの〈痕跡〉を写したものだからだ。
人のいない写真ゆえなのか、見るほうの想像力がかきたてられる。同時に、かすかな記憶が呼び起こされるような感じに陥り、やがて内へ内へと向かってゆく。
江利川さんの文章のタイトルも「見る者を内面に向かわせる写真」とある。
お父様が20年間つけられたという日記を撮ったものは、パッと見には、文字が羅列されているに過ぎないのだが…。
几帳面につけられていた日記の文字が、最晩年には乱れてきて、「自分の文章がわからない」「つらい」「ぼけた」という文字がなぐり書きのように繰り返される。
誰もが老い、死に至る。
はたして自分がどんな最期を迎えることになるのかわからないけれど、いろいろと考えさせられたことであった。
太田順一展
ものがたり
ものの語りに目をそばだてる
11月6日(日)まで
没後30年入江泰吉
「大和路1945-1970」展
も11月6日(日)まで
入江泰吉記念 奈良市写真美術館⇒★
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