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かぎろひNOW

悠久の奈良大和路を一歩ずつ  風景、もの、人…との出会いを楽しみながら

「糸のみほとけ」展 

なっちゃんが入院していた約1か月。突然の出来事に対して、全面的に応援できたのも、この時期なればこそ。歴史探訪の春秋、かぎろひ誌の取材、追い込みと重なると厳しいし、ボランティアでバタバタする「正倉院展」の頃なら、仲間に迷惑をかけたかも。まるで、そんなことまで考えてくれたかのようなタイミングの入院なのでした。なっちゃん、ありがとう。

しかも、担当している商店街関係の機関紙づくりにもなんとか間に合い、金曜日に納品予定。
入院中に突然舞い込んだ仕事はOKしたのに、その後連絡がないのも何だかラッキー(笑)。赤ちゃんが眠っている間にパソコン借りてやろうと思っていたのに…。でも、それは無理でしたね。目が離せません。

そうして、17日、楽しみにしていた奈良国立博物館での特別鑑賞会にも参加できたのでした。
退院が1日遅れていたら、行けなかったかも。なんだか、ご褒美をもらったみたい。


奈良国立博物館では7月14日から、「糸のみほとけ」展が始まっています。

180717糸のみほとけ

綴織當麻曼荼羅つづれおりたいままんだら(国宝、當麻寺)が4年の歳月をかけて修理完成したのを記念に開かれるもの。


実は、個人的には、織物や刺繍によるみほとけの魅力って、よくわかっていませんでした。
立体的にあらわされた木造、塑造、乾漆造…の仏像に較べると、平面的でしょ。と思いこんでいたのです。

ところが、今回、繍仏(しゅうぶつ)を間近にする機会を得て、すばらしい~ことを認識、感動のひとときとなりました。

奈良博の内藤栄学芸部長の熱心な、わかりやすい解説も、理解を深めてくれたと思います。

現存する、日本最古の仏像とされる「飛鳥大仏」。当初はご本尊として、この銅像仏と繍仏が造られたらしい。
『日本書紀』をチェック!

推古天皇の御代、
14年の夏四月の乙酉(きのととり)の朔(ついたち)壬辰(みずのえたつのひ)に、銅(あかがね)・繍(ぬひもの)の丈六の仏像、並びに造りまつりおはりぬ。

飛鳥、奈良時代から、繍仏はさかんに造られたようですね。
そんな時代を感じさせる国宝三点のそろいぶみ!

修復なった綴織當麻曼荼羅をはじめ、
刺繍釈迦如来説法図(奈良国立博物館蔵)[以下、写真はチラシから]

180717刺繍釈迦如来説法図


天寿国繍帳(中宮寺蔵)

180718天寿国繍帳


大英博物館の刺繍霊鷲山釈迦如来説法図は敦煌で発見されたもの。

1807大英博物館

このほかにも、目を見張る大作が並んでいます。

糸ですよ、糸でグラデーションを表したり、立体感を出したり、また、見る角度によって色調が変わったり、その技法の種類の多さにため息が出てしまいます。洗練された色使いにも。
人の髪の毛が用いられているものもあり、祈りや思いが伝わってくるようです。


それにしても、実物と写真は違い過ぎ。
写真では刺繍の繊細さを表現しきれないと言いましょうか、ぜひとも実物をご覧くださーい。

今回は駆け足だったので、改めてゆっくり行く予定です。


※奈良国立博物館⇒
修理完成記念特別展 糸のみほとけ -国宝 綴織當麻曼荼羅と繍仏ー

開催中~8月26日(日)まで
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Posted on 2018/07/18 Wed. 22:22 [edit]

category: 奈良国立博物館

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「国宝 春日大社のすべて」展は6月10日まで 

奈良国立博物館で開催中の、創建1250年記念特別展「国宝 春日大社のすべて」の会期も残り少なくなってきました。

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5月29日、やっと行くことができました。

180529奈良博


展示替えの後で残念! なこともあったのですが、集結したその宝物の種類の多さに驚くばかり。
大きなものでは、春日若宮おん祭に用いられていた鼉太鼓(だだいこ)が目を引きます。源頼朝による寄進と伝えられるものが修理を終えての初公開。
古神宝類、刀剣や甲冑類、海獣葡萄鏡などの鏡類、舞楽面、能装束、仏像、絵画、絵巻物、万葉集や続日本紀、延喜式…

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あっ、「曼荼羅」も一つのコーナーを埋め尽くすほどの量で、目録から拾い上げてみると、
春日宮曼荼羅、春日補陀落山曼荼羅、春日浄土曼荼羅、春日社寺曼荼羅、春日南円堂曼荼羅、春日鹿曼荼羅、春日本迹曼荼羅、春日本持仏曼荼羅…

うーむ、改めて、曼荼羅っていったい? と思いながら見ていたところ、
知らない女性から「すみません、今さらですが、曼荼羅ってなんですか?」
と声をかけられてビックリ。タジタジ。

ただただ、春日信仰の篤さ、厚さ、熱さを感じたのでした。

そうそう、いつも見て通っている春日東西塔跡⇒出土品の展示もあって、興味津々。

※「国宝 春日大社のすべて」展は6月10日(日)まで⇒

Posted on 2018/05/30 Wed. 21:28 [edit]

category: 奈良国立博物館

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「お水取り展鑑賞とお松明」2018 報告 

遅くなりましたが、3月6日、奈良国立博物館特別支援会員「結の会」主催による「お水取り展鑑賞とお松明」のご報告をしておきたいと思います。

毎年恒例のこのイベント、今年は12回目。
全国から170余人の方が参加してくださり、大盛況でした。

ワタクシも集客に貢献したいと、イベントがスタートした当初の頃は『かぎろひの大和路』読者から選んだ何人かに往復はがきで案内を出したり。参加率が結構高くて、せっかく来ていただくのだからと翌日は読者サービスということで、歴史探訪ハイキングを主催していました。それが今の「かぎろひ歴史探訪」につながるのですから、なんだか不思議です。
最近はブログとフェイスブックで20人ぐらいはお申し込みいただけるようになったので、はがき案内はしなくなってしまい、申しわけありませんm(__)m

受付にも初めて「かぎろい」コーナーが登場!

180306受付


このイベント、奈良国立博物館⇒東大寺本坊⇒二月堂
という流れは当初からずっと変わらないのですが、博物館講堂にお迎えする講師やお土産の内容は毎年少し違います。
「結の会」会員は、できるだけ参加者に喜んでいただけるものにしようと工夫を重ねているわけでーす。ボランティアなんですが、ほんまにようやりますわ。会員のワタクシが言うのもなんですが(笑)


私のほうにお申し込みいただいたのは、東京のIさんご夫妻、岡山から昨年に引き続いてご参加のWさんご夫妻はじめ、神奈川県のNさん、神戸のFさん、奈良県各地からIさんご夫妻、Tさん、Iさん、Tさん、Yさん、Kさん、Aさん、Tさんと、お友達の皆様。
ありがとうございました。


博物館講堂では映像作家の保山耕一さんをお招きしての講演と作品上映。
お話も、映像も、心に響く内容で、会場は静かな感動に包まれました。ワタクシは急遽、照明を担当することになり、雰囲気をそのまま体感できず残念でしたが、後で、涙をふいている人も多かったということを聞きました。

180306保山さん講堂




保山さんの「テレビカメラマンから見たお水取り」
迫力ある映像もさることながら、それを撮るまでのご苦労や経験を通して感じられたお話は、保山さんだけにしか語られないと思えるもので、心にしみいりました。

ちょっとご紹介しますね。

行の様子を真正面から撮るために、2週間毎日、早朝からカメラをかついで局に正座し続けたこと。
参拝者を優先される東大寺さんの姿勢に理解を示し讃えながら、クレームが出ないように謙虚にのぞまれた結果、やがて、周りの人もあきれ(?)、「喉渇いてない?」「飴でもどうぞ」というような和やかな状況になって、撮影は成功したとか。

そうして、このすばらしい席は誰のためにあるのだろうという思いが脳裏をよぎる。
背中がゾクゾクっとして、振り返ると…、そこにはただ静かに奈良盆地が広がっているだけ。ああ、こうして名もないたくさんの民衆のために祈ってくださっているのだと、奈良の人だけじゃなくすべての人のために。そう実感することができたのだそうです。
そのときに涙があふれたとおっしゃっていました。

それともうひとつ。お松明について。
お松明は本来、練行衆の道あかりとして灯される、と言いますよね。だったら、あんなに大きくなくてもいいんじゃない?

保山さんに言わせると、あの大きさは遠くからでも目が届くためにある。離れた所からでもお松明の火を感じ、ああ私のかわりに懺悔して祈ってくれていると手を合わせることができるのだと。


「伊賀一ノ井松明調進行事」も心に残りました。

二月堂修二会が1回も途切れず続いてきたということは、とりもなおさず、それを支え続けている人がいること、と保山さん。
そうして、名張の「伊賀一ノ井松明調進行事」を紹介されました。
750年以上も前から、だったん松明に用いられるヒノキを納めてくださっているのです。もっともっと注目されていいと思ったことでした。
詳しくは極楽寺⇒

180306名張


最後は「映像詩、東大寺」

ほんとうに美しくてすばらしくて、照明室にいるワタクシもついウルウルしてしまいました。

180306映像

音楽はすべて「祈り」をテーマにしたものだったとか。音響システムの効果の大きさも付け加えておきたいと思います。
氷室神社の大宮宮司さんのご協力と、博物館のご理解を得て実現した「ひむろタイムドメインシアター」。
↓最後にご挨拶された大宮宮司さん

180306大宮宮司


東大寺本坊で、上野道善長老の講話

180306本坊


今年は万惣さんのお弁当。おいしかった~

180306弁当


お松明を見学して

180312お松明


お堂へ

180306二月堂


お松明直後の混雑はまもなく、ウソのようにおさまり、お堂の中で続けられる行の気配を感じながら、まちの灯りを見ていました。みんなのために祈ってくれているという、保山さんの言葉をかみしめながら。

180306夜景

Posted on 2018/03/15 Thu. 08:53 [edit]

category: 奈良国立博物館

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お水取り 

東大寺二月堂の修二会本行が厳修中です。
が、まだお参りできていません。
『かぎろひの大和路』を落着させないことには、身動きできず^^;

幸いに(と言っていいのか)、今日は関わっている「結の会」主催の「お水取り展鑑賞とお松明」イベントの日。
スタッフとしてバタバタはするのですが、二月堂で解散となりますので、しばし聴聞させていただこうと思っています。

あっ、イベントの参加者は170人ぐらい。私のほうにも20人ほどの申し込みをいただきました。
東京からIさんご夫妻、岡山からWさんご夫妻をはじめ、私の友人たちも。
ほんとうにありがとうございます。

奈良国立博物館講堂での保山耕一さんの講演や上映も、楽しみですが、昨日設営が完了したという連絡が入りました。
奈良発タイムドメイン社のスピーカーシステムを氷室神社の大宮宮司さんからお借りしての上映は最高の環境となるようです。

ご参加の皆様、ご期待ください。
今日はよろしくお願いします。

写真がないので、昨日、電車の中での校正作業を(笑)。

180305校正

表紙も決まり、もうほんとにあと少しなんですけどね。今週中には終わらせられるはず(たぶん)。

Posted on 2018/03/06 Tue. 08:21 [edit]

category: 奈良国立博物館

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お水取り展鑑賞とお松明 2018 

奈良国立博物館特別支援会員「結の会」が主催する恒例の「お水取り展鑑賞とお松明」の概要が整いましたので、ご案内します。
博物館のHPにも近々アップされ、申込窓口も設けられますが、ひと足お先に。

●とき:
 平成30年3月6日(火)午後2時開会(受付は午後1時15分から)
 *奈良国立博物館新館正面入口前にご集合ください。
 *午後7時30分に現地解散となります。

●ところ:
 1.奈良国立博物館
 2.東大寺本坊大広間
 3.東大寺二月堂
 

●内容:
 1.映像作家=保山耕一氏の講演と作品上映「映像詩・東大寺」
「テレビカメラマンから見たお水取り」(奈良国立博物館講堂)
 2.特別陳列「お水取り」(奈良国立博物館新館)及び「なら仏像館」鑑賞
 3.上野道善東大寺長老の講話(東大寺本坊大広間)
 4.お食事(東大寺本坊大広間)
 5.お松明観賞(東大寺二月堂)

●会費:6,000円(食事、松明箸、御香水、入場料等の費用)
*前年のお松明に使用した竹で作った箸、御香水をお持ち帰りください。お楽しみ抽選会も予定。
*会費は当日頂戴いたします。
 
●定員:100人(先着)
●主催:奈良国立博物館特別支援会員「結の会」
●後援:奈良国立博物館

 キャンセルされる場合は、3月2日までにご連絡ください。
 それ以降のキャンセルは3,000円を申し受けます。

↓昨年の様子

170303お水取りイベント





「お水取り展鑑賞とお松明」イベントは今年12回目になります。
博物館⇒東大寺本坊⇒二月堂、という流れは同じですが、今年大きく変わった内容が!

映像作家の保山耕一さんをお迎えしての、お話と作品上映。

You Tube「奈良、時の雫」を観て⇒
東大寺周辺の、たとえば二月堂の夕景、戒壇堂から二月堂、不動堂の木蓮などなど、いくつかを紹介していただくだけで、たいへん魅力的に思えました。
「映像詩・東大寺」ということでタイトルも決まったとき、保山さんが、実はテレビカメラマンとして「お水取り」を撮られていることを知り、驚くばかり。で、それらも上映していただけることになったのです。

※保山耕一さんプロフィール
1963年生まれ。奈良県生駒市在住。フリーランステレビカメラマン、映像作家。テレビカメラマンとして「THE世界遺産」「情熱大陸」などを担当。2013年に直腸癌で余命宣告を受け、現在も治療中。闘病中に「奈良には365の季節がある」をテーマに撮影を始める。 現在、映像作家として活動。2016年、春日大社にて「映像詩・かすがの煌めき」を奉納上映。 同年、虎ノ門ヒルズメインホール及び奈良春日野フォーラム甍能楽ホールにて「映像詩・桜とともに生きる」を上映。 2017年、奈良県文化会館国際ホールにて「千住真理子&保山耕一、音楽と映像で巡る奈良の四季」を開催。 同年10月、有楽町よみうりホールで開催の奈良県シンポジウム「奥大和に咲いた維新の桜、志に散った天忠組」を演出、映像作品「天忠組」を上映。

保山耕一氏


博物館HPにも申込フォームが設けられますが、ワタクシのほうでも受け付けいたします。
右のメールフォームからご一報くださいませ。


Posted on 2018/01/19 Fri. 21:45 [edit]

category: 奈良国立博物館

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