かぎろひNOW
悠久の奈良大和路を一歩ずつ 風景、もの、人…との出会いを楽しみながら
「正倉院展」2023
7月26日、文章講座の後、奈良国立博物館で開催中の「聖地 南山城」展に行ってまいりました。
先日一度拝見しているのですが(⇒★)、大急ぎだったので、今回はゆっくり。
たまたま、2つの情報をゲット。
1つは今年の「正倉院展」の概要が発表されたこと。
令和5年(2023)10月28日(土)~11月13日(月)
開館が1時間早くなるようです。
午前8時~午後6時
金・土・日曜日、祝日は午後8時まで
※入館は閉館の60分前まで
事前予約制の「日時指定券」の購入が必要で、奈良博では販売されません。
詳しくは⇒★
情報その②
仏像館では、奈良博所蔵品に限って撮影ができるようになっていました。
荷物は新館のロッカーに預けたまま、仏像館へ行ったのですが、急遽、カメラを取りにもどりました。いかんいかん、ほんとうは仏像そのものに向かい合って、自分の目でじっくりと鑑賞しなければ、とわかっているのですが…、やっぱり撮りたーい(笑)
撮影OKなのは、ちゃんとわかりやすく表示されています。

この方は

写真を見て楽しんでいます。

先日一度拝見しているのですが(⇒★)、大急ぎだったので、今回はゆっくり。
たまたま、2つの情報をゲット。
1つは今年の「正倉院展」の概要が発表されたこと。
令和5年(2023)10月28日(土)~11月13日(月)
開館が1時間早くなるようです。
午前8時~午後6時
金・土・日曜日、祝日は午後8時まで
※入館は閉館の60分前まで
事前予約制の「日時指定券」の購入が必要で、奈良博では販売されません。
詳しくは⇒★
情報その②
仏像館では、奈良博所蔵品に限って撮影ができるようになっていました。
荷物は新館のロッカーに預けたまま、仏像館へ行ったのですが、急遽、カメラを取りにもどりました。いかんいかん、ほんとうは仏像そのものに向かい合って、自分の目でじっくりと鑑賞しなければ、とわかっているのですが…、やっぱり撮りたーい(笑)
撮影OKなのは、ちゃんとわかりやすく表示されています。

この方は

写真を見て楽しんでいます。

27
特別展 聖地 南山城
奈良国立博物館で特別展「聖地 南山城」が始まりましたね。

「南山城」は行政区分では京都府なのですが、奈良ですよね(笑)。風土も歴史も。
ワタクシの奈良開眼も実は当尾の里(京都府木津川市)でした。
学生時代に友人たち3,4人で当尾の里を歩いたとき、てっきり奈良だと思いこんでいて、浄瑠璃寺さんのノートに、奈良はやっぱり素敵ですね、みたいなことを書き、後で京都府下であることを知って、恥ずかしい思いをしたなあ。
その日、ン十年前、みんなのんきに歩いていて、帰りにバス便がすでになくなっていることを知りガクゼン。どうしようと騒いていたら、地元の方が、送ったるわと駅まで自家用車で運んでくれたのでした。
石仏の里と、のどかな田園風景と、厚い人情が一緒になって、今も脳裏に刻まれています。
若さのバカさとともに。今なら、初めに帰りのバスの時刻をチェックしますけどね。信じられないわ(笑)
「かぎろひ歴史探訪」でも4~5回は訪ねているでしょうか。親近感いっぱいの地なので、楽しみにしていました。
7月11日、奈良博へ。

やっぱり、見どころいっぱいでした。
チラシから

個人的に、特に印象にのこったのは、もともと浄瑠璃寺にまつられていたという十二神将像。明治時代までに散逸して、現在は、東京の静嘉堂文庫美術館と東京国立博物館が蔵しているそうです。そんな十二神将さんたちが一堂にうちそろい、三重塔のご本尊と再会! 140年ぶりとのことです。
そんなドラマもさることながら、十二神将さんたちの、躍動感あふれる、豊かな表情にひきつけられました。

浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念 特別展「聖地 南山城ー奈良と京都を結ぶ祈りの至宝」は9月3日(日)まで
奈良国立博物館⇒★

「南山城」は行政区分では京都府なのですが、奈良ですよね(笑)。風土も歴史も。
ワタクシの奈良開眼も実は当尾の里(京都府木津川市)でした。
学生時代に友人たち3,4人で当尾の里を歩いたとき、てっきり奈良だと思いこんでいて、浄瑠璃寺さんのノートに、奈良はやっぱり素敵ですね、みたいなことを書き、後で京都府下であることを知って、恥ずかしい思いをしたなあ。
その日、ン十年前、みんなのんきに歩いていて、帰りにバス便がすでになくなっていることを知りガクゼン。どうしようと騒いていたら、地元の方が、送ったるわと駅まで自家用車で運んでくれたのでした。
石仏の里と、のどかな田園風景と、厚い人情が一緒になって、今も脳裏に刻まれています。
若さのバカさとともに。今なら、初めに帰りのバスの時刻をチェックしますけどね。信じられないわ(笑)
「かぎろひ歴史探訪」でも4~5回は訪ねているでしょうか。親近感いっぱいの地なので、楽しみにしていました。
7月11日、奈良博へ。

やっぱり、見どころいっぱいでした。
チラシから

個人的に、特に印象にのこったのは、もともと浄瑠璃寺にまつられていたという十二神将像。明治時代までに散逸して、現在は、東京の静嘉堂文庫美術館と東京国立博物館が蔵しているそうです。そんな十二神将さんたちが一堂にうちそろい、三重塔のご本尊と再会! 140年ぶりとのことです。
そんなドラマもさることながら、十二神将さんたちの、躍動感あふれる、豊かな表情にひきつけられました。

浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念 特別展「聖地 南山城ー奈良と京都を結ぶ祈りの至宝」は9月3日(日)まで
奈良国立博物館⇒★
12
かしの木おじさん@奈良国立博物館
「正倉院展」期間中にピロティでの呈茶が始まってかれこれ20年。
ずっと見守り続けてくれているこの方にご登場いただきまーす。
ワタクシ、ひとめぼれして以来、ひそかに「かしの木おじさん」と慕っております。

↑2010.10.22撮影
かしの木おじさん、正体はアラカシ。
奈良公園の平坦部でいちばん個体数が多いブナ科の樹木だそうで(北川尚史著『奈良公園の植物』による)、別段珍しいものではないのですが、奈良博庭園にあるアラカシは、たくさんのコブを付け、幹は空洞となりながら、元気に成長(しているように見えます)。
上の写真は12年前のものですが、毎年、時間を見つけて(サボって)は撮らずにいられません。
今日、ちょっと写真を探してみましたので、紹介したいと思います。
奈良博庭園の

↑2014.11.11 南側ピロティの西のほうから撮ったもの。右端に八窓庵、左端にアラカシ


↑2010.11.11
↑これも12年前。ピロティの様子を撮るふりをして、かしの木おじさんを狙っているよね(笑)

↑2022.9.16撮影
かしの木おじさんは、呈茶のお水屋と接するような所にいて、大きな枝を広げ、いつも温かく見守ってくれているような気がするのです。

↑2022.10.28

↑2014.11.11 右手がアラカシ。まるで岩のようでしょ。

↑↓2010.10.22

↑幹の中が空洞になっていて


↑2014.11.1
おおらかで、やさしくてたくましい、かしの木おじさん。
小さいことは気にするな。大丈夫、大丈夫、って言ってはるよね?

↑2015.10.28
ずっと見守り続けてくれているこの方にご登場いただきまーす。
ワタクシ、ひとめぼれして以来、ひそかに「かしの木おじさん」と慕っております。

↑2010.10.22撮影
かしの木おじさん、正体はアラカシ。
奈良公園の平坦部でいちばん個体数が多いブナ科の樹木だそうで(北川尚史著『奈良公園の植物』による)、別段珍しいものではないのですが、奈良博庭園にあるアラカシは、たくさんのコブを付け、幹は空洞となりながら、元気に成長(しているように見えます)。
上の写真は12年前のものですが、毎年、時間を見つけて(サボって)は撮らずにいられません。
今日、ちょっと写真を探してみましたので、紹介したいと思います。
奈良博庭園の

↑2014.11.11 南側ピロティの西のほうから撮ったもの。右端に八窓庵、左端にアラカシ


↑2010.11.11
↑これも12年前。ピロティの様子を撮るふりをして、かしの木おじさんを狙っているよね(笑)

↑2022.9.16撮影
かしの木おじさんは、呈茶のお水屋と接するような所にいて、大きな枝を広げ、いつも温かく見守ってくれているような気がするのです。

↑2022.10.28

↑2014.11.11 右手がアラカシ。まるで岩のようでしょ。

↑↓2010.10.22

↑幹の中が空洞になっていて


↑2014.11.1
おおらかで、やさしくてたくましい、かしの木おじさん。
小さいことは気にするな。大丈夫、大丈夫、って言ってはるよね?

↑2015.10.28
05
奈良博庭園の寄付待合
11月14日、第74回「正倉院展」が閉幕しましたね。
最終日はお道具類の片づけなどもあり、力仕事も多いのでお手伝いに行ってきました(笑)
期間中、スタッフの控室は「寄付よりつき待合」(我々は含翠亭がんすいていと呼んでいるのですが)。お茶室「八窓庵」での茶事の前に、身支度を整えたり待ったりする建物らしいのですが、もったいなくもお借りしていました。
しかーし、ピロティでの呈茶のための控室という意味では、なかなか使い勝手がいまいちだったのも事実。貴重品は置いておけないし、ことに雨の日は移動が大変だし、トイレは和式…。
担当日の朝は、雨戸を開けることから始まりましたが、これがひと仕事。子どもの頃は、実家も雨戸がある古い家屋で、懐かしさもあったとはいえ、なかなかスムーズに戸袋に収まらず難儀しました。
調べてみると、この寄付待合は大正4年(1915)の建築とか。100年以上も経っているんですね。もともとは、正倉院御物の古裂整理に使っていたのだそうです。
11月14日の朝、寄付待合へ行って、あっと驚きました。

↑↓雨戸を開けた後で撮影
一面に紅葉が散り敷いて、なんという風情!

屋内から

前回、お手伝いに入った11月4日は

11月14日、お庭の銀杏も


「正倉院展」閉幕とともに庭園公開も終了しました。
また、来年を楽しみにしたいと思います。
最終日はお道具類の片づけなどもあり、力仕事も多いのでお手伝いに行ってきました(笑)
期間中、スタッフの控室は「寄付よりつき待合」(我々は含翠亭がんすいていと呼んでいるのですが)。お茶室「八窓庵」での茶事の前に、身支度を整えたり待ったりする建物らしいのですが、もったいなくもお借りしていました。
しかーし、ピロティでの呈茶のための控室という意味では、なかなか使い勝手がいまいちだったのも事実。貴重品は置いておけないし、ことに雨の日は移動が大変だし、トイレは和式…。
担当日の朝は、雨戸を開けることから始まりましたが、これがひと仕事。子どもの頃は、実家も雨戸がある古い家屋で、懐かしさもあったとはいえ、なかなかスムーズに戸袋に収まらず難儀しました。
調べてみると、この寄付待合は大正4年(1915)の建築とか。100年以上も経っているんですね。もともとは、正倉院御物の古裂整理に使っていたのだそうです。
11月14日の朝、寄付待合へ行って、あっと驚きました。

↑↓雨戸を開けた後で撮影
一面に紅葉が散り敷いて、なんという風情!

屋内から

前回、お手伝いに入った11月4日は

11月14日、お庭の銀杏も


「正倉院展」閉幕とともに庭園公開も終了しました。
また、来年を楽しみにしたいと思います。
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正倉院展 呈茶席 2022 ②
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